第2次ウィンダミア独立戦争・・・・
ヴァールシンドロームを利用し、ブリージンガル球状星団を制圧。
数で勝る新統合政府を圧倒する・・・・力を見せ・・・・
しかし・・・・・・・・・
戦争の経過の中、風の歌による影響で・・・・ウィンダミア王ハインツ・ネーリッヒ・ウィンダミアが弱体化。
更に星の歌を背景に新統合政府と和睦を考えていたが、ロイドの裏切りが発覚・・・・・
結局は共同戦線を張り・・・・・ロイドを倒すも・・・・・
ウィンダミア王家には強いダメージとウィンダミアに恭順していた部族らに不信を抱かせる事になった。
【ウィンダミア王国領土.惑星ウィンダミアⅣ】
惑星ウィンダミアⅣのとある土地に商船が複数着陸した。
そこには複数のSv-262ドラケンⅢとSv-154スヴァートが護衛しており・・・・
近代武装したウィンダミア兵が警護していた。
ロイジャー「ようこそウィンダミアへ、貴軍の援軍感謝しますぞ。」
ウィンダミア王国貴族ロイジャー・キャロン伯爵
ラミド「貴様のクーデターは我がシェルバンに有利になると聞いている当然の事をしたまでだ。」
シェルバン共和国国防軍.ラミド・クルメル特務少佐
ウィンダミア貴族であるロイジャー・キャロン伯爵と・・・・・
シェルバン国防軍特務部隊ラミド・クルメル特務少佐が会合していた。
実はこの商船の正体は偽造された輸送船であり。
シェルバン国防軍が搭載されていた。
その後ろではバトロイド形態に変形しているシェルバン共和国軍のSVF-30メガリスと・・・・・
ウィンダミア王城を制圧するための陸戦部隊が次々と上陸していく。
二人は谷の間に建築したクーデター実行用の拠点のある谷に移動し、部屋に入る。
ラミド「ウィンダミアの伯爵がクーデター・・・・何が目的かね?我がシェルバンの為になるとは言え、どんな根拠で・・・どんな利益があると言って・・・・」
ロイジャー「まぁまぁ私のクーデター目的は病弱なハインツを廃し、強力なウィンダミア王国体制の構築です。そしてシェルバン共和国との同盟を結びたいわけです。」
ラミド「同盟ね・・・・・」
今回のクーデター目的はハインツらウィンダミア王家を滅亡し、ロイジャーがウィンダミア王国の王になる事を画策していた。
今のハインツではウィンダミアを治めるだけの力はない・・・・・
それにウィンダミア王国の皇族もいなければ・・・・
跡継ぎもない・・・・ならばハインツを殺し・・・・・ウィンダミア王国を滅びの道を進む。
ならば自分しかないと・・・・・・・・・
ロイジャーはラミドの前で熱く語るが・・・・・・・・・・・
ラミド「所詮は王家だな。」
「はぁ?」
ラミド「反吐の出る・・・・・・・時代錯誤貴族だ・・・・・我々シェルバンに利用されているのも知らず・・・・能天気もいい所だな。」
ラミドに嫌悪感を抱かせる事になる。
時代錯誤な貴族・・・・・
時代錯誤な権力の座に就く事を夢見るロイジャーはラミドからすれば汚い存在でしかない・・・・・
こんな国すぐに滅びてしまえ・・・・・ラミドは心の中でそう考えた。
【ウォルガー星系.シェルバン共和国.惑星シェルバン.大統領府】
ウォルガー星系にある強大な国家シェルバン共和国の首都惑星シェルバン。
そのシェルバンの惑星の中枢にある大統領府では、ある極秘会議が進められていた。
多数の軍人・・・・外交官や同盟国であるシェナス国防軍の軍人・・・・
など様々な人間が座っている。
ウィルサ「ウィンダミア王国.謀略作戦について会議を始める。」
シェルバン共和国大統領.ウィルサ・グローリ
シェルバン共和国大統領ウィルサ・グローリはこの部屋にいる幹部らに・・・・
ウィンダミア王国に関する謀略作戦に関する会議を始めると宣言した。
どの幹部達もその目は真剣そのものであり、今回の作戦に力を入れているようである。
会議が始まると軍の幹部が立ち上がる。
「既に支援部隊と称した制圧部隊第一陣は到着しました。第2陣以降もフォールド断層を突破し秘密裡に到着する模様。」
「後続の陸戦部隊も準備完了しております。」
既にウィンダミアを乗っ取る作戦は進行中。
第二部隊以降の部隊もかなり部隊が展開しており・・・・・
ウィンダミアへの移動している最中である。
それを聞いたウィルサは大満足した。
しかし
ウィルサ「新統合軍に動きありだと?」
「航宙巡洋艦複数隻が月面クラビウス基地から出港。地球本国軍の部隊が動いてます。現在、これらの新統合軍艦隊の行方は不明。」
ウィルサ「まだ諦めてないか、地球人め。」
直後に新統合軍の任務部隊(タスクフォース)の艦隊が動いた報告が入る。
辺境のザコの部隊じゃない。
精鋭揃いの地球本国の部隊だ・・・・
ウィンダミアの情報戦略で名声は下がったと聞いたが・・・・・・
やはり、まだウィンダミアを手放したくない野望があるのか・・・・・・
欲深い地球人・・・・・ますます気に入らない。
ウィルサはそう思うが、取り敢えず今は任務部隊がウィンダミアに全部展開し終えるまで待つしかない。
会議は再開しいろんなウィンダミア王国の乗っ取り案を提案するが・・・事件が起こる。
それは2068年のある月の日。
ボーグ「新米共しっかりついて来ているか?」
ウィンダミア軍ボーグ・コンファールト
「ダー.勿論であります。」
「次の地球人に備えて力をつけます。」
ボーグ「その勢いだ!」
この日、ウィンダミア軍のドラケンⅢ部隊が飛行していた。
惑星ウィンダミアⅣ周辺に何か異常がないか警戒しており、すぐに司令部に連絡するようにしていた。
空中騎士団のボーグも新入りを引き連れ警戒飛行している。
全ては守るべき祖国のために。
ボーグ「何だ?あの可変戦闘機は?」
ボーグは周辺を警戒していると思われる可変戦闘機を確認した。
その可変戦闘機はシェルバン軍のマークが描かれており。
バトロイド形態の最新鋭機のSVF-30メガリスと気がついたのは間もなくであった。
一体シェルバン国防軍がこの地で何をしているのか?
ボーグは近づこうとした。
その時
ズドン
「がぁぁぁボーグさ・・・・」
ボーグ「グリス!貴様ら何の真似だ!」
「我々シェルバンの目的の為だ、情報保持のため消えてもらう。」
ボーグ「シェルバンの目的だと?貴様らは共闘宣言に賛同・・・・」
「我々シェルバンが貴様ら短命の劣等種族の元では共闘しない、貴様らは我らに強いたげられるだけの存在に過ぎない。」
ボーグ「きさまぁぁぁぁぁ」
突然、メガリスから発泡・・・・・・・・・ボーグの部下の一人が撃ち殺された。
ボーグは激怒しシェルバン軍に怒りをぶつける。
劣等種族、こいつらは言った。
ウィンダミアの誇りを持つボーグはメガリスに攻撃をしかける。
「全機散開。」
『ハッ』
ボーグ「なっ!?」
メガリスは一気に変形し、部隊を左右に分けて展開する。
ボーグはあまりにも早すぎるメガリスに驚き声をあげる。
展開したメガリスは反転しボーグらウィンダミア軍を襲う。
「ボーグさまぁぁぁぁぁ」
ボーグ「くそ!」
メガリスの素早い動きにボーグは翻弄される。
呆気なく部下のドラケンⅢが落ちた。
フォーメーションを駆使し襲ってくる動きは、単機となったボーグに驚異を与える。
かつてΔ小隊に自分達がやってきた事が自分達に戻ってきた。
ボーグの頭にそれがよぎる。
「中々やるな、クソガキ!」
ボーグ「クソガキじゃない、俺は空中騎士団のボーグ・コンファールトだ!」
「ほう吠えるじゃないか、クソガキいやボーグとやら!」
オープンチャンネルでシェルバン軍の兵士が語りかける。
結構若い兵士だが、ベテランな為貫禄がある。
騎士には似合わない、兵士の顔だ。
思わず挑発に名前を名乗る。
その兵士はボーグの態度を気に入ったのか・・・・
ケラフ「俺の名は特務部隊ケラフ・タルマーダ大尉、戦士が名前を名乗ったのならこちらも答えんとな。」
シェルバン国防宇宙軍特務部隊ケラフ・タルマーダ大尉
ボーグ「様になった・・・・・」
ケラフ「だが、相手の挑発に乗るのは貴様は未熟!兵士としてな!」
ボーグ「なっ」
ズドン
シェルバン軍の兵士はケラフと名乗り、ボーグの未熟さを指摘し発泡。
ボーグは脚部と腕を破壊され、何処かへと漂流しようとしていた。
それにボーグは・・・・・
ボーグ「覚えていろ、必ず・・・・必ず討ち果たしてやるからなぁぁぁぁ」
と叫んだ。
シェルバン軍はボーグを倒した後、すぐさま任務に戻るため消えた。
そしてボーグが助け出されたのは、一時間後のことであった。
【事件発生前日の惑星ウィンダミアⅣ】
事件発生の前日。
ウィンダミアⅣの雪原地帯の谷、人が住めないような地帯。
寒冷地仕様の装備を被った地球人兵士が周囲を警戒していた。
更に地球人兵士からタバコの火を強請るウィンダミアの兵士もいた。
ここは・・・・・
ハワード「いよいよ明日か・・・・・」
新統合軍任務部隊司令官ハワード・ブライアン大佐
リビア「明日です、楽しみにしてますぞブライアン殿。」
ウィンダミア王国貴族リビア・モルトーラ
ハワード「あぁ」
新統合軍と親新統合政府派の部隊が駐屯する基地。
既に反乱を起こすための部隊が駐屯している。
スヴァードやドラケンⅢだけでなく、寒冷地仕様のVF-31が多数駐機している。
ここから翌日、反乱を起こすための準備が行われている。
長期戦に備えてかなりの物質が備えられている。
ロイジャー「いよいよだな。」
ラミド「はっ」
シェルバン側と親シェルバン側も準備が整っている。
いつでも王城を制圧できるための戦力、長期戦になった場合の準備も。
もっともシェルバン側は乗っ取りを行う準備も出来ている。
そうは知らないロイジャーは呑気そうに眺めており。
それをラミドは不気味な笑みを浮かべる。
その頃
ボーグ「ハインツ様にお目通りを!」
「ダメだ!ダメだ!ハインツ様は今はお休まれて・・・・・・」
ボーグはシェルバン国防軍との戦闘に関してハインツに報告するため王城に登城した。
しかし
ハインツは体力消耗の結果、休んでいる。
それでもボーグは事態を報告しようとするが、衛兵がそれを止める。
結局、ボーグはハインツに報告する事が出来なかった。
そればかりか、報告を信じてはくれなかった。
ボーグ「このままではウィンダミア王国が終わる、どうにかしなければ。」
ボーグは寂しく家に戻ろうとした。
なんで話を聞いて貰えないのだろうかと・・・・・
そんな寂しそうに歩く様子を見ていた者がいた。
それはテオ・ユッシラとザオ・ユッシラの双子の兄弟であった。
ボーグはその後、訪れてきたテオとザオに事の詳細を話し。
二人もボーグの話に賛同。
ウィンダミア軍内部に話の分かる連中に次々と伝える。
何かが起こるかもしれないと、明日 王城を自主的に警護しようと。
そう決心し、基地に戻りドラケンⅢの整備を行い明日に備える。
ハワード「いよいよ明日か、嫌な任務だな。」
新統合軍の任務部隊の指揮官ハワードはコーヒーを手にそう呟く。
これはウィンダミア王国の内部の権力逃走。
明らかに明日実行するれば新統合政府とウィンダミア王国の溝が深まる。
ハワードはそう考え、この任務には乗り気ではなかった。
ラミド「この惑星のプロトカルチャーの遺産は我々が頂く。」
シェルバン共和国のラミドはそう呟いた。
今回の任務を成功させたら、英雄扱い・・・・・
そう考えただけでラミドの笑いは止まらなくなる。
ボーグ「ハインツ様や白騎士様が守ろうとした大地は俺が守る。」
ボーグは愛国心を胸に、明日の不吉な予感を阻止しようと奮起する。
皆が守ろうとした国を守るためにも。
そして3者が気持ちが明日にクロスする。
ウィンダミア王国最大の事件は刻一刻と迫る。
愛国心が勝つか、野心が勝つか・・・
ウィンダミア王国の最大の事件にその考えの審判が下る。
その結果に関しては、別の機会にて話そうと思う。
ヴァールシンドロームを利用し、ブリージンガル球状星団を制圧。
数で勝る新統合政府を圧倒する・・・・力を見せ・・・・
しかし・・・・・・・・・
戦争の経過の中、風の歌による影響で・・・・ウィンダミア王ハインツ・ネーリッヒ・ウィンダミアが弱体化。
更に星の歌を背景に新統合政府と和睦を考えていたが、ロイドの裏切りが発覚・・・・・
結局は共同戦線を張り・・・・・ロイドを倒すも・・・・・
ウィンダミア王家には強いダメージとウィンダミアに恭順していた部族らに不信を抱かせる事になった。
【ウィンダミア王国領土.惑星ウィンダミアⅣ】
惑星ウィンダミアⅣのとある土地に商船が複数着陸した。
そこには複数のSv-262ドラケンⅢとSv-154スヴァートが護衛しており・・・・
近代武装したウィンダミア兵が警護していた。
ロイジャー「ようこそウィンダミアへ、貴軍の援軍感謝しますぞ。」
ウィンダミア王国貴族ロイジャー・キャロン伯爵
ラミド「貴様のクーデターは我がシェルバンに有利になると聞いている当然の事をしたまでだ。」
シェルバン共和国国防軍.ラミド・クルメル特務少佐
ウィンダミア貴族であるロイジャー・キャロン伯爵と・・・・・
シェルバン国防軍特務部隊ラミド・クルメル特務少佐が会合していた。
実はこの商船の正体は偽造された輸送船であり。
シェルバン国防軍が搭載されていた。
その後ろではバトロイド形態に変形しているシェルバン共和国軍のSVF-30メガリスと・・・・・
ウィンダミア王城を制圧するための陸戦部隊が次々と上陸していく。
二人は谷の間に建築したクーデター実行用の拠点のある谷に移動し、部屋に入る。
ラミド「ウィンダミアの伯爵がクーデター・・・・何が目的かね?我がシェルバンの為になるとは言え、どんな根拠で・・・どんな利益があると言って・・・・」
ロイジャー「まぁまぁ私のクーデター目的は病弱なハインツを廃し、強力なウィンダミア王国体制の構築です。そしてシェルバン共和国との同盟を結びたいわけです。」
ラミド「同盟ね・・・・・」
今回のクーデター目的はハインツらウィンダミア王家を滅亡し、ロイジャーがウィンダミア王国の王になる事を画策していた。
今のハインツではウィンダミアを治めるだけの力はない・・・・・
それにウィンダミア王国の皇族もいなければ・・・・
跡継ぎもない・・・・ならばハインツを殺し・・・・・ウィンダミア王国を滅びの道を進む。
ならば自分しかないと・・・・・・・・・
ロイジャーはラミドの前で熱く語るが・・・・・・・・・・・
ラミド「所詮は王家だな。」
「はぁ?」
ラミド「反吐の出る・・・・・・・時代錯誤貴族だ・・・・・我々シェルバンに利用されているのも知らず・・・・能天気もいい所だな。」
ラミドに嫌悪感を抱かせる事になる。
時代錯誤な貴族・・・・・
時代錯誤な権力の座に就く事を夢見るロイジャーはラミドからすれば汚い存在でしかない・・・・・
こんな国すぐに滅びてしまえ・・・・・ラミドは心の中でそう考えた。
【ウォルガー星系.シェルバン共和国.惑星シェルバン.大統領府】
ウォルガー星系にある強大な国家シェルバン共和国の首都惑星シェルバン。
そのシェルバンの惑星の中枢にある大統領府では、ある極秘会議が進められていた。
多数の軍人・・・・外交官や同盟国であるシェナス国防軍の軍人・・・・
など様々な人間が座っている。
ウィルサ「ウィンダミア王国.謀略作戦について会議を始める。」
シェルバン共和国大統領.ウィルサ・グローリ
シェルバン共和国大統領ウィルサ・グローリはこの部屋にいる幹部らに・・・・
ウィンダミア王国に関する謀略作戦に関する会議を始めると宣言した。
どの幹部達もその目は真剣そのものであり、今回の作戦に力を入れているようである。
会議が始まると軍の幹部が立ち上がる。
「既に支援部隊と称した制圧部隊第一陣は到着しました。第2陣以降もフォールド断層を突破し秘密裡に到着する模様。」
「後続の陸戦部隊も準備完了しております。」
既にウィンダミアを乗っ取る作戦は進行中。
第二部隊以降の部隊もかなり部隊が展開しており・・・・・
ウィンダミアへの移動している最中である。
それを聞いたウィルサは大満足した。
しかし
ウィルサ「新統合軍に動きありだと?」
「航宙巡洋艦複数隻が月面クラビウス基地から出港。地球本国軍の部隊が動いてます。現在、これらの新統合軍艦隊の行方は不明。」
ウィルサ「まだ諦めてないか、地球人め。」
直後に新統合軍の任務部隊(タスクフォース)の艦隊が動いた報告が入る。
辺境のザコの部隊じゃない。
精鋭揃いの地球本国の部隊だ・・・・
ウィンダミアの情報戦略で名声は下がったと聞いたが・・・・・・
やはり、まだウィンダミアを手放したくない野望があるのか・・・・・・
欲深い地球人・・・・・ますます気に入らない。
ウィルサはそう思うが、取り敢えず今は任務部隊がウィンダミアに全部展開し終えるまで待つしかない。
会議は再開しいろんなウィンダミア王国の乗っ取り案を提案するが・・・事件が起こる。
それは2068年のある月の日。
ボーグ「新米共しっかりついて来ているか?」
ウィンダミア軍ボーグ・コンファールト
「ダー.勿論であります。」
「次の地球人に備えて力をつけます。」
ボーグ「その勢いだ!」
この日、ウィンダミア軍のドラケンⅢ部隊が飛行していた。
惑星ウィンダミアⅣ周辺に何か異常がないか警戒しており、すぐに司令部に連絡するようにしていた。
空中騎士団のボーグも新入りを引き連れ警戒飛行している。
全ては守るべき祖国のために。
ボーグ「何だ?あの可変戦闘機は?」
ボーグは周辺を警戒していると思われる可変戦闘機を確認した。
その可変戦闘機はシェルバン軍のマークが描かれており。
バトロイド形態の最新鋭機のSVF-30メガリスと気がついたのは間もなくであった。
一体シェルバン国防軍がこの地で何をしているのか?
ボーグは近づこうとした。
その時
ズドン
「がぁぁぁボーグさ・・・・」
ボーグ「グリス!貴様ら何の真似だ!」
「我々シェルバンの目的の為だ、情報保持のため消えてもらう。」
ボーグ「シェルバンの目的だと?貴様らは共闘宣言に賛同・・・・」
「我々シェルバンが貴様ら短命の劣等種族の元では共闘しない、貴様らは我らに強いたげられるだけの存在に過ぎない。」
ボーグ「きさまぁぁぁぁぁ」
突然、メガリスから発泡・・・・・・・・・ボーグの部下の一人が撃ち殺された。
ボーグは激怒しシェルバン軍に怒りをぶつける。
劣等種族、こいつらは言った。
ウィンダミアの誇りを持つボーグはメガリスに攻撃をしかける。
「全機散開。」
『ハッ』
ボーグ「なっ!?」
メガリスは一気に変形し、部隊を左右に分けて展開する。
ボーグはあまりにも早すぎるメガリスに驚き声をあげる。
展開したメガリスは反転しボーグらウィンダミア軍を襲う。
「ボーグさまぁぁぁぁぁ」
ボーグ「くそ!」
メガリスの素早い動きにボーグは翻弄される。
呆気なく部下のドラケンⅢが落ちた。
フォーメーションを駆使し襲ってくる動きは、単機となったボーグに驚異を与える。
かつてΔ小隊に自分達がやってきた事が自分達に戻ってきた。
ボーグの頭にそれがよぎる。
「中々やるな、クソガキ!」
ボーグ「クソガキじゃない、俺は空中騎士団のボーグ・コンファールトだ!」
「ほう吠えるじゃないか、クソガキいやボーグとやら!」
オープンチャンネルでシェルバン軍の兵士が語りかける。
結構若い兵士だが、ベテランな為貫禄がある。
騎士には似合わない、兵士の顔だ。
思わず挑発に名前を名乗る。
その兵士はボーグの態度を気に入ったのか・・・・
ケラフ「俺の名は特務部隊ケラフ・タルマーダ大尉、戦士が名前を名乗ったのならこちらも答えんとな。」
シェルバン国防宇宙軍特務部隊ケラフ・タルマーダ大尉
ボーグ「様になった・・・・・」
ケラフ「だが、相手の挑発に乗るのは貴様は未熟!兵士としてな!」
ボーグ「なっ」
ズドン
シェルバン軍の兵士はケラフと名乗り、ボーグの未熟さを指摘し発泡。
ボーグは脚部と腕を破壊され、何処かへと漂流しようとしていた。
それにボーグは・・・・・
ボーグ「覚えていろ、必ず・・・・必ず討ち果たしてやるからなぁぁぁぁ」
と叫んだ。
シェルバン軍はボーグを倒した後、すぐさま任務に戻るため消えた。
そしてボーグが助け出されたのは、一時間後のことであった。
【事件発生前日の惑星ウィンダミアⅣ】
事件発生の前日。
ウィンダミアⅣの雪原地帯の谷、人が住めないような地帯。
寒冷地仕様の装備を被った地球人兵士が周囲を警戒していた。
更に地球人兵士からタバコの火を強請るウィンダミアの兵士もいた。
ここは・・・・・
ハワード「いよいよ明日か・・・・・」
新統合軍任務部隊司令官ハワード・ブライアン大佐
リビア「明日です、楽しみにしてますぞブライアン殿。」
ウィンダミア王国貴族リビア・モルトーラ
ハワード「あぁ」
新統合軍と親新統合政府派の部隊が駐屯する基地。
既に反乱を起こすための部隊が駐屯している。
スヴァードやドラケンⅢだけでなく、寒冷地仕様のVF-31が多数駐機している。
ここから翌日、反乱を起こすための準備が行われている。
長期戦に備えてかなりの物質が備えられている。
ロイジャー「いよいよだな。」
ラミド「はっ」
シェルバン側と親シェルバン側も準備が整っている。
いつでも王城を制圧できるための戦力、長期戦になった場合の準備も。
もっともシェルバン側は乗っ取りを行う準備も出来ている。
そうは知らないロイジャーは呑気そうに眺めており。
それをラミドは不気味な笑みを浮かべる。
その頃
ボーグ「ハインツ様にお目通りを!」
「ダメだ!ダメだ!ハインツ様は今はお休まれて・・・・・・」
ボーグはシェルバン国防軍との戦闘に関してハインツに報告するため王城に登城した。
しかし
ハインツは体力消耗の結果、休んでいる。
それでもボーグは事態を報告しようとするが、衛兵がそれを止める。
結局、ボーグはハインツに報告する事が出来なかった。
そればかりか、報告を信じてはくれなかった。
ボーグ「このままではウィンダミア王国が終わる、どうにかしなければ。」
ボーグは寂しく家に戻ろうとした。
なんで話を聞いて貰えないのだろうかと・・・・・
そんな寂しそうに歩く様子を見ていた者がいた。
それはテオ・ユッシラとザオ・ユッシラの双子の兄弟であった。
ボーグはその後、訪れてきたテオとザオに事の詳細を話し。
二人もボーグの話に賛同。
ウィンダミア軍内部に話の分かる連中に次々と伝える。
何かが起こるかもしれないと、明日 王城を自主的に警護しようと。
そう決心し、基地に戻りドラケンⅢの整備を行い明日に備える。
ハワード「いよいよ明日か、嫌な任務だな。」
新統合軍の任務部隊の指揮官ハワードはコーヒーを手にそう呟く。
これはウィンダミア王国の内部の権力逃走。
明らかに明日実行するれば新統合政府とウィンダミア王国の溝が深まる。
ハワードはそう考え、この任務には乗り気ではなかった。
ラミド「この惑星のプロトカルチャーの遺産は我々が頂く。」
シェルバン共和国のラミドはそう呟いた。
今回の任務を成功させたら、英雄扱い・・・・・
そう考えただけでラミドの笑いは止まらなくなる。
ボーグ「ハインツ様や白騎士様が守ろうとした大地は俺が守る。」
ボーグは愛国心を胸に、明日の不吉な予感を阻止しようと奮起する。
皆が守ろうとした国を守るためにも。
そして3者が気持ちが明日にクロスする。
ウィンダミア王国最大の事件は刻一刻と迫る。
愛国心が勝つか、野心が勝つか・・・
ウィンダミア王国の最大の事件にその考えの審判が下る。
その結果に関しては、別の機会にて話そうと思う。