【西暦2073年2月13日. 地球.イギリス.モールズワース基地】
ミレーヌ・ジーナスとガムリン木崎の三人目の娘アメリアの部隊は・・・・
イギリス.モールズワース基地の配属になった。
アメリアの部隊が配属された2月13日の翌日はバレンタインデーであり・・・・・
基地内部ではバレンタインデーの恒例のチョコや・・・
気になる異性へのプレゼントなどを送り合う準備が行われ・・・・
表面沙汰にはなってないが、静かに盛り上がっていた。
アメリア「バレンタインデーかぁ。」
新統合軍アメリア・キザキ中尉
メリッサ「アメリアは誰にあげるの?」
新統合軍メリッサ・スタイルズ准尉
アメリア「別にいないわよ、バレンタインデーは特に何もないし。宗教的な意味合いでしかないわ。配属そうそうめんどくさい。」
メリッサ「はははははは」
基地に配属されたばっかりのアメリアは親友メリッサとバレンタインデーに触れるが、まったく興味がない様子であるばかりか・・・・!めんどくさがっていた。
なんせキリスト教関連の祭りであり・・・・
自分自身がキリスト教徒な為か、ウァレンティヌスが処刑され恋人になった日とか・・・・
しつこく聞かされた結果・・・・・
アメリアはバレンタインデーに興味を持つ事が出来なかった。
むしろ嫌がった。
一方
ロナルド「明日はバレンタインデーか。」
新統合軍ロナルド・デュアメル.中尉
ドリュー「デュアメル中尉、恋の悩みですか?もしかしてキザキ中尉の事では?」
新統合軍ドリュー・アイエロ.少尉
ロナルド「馬鹿言え!違うっての!」
アメリアの同僚ロナルドは戦友兼悪友のドリューと共に・・・・・
翌日のバレンタインデーについて語り合う。
話していく中で・・・・ドリューから、ロナルドが恋心を抱いているアメリアに関する事でからかわれ
それをロナルドは全力で否定している。
否定しているが、実はロナルドはアメリアに恋心を抱いている。
だけど、告白する勇気もなく・・・・
現在に至っているわけである。
なんせアメリアは、ミレーヌ・ジーナスの娘とは思えない程勝ち気で冷酷で・・・・
敵を殺すのに躊躇しないエースパイロット・・・・・
告白しようにも出来ない。
バレンタインデーの混乱を突いて、アメリアに告白しようと・・・・
ドリューには内緒で考えていた・・・・・無論他の同じ部隊の同僚にも・・・・
アメリア「バレンタインデーか、せめて男性陣に何か作らないとなぁ。」
アメリアは新たな自室のキッチンでチョコレートを持ちながら・・・・
男性陣へのバレンタインデーのプレゼントを作ろうと考えていた・・・・・
作るのはラズベリークリームと言うチョコレートであり・・・・
ラズベリーをホワイトチョコレートで包んだ物を作ろうとした・・・・
ラズベリークリームはよく姉アルテミスとミラーン、母ミレーヌと共に・・・・・
出世して忙しい父ガムリンへのプレゼントとして作っていた。
アメリアはラズベリークリームを作りながら、思い出に浸る。
しばらくして・・・・・
アメリア「そう言えばロナルドは、私に好意を持っていたなぁ。ロナルドは最近よく助けられるし、特別なラズベリークリームを作ろう。」
ある程度のラズベリークリームを作り、冷蔵庫に入れた時・・・・
アメリアは最近助けられるロナルドに感謝の気持ちに何か特別なラズベリークリームを作ろうとした。
最近、反統合ゲリラが強くアメリアは苦戦していた。
うっかりへまをしたアメリアは反統合ゲリラのSv-53に殺されかけたことがある。
そんな殺されかけたアメリアを救ったのはロナルドであり・・・
それ以来、アメリアはロナルドに特別な感情を抱くようになる。
アメリア「そう言えば、お母さんもバレンタインデーの時・・・・何か言っていたなぁ。」
アメリアはロナルドためのチョコレートを作成中に母ミレーヌの言葉を思い出す。
それは二人の姉が独立し、実家を去った最初の年のバレンタインデーの事であった。
例年の通りアメリアは母ミレーヌとガムリンの為のチョコレートを作っていた。
アルテミスは母ミレーヌと同じ道を歩み、ミラーンは父と同じ軍人への道を進む。
数年すればアメリアも父と姉と同じ道へ進む。
アメリア「母さんは何で父さんと結婚したの?熱気バサラ好きだったんでしょ?」
ミレーヌ「正確には両方好きだったけど・・・・・・ね。ガムリンさんと一緒に過ごす時間が多かったから、気持ちがガムリンに傾いたから・・・・・」
アメリアはミレーヌにガムリンと結婚した理由を聞いた。
よく聞くファイアーボンバーでは、ミレーヌはバサラの事が好きだったと聞く。
だけど
母はガムリンを選んだ。
アメリアの疑問に母は両方好きだったと答える。
もっともガムリンと結婚したのは一緒にいた期間が長かったからと。
そう言われたアメリアは納得する。
更にミレーヌは答えの奥の先を答える。
ミレーヌ「バサラと結婚したら、私・・・・・・・バサラの事嫌いになってしまうかもしれない。」
アメリア「えっ?なんで?」
ミレーヌ「バサラと結婚したら擦れ違いの生活を送るかもしれない、同じ歌手だけど・・・・バサラとは何処か違うなと思って。」
バサラと擦れ違いが起きるから、バサラと結婚しなかった。
自分がバサラを嫌いにならないように。
その理由は・・・・・・
2053年、ミレーヌがガムリンと結婚する数ヵ月前・・・・・
バサラは一度マクロス7船団に戻ってきたが・・・・ミレーヌは22歳になっており・・・・・・
真剣にガムリンとの結婚を考えていた。
そんな時にバサラが戻ってきて、ミレーヌの心は揺れるが・・・・・
ようやく決心がつき・・・・・結婚したら擦れ違いで仲違いする可能性のあるバサラを選ばず・・・・
一緒の時を出来る限り過ごせるガムリンを選んだ。
結構苦しい選択であったが、ミレーヌは気持ち的にはすっきりし・・・・・
その後、結婚した。
その過程にはミレーヌが、バサラと結婚し幸せな未来が思い浮かばない。
バサラの銀河放浪にはついていけない。
結婚したらバサラとは対立し、仲が悪くなり絶縁してしまうかもしれない。
と言ったミレーヌの苦悩があった。
そしてそのミレーヌの苦悩を突くガムリンへの思い・・・・
それをすっきりするためにガムリンを選んだ。
と・・・・・
ミレーヌ「私は弱い人間だなぁと思う、バサラの事好きだったのにバサラの夢についていけなかった事が・・・・」
アメリア「母さんは弱い人間じゃない、いつも私達姉妹を助けてくれた。パパと同じように大好きな家族だよ。」
ミレーヌ「ありがとう、アメリア。優しい子ね。」
ミレーヌはバサラについていけなかった事に後悔している。
もう少し自分が強ければ、バサラについて行けたと・・・・・
その一方でガムリンへの思いもあり、バサラを選んでも・・・・
ガムリンに対する罪悪感に包まれ後悔したと・・・・・
アメリアには直接言ってないが、察せられ励まされる。
ミレーヌ「アメリア、いい恋を見つけなさい。」
アメリア「いい恋?」
ミレーヌ「いい恋よ、アルテミスやミラーンに負けないくらいに。」
励まされたミレーヌはアメリアにいい恋をするように伝える。
恋に関して悩むような人生を送らず・・・・・
幸せな恋にめぐり合い、幸せな人生を送ってほしい。
ミレーヌはアメリアにそう思っていた。
ガムリンやバサラに負けないようないい男性に出会える事をアメリアを始め・・・・
アルテミスやミラーンに祈りつつ・・・・・・
アメリア「って言っていたわね。しょうがない、あいつにあげるか。」
アメリアは想い人になりつつあるロナルドに特別なラズベリークリームを作る。
特別なワインを使ったり、チョコレートを使ったり・・
翌日・・・・・
アメリア「・・・・・・・」
ロナルド「・・・・・・・」
アメリアとロナルドはVF-31の整備を手伝っていた。
何事も仕事以外の会話せず、もくもくと自分の愛機を整備する。
なんせ、仕事中にチョコレートを渡すと処罰の対象になるから。
仕事が終わると・・・・・・
アメリア「渡せない。」
メリッサ「あら~誰に?」
アメリア「教えない!!」
メリッサ「けち~」
帰り道でメリッサにからかわれる。
メリッサの対応に・・・・・アメリアは少し激怒した。
義理チョコは密かに男性陣に送ったのに、ロナルドだけ渡してない。
後で本命のチョコレートを渡そうと、チョコレート作った癖に・・・・・・
アメリアは渡せなかった事が頭に残ってイライラする。
明日はドイツのベルリン基地まで往復飛行訓練があるのに・・・・
今日渡せなかったら、渡す機会が無くなってしまう。
そう思いながら、夜になる。
アメリアはベランダのテーブルで、酒を飲みながら今日のストレスを発散する。
正直、ロナルドのチョコレートを食べてやろうと思ったくらいに・・・
コンッ
アメリア「痛~なんなのよ、もう。」
突然、アメリアの頭に何かがぶつかる。
一体何がアメリアの頭にぶつかったのか・・・・・・
そもそもこれを投げつけたのは誰か・・・・
アメリアはベランダの目の前の道路を確認すると・・・・
ロナルド「よっアメリア。」
アメリア「ロナルド・・・・・あなたね、私の頭に物をぶつけたのは?」
ロナルド「ワリィまさか、いるとは思わなくてさ。」
目の前の道路にいたのはロナルドである。
アメリアは怒り顔でロナルドを睨みながら問いただすと・・・・
申し訳なさそうにロナルドが謝る。
なんか反省してないようなへらへらした謝り方・・・・・
ジト目でロナルドを睨みながら投げつけられた物をロナルドに投げつけ返そうとすると・・・
アメリア「チョコレート・・・・中身はしかも手作り・・・・」
ロナルド「実は基地で渡す機会なくてさ、乱暴だけど・・・・チョコ作って投げたんだ。」
ロナルドが誤ってアメリアの頭にぶつけたのはチョコレート。
しかも、中身を確認したら手作りのチョコであった。
形はアメリアの頭にぶつかり、へこんでいるが・・・・かなり美味しそうなチョコレート。
ロナルド「アメリアが甘い物が好きだと聞いてさ、ケーキでも作って渡そうとしたけど・・・やっぱチョコレートにしたわ。」
照れくさそうに言いながらロナルドは答える・・・・・
アメリアはそんなロナルドに感謝の気持ちを持ち・・・・
部屋に入り、作ったチョコを持ち自室を出て官舎前の道路に出る。
ロナルド「なんだアメリア?」
アメリア「お礼よ、折角作ったんだから食べてよね。」
官舎から出たアメリアはロナルドにチョコを渡す。
アメリアからチョコを渡されたロナルドはまさか貰えるとは思わず・・・
感激のあまり・・・・・・
アメリア「ちょっ」
ロナルド「ありがとう、チョコをくれるなんて。」
アメリアに抱きつく。
あまりにも嬉しそうなロナルドの反応にドン引きする。
そこまで喜ばなくても・・・・
ロナルドの反応に引きながらも、アメリアは照れくさそうに喜ぶ。
ロナルド「また明日な、飛行訓練は負けねぇぞ。」
アメリア「飛行訓練は勝負じゃないのよ、競い合うもんじゃありません。」
チョコレート貰った興奮から正気に戻ったロナルドは帰っていく。
明日は飛行訓練がある。
アメリアはロナルドの挑発を受けながらも敬礼しながら、見送る。
後は・・・・・・
アメリア「これだね、味は・・・・・・・」
ロナルドの作ったチョコレートの味・・・・
一体どんな感じのチョコレートを作ったのだろうか?
アメリアは気になりながらロナルドのチョコレートを一かぶり。
味わいながら食べるも・・・・・
アメリア「塩味ね、でも塩の量が少し多い気がするし甘味が足りない。」
味はそこまで美味しくない。
塩の入ったチョコレートだが、甘味が少ないばかりか塩の量が少し多い。
とは言え・・・・
ロナルドがアメリアのために作ってくれた物。
普段料理しない人がこの日のためにチョコレートを作ってくれた。
アメリアはロナルドに最高の敬意を感じ、最後まで食べきる。
翌日、二人は普段通りに飛行訓練を実施する。
飛行訓練をしている2人の心の中はホワイトデー何を返そうか考えていた。
その時はどんな物を作ろうかと・・・・
二人の距離は縮まったが・・・・・
まだまだ
母ミレーヌの言ってた幸せな恋までは少し遠い感じがする。
ミレーヌ・ジーナスとガムリン木崎の三人目の娘アメリアの部隊は・・・・
イギリス.モールズワース基地の配属になった。
アメリアの部隊が配属された2月13日の翌日はバレンタインデーであり・・・・・
基地内部ではバレンタインデーの恒例のチョコや・・・
気になる異性へのプレゼントなどを送り合う準備が行われ・・・・
表面沙汰にはなってないが、静かに盛り上がっていた。
アメリア「バレンタインデーかぁ。」
新統合軍アメリア・キザキ中尉
メリッサ「アメリアは誰にあげるの?」
新統合軍メリッサ・スタイルズ准尉
アメリア「別にいないわよ、バレンタインデーは特に何もないし。宗教的な意味合いでしかないわ。配属そうそうめんどくさい。」
メリッサ「はははははは」
基地に配属されたばっかりのアメリアは親友メリッサとバレンタインデーに触れるが、まったく興味がない様子であるばかりか・・・・!めんどくさがっていた。
なんせキリスト教関連の祭りであり・・・・
自分自身がキリスト教徒な為か、ウァレンティヌスが処刑され恋人になった日とか・・・・
しつこく聞かされた結果・・・・・
アメリアはバレンタインデーに興味を持つ事が出来なかった。
むしろ嫌がった。
一方
ロナルド「明日はバレンタインデーか。」
新統合軍ロナルド・デュアメル.中尉
ドリュー「デュアメル中尉、恋の悩みですか?もしかしてキザキ中尉の事では?」
新統合軍ドリュー・アイエロ.少尉
ロナルド「馬鹿言え!違うっての!」
アメリアの同僚ロナルドは戦友兼悪友のドリューと共に・・・・・
翌日のバレンタインデーについて語り合う。
話していく中で・・・・ドリューから、ロナルドが恋心を抱いているアメリアに関する事でからかわれ
それをロナルドは全力で否定している。
否定しているが、実はロナルドはアメリアに恋心を抱いている。
だけど、告白する勇気もなく・・・・
現在に至っているわけである。
なんせアメリアは、ミレーヌ・ジーナスの娘とは思えない程勝ち気で冷酷で・・・・
敵を殺すのに躊躇しないエースパイロット・・・・・
告白しようにも出来ない。
バレンタインデーの混乱を突いて、アメリアに告白しようと・・・・
ドリューには内緒で考えていた・・・・・無論他の同じ部隊の同僚にも・・・・
アメリア「バレンタインデーか、せめて男性陣に何か作らないとなぁ。」
アメリアは新たな自室のキッチンでチョコレートを持ちながら・・・・
男性陣へのバレンタインデーのプレゼントを作ろうと考えていた・・・・・
作るのはラズベリークリームと言うチョコレートであり・・・・
ラズベリーをホワイトチョコレートで包んだ物を作ろうとした・・・・
ラズベリークリームはよく姉アルテミスとミラーン、母ミレーヌと共に・・・・・
出世して忙しい父ガムリンへのプレゼントとして作っていた。
アメリアはラズベリークリームを作りながら、思い出に浸る。
しばらくして・・・・・
アメリア「そう言えばロナルドは、私に好意を持っていたなぁ。ロナルドは最近よく助けられるし、特別なラズベリークリームを作ろう。」
ある程度のラズベリークリームを作り、冷蔵庫に入れた時・・・・
アメリアは最近助けられるロナルドに感謝の気持ちに何か特別なラズベリークリームを作ろうとした。
最近、反統合ゲリラが強くアメリアは苦戦していた。
うっかりへまをしたアメリアは反統合ゲリラのSv-53に殺されかけたことがある。
そんな殺されかけたアメリアを救ったのはロナルドであり・・・
それ以来、アメリアはロナルドに特別な感情を抱くようになる。
アメリア「そう言えば、お母さんもバレンタインデーの時・・・・何か言っていたなぁ。」
アメリアはロナルドためのチョコレートを作成中に母ミレーヌの言葉を思い出す。
それは二人の姉が独立し、実家を去った最初の年のバレンタインデーの事であった。
例年の通りアメリアは母ミレーヌとガムリンの為のチョコレートを作っていた。
アルテミスは母ミレーヌと同じ道を歩み、ミラーンは父と同じ軍人への道を進む。
数年すればアメリアも父と姉と同じ道へ進む。
アメリア「母さんは何で父さんと結婚したの?熱気バサラ好きだったんでしょ?」
ミレーヌ「正確には両方好きだったけど・・・・・・ね。ガムリンさんと一緒に過ごす時間が多かったから、気持ちがガムリンに傾いたから・・・・・」
アメリアはミレーヌにガムリンと結婚した理由を聞いた。
よく聞くファイアーボンバーでは、ミレーヌはバサラの事が好きだったと聞く。
だけど
母はガムリンを選んだ。
アメリアの疑問に母は両方好きだったと答える。
もっともガムリンと結婚したのは一緒にいた期間が長かったからと。
そう言われたアメリアは納得する。
更にミレーヌは答えの奥の先を答える。
ミレーヌ「バサラと結婚したら、私・・・・・・・バサラの事嫌いになってしまうかもしれない。」
アメリア「えっ?なんで?」
ミレーヌ「バサラと結婚したら擦れ違いの生活を送るかもしれない、同じ歌手だけど・・・・バサラとは何処か違うなと思って。」
バサラと擦れ違いが起きるから、バサラと結婚しなかった。
自分がバサラを嫌いにならないように。
その理由は・・・・・・
2053年、ミレーヌがガムリンと結婚する数ヵ月前・・・・・
バサラは一度マクロス7船団に戻ってきたが・・・・ミレーヌは22歳になっており・・・・・・
真剣にガムリンとの結婚を考えていた。
そんな時にバサラが戻ってきて、ミレーヌの心は揺れるが・・・・・
ようやく決心がつき・・・・・結婚したら擦れ違いで仲違いする可能性のあるバサラを選ばず・・・・
一緒の時を出来る限り過ごせるガムリンを選んだ。
結構苦しい選択であったが、ミレーヌは気持ち的にはすっきりし・・・・・
その後、結婚した。
その過程にはミレーヌが、バサラと結婚し幸せな未来が思い浮かばない。
バサラの銀河放浪にはついていけない。
結婚したらバサラとは対立し、仲が悪くなり絶縁してしまうかもしれない。
と言ったミレーヌの苦悩があった。
そしてそのミレーヌの苦悩を突くガムリンへの思い・・・・
それをすっきりするためにガムリンを選んだ。
と・・・・・
ミレーヌ「私は弱い人間だなぁと思う、バサラの事好きだったのにバサラの夢についていけなかった事が・・・・」
アメリア「母さんは弱い人間じゃない、いつも私達姉妹を助けてくれた。パパと同じように大好きな家族だよ。」
ミレーヌ「ありがとう、アメリア。優しい子ね。」
ミレーヌはバサラについていけなかった事に後悔している。
もう少し自分が強ければ、バサラについて行けたと・・・・・
その一方でガムリンへの思いもあり、バサラを選んでも・・・・
ガムリンに対する罪悪感に包まれ後悔したと・・・・・
アメリアには直接言ってないが、察せられ励まされる。
ミレーヌ「アメリア、いい恋を見つけなさい。」
アメリア「いい恋?」
ミレーヌ「いい恋よ、アルテミスやミラーンに負けないくらいに。」
励まされたミレーヌはアメリアにいい恋をするように伝える。
恋に関して悩むような人生を送らず・・・・・
幸せな恋にめぐり合い、幸せな人生を送ってほしい。
ミレーヌはアメリアにそう思っていた。
ガムリンやバサラに負けないようないい男性に出会える事をアメリアを始め・・・・
アルテミスやミラーンに祈りつつ・・・・・・
アメリア「って言っていたわね。しょうがない、あいつにあげるか。」
アメリアは想い人になりつつあるロナルドに特別なラズベリークリームを作る。
特別なワインを使ったり、チョコレートを使ったり・・
翌日・・・・・
アメリア「・・・・・・・」
ロナルド「・・・・・・・」
アメリアとロナルドはVF-31の整備を手伝っていた。
何事も仕事以外の会話せず、もくもくと自分の愛機を整備する。
なんせ、仕事中にチョコレートを渡すと処罰の対象になるから。
仕事が終わると・・・・・・
アメリア「渡せない。」
メリッサ「あら~誰に?」
アメリア「教えない!!」
メリッサ「けち~」
帰り道でメリッサにからかわれる。
メリッサの対応に・・・・・アメリアは少し激怒した。
義理チョコは密かに男性陣に送ったのに、ロナルドだけ渡してない。
後で本命のチョコレートを渡そうと、チョコレート作った癖に・・・・・・
アメリアは渡せなかった事が頭に残ってイライラする。
明日はドイツのベルリン基地まで往復飛行訓練があるのに・・・・
今日渡せなかったら、渡す機会が無くなってしまう。
そう思いながら、夜になる。
アメリアはベランダのテーブルで、酒を飲みながら今日のストレスを発散する。
正直、ロナルドのチョコレートを食べてやろうと思ったくらいに・・・
コンッ
アメリア「痛~なんなのよ、もう。」
突然、アメリアの頭に何かがぶつかる。
一体何がアメリアの頭にぶつかったのか・・・・・・
そもそもこれを投げつけたのは誰か・・・・
アメリアはベランダの目の前の道路を確認すると・・・・
ロナルド「よっアメリア。」
アメリア「ロナルド・・・・・あなたね、私の頭に物をぶつけたのは?」
ロナルド「ワリィまさか、いるとは思わなくてさ。」
目の前の道路にいたのはロナルドである。
アメリアは怒り顔でロナルドを睨みながら問いただすと・・・・
申し訳なさそうにロナルドが謝る。
なんか反省してないようなへらへらした謝り方・・・・・
ジト目でロナルドを睨みながら投げつけられた物をロナルドに投げつけ返そうとすると・・・
アメリア「チョコレート・・・・中身はしかも手作り・・・・」
ロナルド「実は基地で渡す機会なくてさ、乱暴だけど・・・・チョコ作って投げたんだ。」
ロナルドが誤ってアメリアの頭にぶつけたのはチョコレート。
しかも、中身を確認したら手作りのチョコであった。
形はアメリアの頭にぶつかり、へこんでいるが・・・・かなり美味しそうなチョコレート。
ロナルド「アメリアが甘い物が好きだと聞いてさ、ケーキでも作って渡そうとしたけど・・・やっぱチョコレートにしたわ。」
照れくさそうに言いながらロナルドは答える・・・・・
アメリアはそんなロナルドに感謝の気持ちを持ち・・・・
部屋に入り、作ったチョコを持ち自室を出て官舎前の道路に出る。
ロナルド「なんだアメリア?」
アメリア「お礼よ、折角作ったんだから食べてよね。」
官舎から出たアメリアはロナルドにチョコを渡す。
アメリアからチョコを渡されたロナルドはまさか貰えるとは思わず・・・
感激のあまり・・・・・・
アメリア「ちょっ」
ロナルド「ありがとう、チョコをくれるなんて。」
アメリアに抱きつく。
あまりにも嬉しそうなロナルドの反応にドン引きする。
そこまで喜ばなくても・・・・
ロナルドの反応に引きながらも、アメリアは照れくさそうに喜ぶ。
ロナルド「また明日な、飛行訓練は負けねぇぞ。」
アメリア「飛行訓練は勝負じゃないのよ、競い合うもんじゃありません。」
チョコレート貰った興奮から正気に戻ったロナルドは帰っていく。
明日は飛行訓練がある。
アメリアはロナルドの挑発を受けながらも敬礼しながら、見送る。
後は・・・・・・
アメリア「これだね、味は・・・・・・・」
ロナルドの作ったチョコレートの味・・・・
一体どんな感じのチョコレートを作ったのだろうか?
アメリアは気になりながらロナルドのチョコレートを一かぶり。
味わいながら食べるも・・・・・
アメリア「塩味ね、でも塩の量が少し多い気がするし甘味が足りない。」
味はそこまで美味しくない。
塩の入ったチョコレートだが、甘味が少ないばかりか塩の量が少し多い。
とは言え・・・・
ロナルドがアメリアのために作ってくれた物。
普段料理しない人がこの日のためにチョコレートを作ってくれた。
アメリアはロナルドに最高の敬意を感じ、最後まで食べきる。
翌日、二人は普段通りに飛行訓練を実施する。
飛行訓練をしている2人の心の中はホワイトデー何を返そうか考えていた。
その時はどんな物を作ろうかと・・・・
二人の距離は縮まったが・・・・・
まだまだ
母ミレーヌの言ってた幸せな恋までは少し遠い感じがする。