【西暦2013年9月超長距離移民船団メガロード01】
メガロード01が出航してから1年が経過した。
2013年に入ると初の植民惑星プラネットエデンが発見され・・・・
翌年にはメガロード01の同型艦による移民船団が次々と出港した。
近距離移民船団により、数々の植民惑星とヒューマノイド型の異星人の国家と国交を結ぶなど。
繁栄が期待される状態になりつつあった。
『こちら月面クラビウスクレーターベースより、メガロード01へどうぞ』
「こちらメガロード01からクラビウスクレーターベースへ、オールグリーン。」
『こちらクラビウスクレーター了解、アポロクレーターベース並びに地球総司令部に近況を報告するオーバー』
この日もメガロード01はクラビウス基地を通して近況を報告していた。
移民船団の義務は超長距離通信を行い中継地点を通じて近況を報告するのが義務である。
このような体制が取られているのは・・・
後続のメガロード級移民船団が安心して銀河の海に出る為であり・・・
後にイルミナシオンとの戦いに巻き込まれるメガロード02とメガロード03も・・・・
月面基地を通して通信を行っており・・・・・
入植できそうな小さな惑星があれば、中継地点を作り・・・・・
軍隊などを駐留させる。
「船団長、報告終了しました。」
一条未沙「ご苦労様です。」
第1次超長距離移民船団長早瀬未沙.少将
メガロード01船団を率いるのは一条未沙少将・・・・・
かつては早瀬未沙であり、SDF-1マクロスに乗艦し第1次星間大戦を経験し・・・・
今は一条輝と結婚し・・・一条姓となっている。
少将と言う階級は船団長特例であり・・・この若さで将官は異例の大出世であり・・・
彼女の年齢であれば、高くても少佐・・・よくて大尉・・・普通は中尉から下士官かである・・・
統合軍の基準であればどれほど異例なのかは分かる。
一条輝「スカルリーダーから各機へ・・・各エリアのパトロールに入るぞ、各小隊ことに展開しろ!」
新統合宇宙軍.スカル大隊司令官.一条輝中佐
『ハッ』
この男の名は一条輝・・・・
ファンレーサーの少年が偶然戦闘に巻き込まれ・・・・
VF-1Dバルキリーに乗り込み・・・軍人へ進んだ。
現在は未沙の夫であり、スカル中隊隊長兼スカル大隊司令官である。
数々の伝説とトライアングラーの伝説を築いており、一躍有名になったエースパイロット。
今は未沙と結婚したい、娘未来を授けている。
一條輝「ようやくパトロール任務から解放されるな。」
輝はパトロール任務を終えるとメガロード01に接続しているARMD級に回収される。
今回のパトロールは後任部隊に任せて終了。
周辺宙域の安全はオールクリア。
何事もなく平穏なりと・・・・・
自分が休んでいる間は、敵に襲われない限り娘とゆっくりしよう。
輝はそう思いながら、この場を後にする。
一条未沙「交代までまだ時間あるか、定時には帰れないわね。輝・・・未来大丈夫かしら?」
一方の未沙は船団長の職務が長くなりそうで帰れそうにない。
なんせこの船団の心臓部であるのだから・・・・
メガロードだけじゃない、多数の軍艦や移民船を指揮する責任者だから。
いつも副船団長が来るまで休みはない。
「一条船団長、交代に参りました。」
一条未沙「助かったわ、もう疲れがたまってくたくたなのよ。後の事はお任せね。」
「ハッ、了解しました。」
ようやく副船団長がやってきた。
これでやっと休む事が出来るし、家に帰る事が出来る。
未沙は更衣室に向かうと私服に着替えメガロード01内の家に帰った。
結構長時間勤務、早く帰らないと・・・・
一条輝「お帰り未沙、ご飯は作ってあるよ。」
一条未沙「ありがとう、ところで未来は?」
一条輝「疲れて寝ちゃったよ。」
家に帰ると輝が料理を作って未沙の帰りを待っていた。
愛娘の未来は既に寝ており、ベッドですやすやと眠っている。
輝と未沙は未来が寝ているベッドに来て笑顔で愛らしい娘の顔を見る。
一条未沙「可愛いよねぇ、未来はどんな子供に育つのかしら?」
一条輝「最初はお堅い性格なキャリア・ウーマンになりそうだなぁ。」
一条未沙「もうそれは私の性格に似てしまうって事?でも案外、生意気でちょっと歳上をおばさんと言う感じになるんじゃない?」
一条輝「なにぃ!?まんま俺じゃないか!」
冗談を交えながら、未来の将来を考える。
これからどんな大人に成長するのだろうか?
成長するにつれてどんな性格になっていくのだろうか?
輝と未沙は考える。
輝はごく普通の一般家庭の出身、未沙は軍人家系の出身・・・・
案外、それらの要素が混ざったかのような性格になるのだろうか?
二人はその事を想像する。
一条輝「まぁ案外、以外な性格になるかもしれないね。」
一条未沙「それもそうよねぇ、まぁ私達の育て方次第じゃないのかしら?輝。」
一条輝「確かに、案外飛行機馬鹿になりそうだな~」
想像しても、結局は自分たちの育て方次第。
もしくは未来の行動次第・・・・・・・
最終的に人格の完成は未来が行う。
その翌朝
一条未沙「今日、休みだから私が未来の面倒見るわね。」
一条輝「あぁ頼むよ未沙。」
普段、二人が同時にいない時は近所に未来を預けるが・・・・
今日は未沙が休みなので未来の世話をやる。
一方の輝はパトロール任務があるので出勤である。
二人が一緒に休日になる日は希にしかない。
一条輝「行ってくるよ、未沙。」
一条未沙「行ってらっしゃい、輝。今日は私の手料理よ!」
一条輝「それは楽しみだ!」
今日も新たな歴史が進む。
例え歴史の本に乗らないような出来事ではあるも、二人の歴史にとっては・・・
貴重な歴史の1ページである。
その後、二人は2016年。
メガロード01船団の失踪で歴史の表舞台から消える。
公式ではまだ存在しているが・・・
二人や同じくメガロード船団にいたリン・ミンメイの姿を知る者はいない。
ただ数十年後・・・・・
いやこれはまた別の機会で・・・
第2部月面の部下から
同時期・・・・
地球防衛の最大の要塞衛星月面にある・・・・
新統合宇宙軍総司令部アポロ基地・・・
マックスとミリアは元部下に誘われ自らのバルキリーに乗り・・・
出迎えの艦隊に回収されアポロ基地にやって来た。
今回二人が及ばれしたのはある理由から
それは・・・・
星村絵里「ようこそ、ムーン・ベースアポロへ!」
新統合宇宙軍.星村絵里.少尉
ミリア「貴様こそな。元気そうで何よりだ!」
新統合宇宙軍ミリア・ファリーナ・ジーナス中尉
月面アポロ基地完成12周年記念。
2001年、地球統合宇宙軍の総司令部として月面アポロ基地が完成した。
その同年にはメガロード01と呼ばれる事になるSDF-2メガロードの建造が始まった。
アポロ基地を皮切りにグランドキャノンやクラビウス基地など・・
月面各地に統合軍軍事施設や新たなフロンティアとして移り住む民間人の都市が作られた。
かつての日本国の皇族やそれに連なる家系が集団移住し・・・
神道の本拠にした事でも知られる。
そんなアポロ基地は毎年、完成何周年記念イベントが行われている。
マックスとミリアが来たのは地球のマクロスシティーからの特使であり・・・
宇宙軍総司令官星村謙三とアポロ基地司令官に挨拶するのが目的である。
二人は更衣室で軍の清掃に着替えており・・・
頭には制帽を被っている。
マックス「まさか君の義父上が宇宙軍総司令官に任命されるとはねぇ。」
新統合宇宙軍マクシミリアン・ジーナス大尉
星村絵里「はい、結構私・・・いい玉の輿に乗りました。」
ミリア「モーア、夫婦関係が一番だぞ!」
星村絵里「私と和也の関係は良好です。」
今回出迎えてくれたのは、星村絵里。
かつてのミリアの部下の一人モーア・カリダムである。
今は星村謙三の息子でエースパイロット星村和也の妻になり・・・・
日本人らしい名前に改名しパイロットをやっている。
星村和也「ようこそ月面へジーナス大尉。」
新統合宇宙軍星村和也中尉
マックス「ありがとうございます。星村中尉もお元気で・・・・」
星村和也「愛妻がいるので当然です。」
星村和也、星村謙三の息子であり・・・
きちんとした実績のあるエースパイロットであり、絵里の夫である。
今も実戦部隊に勤務している。
マックスとミリアは星村夫妻と共にパーティー会場へ向かう。
その道中、宇宙艦ドックを覗ける展望室があった。
そこには2隻の軍艦があった。
ミリア「あれはなんだ?」
星村絵里「来年就役する予定の特務艦アルゲニクス級です、特務艦なのでVF-X部隊向けですが。」
マックス「でも中々いい艦だね、一度は乗って見たいもんだね。」
その艦とはアルゲニクス級、VF-X向けの特務艦であった。
今日の記念日に新たな部隊の創設を発表する予定であり・・・・・
これからどのような運用方法で使われるのかも説明される予定である。
マックスとミリア.絵里.和也はパーティー会場へ向かう。
「ジーナス君か、よろしく。ご夫人も美しい。」
マックス「ありがとうございます。」
いよいよパーティーが始まった。
幹部軍人を始め、各政財界の大物までもが結集している。
ミリアは料理を食べたそうだが、今はそんな雰囲気じゃないため顔が難しそうにしている。
星村和也「固まっているね、絵里の元上官。」
星村絵里「料理が食べてたいのを我慢しているのよ、私は和也のお陰で慣れたけど・・・・ミリア1級空士長は・・・まだまだかぁ。」
絵里と和也は酒を持ちながら、今の様子を見ている。
緊張しているミリアを見て、絵里はしっかりして欲しいと思った。
元上官だし、緊張しないで堂々として欲しかった。
ようやく解放されたミリアが料理を少し慌てて食べるのは見て・・・
微笑ましいけど、もう少ししっかりしてくれと更に思う。
「では新たな特殊部隊ダンシング・スカルとシーアンタレスの指揮官の発表です。」
星村和也「おっ発表されるのか、楽しみだなぁ。俺には無縁な話だけど。」
マックス「案外、決まるかも知れませんよ。」
いよいよ新たな特殊部隊ダンシング・スカルとシーアンタレスの指揮官の発表がされる。
皆は一体誰が発表されるのかを楽しみにする。
果たして結果はどうなるのか?
わくわくしながら司会の話を待つ・・・
「ダンシング・スカルの隊長はマクシミリアン・ジーナス大尉、副隊長はミリア・ファリーナ・ジーナス中尉。続きましてシーアンタレスの隊長は星村和也大尉、副隊長星村絵里中尉。」
ミリア「なっ」
マックス「なにぃぃぃぃ!?」
選ばれたのはマックスとミリア・・・・・そして星村絵里と星村和也。
この二グループの夫妻がそれぞれの特殊部隊の隊長になる。
まさかの展開にマックスとミリアはかなり驚く。
こんな展開になるなんて聞いてないと。
星村和也「同じ特殊部隊の隊長としてよろしくお願いします。大尉。」
マックス「どうも・・・・」
星村絵里「同じ中尉としてよろしくお願いします。ミリア♪」
ミリア「お前・・・元上官への敬意なくなったな。」
それぞれ特殊部隊の指揮官になった者同士握手する。
なんでこうなってしまったのか、マックスとミリアは困惑するし・・・
何せ元部下から敬意がなくなって、馴れ馴れしくミリアと呼ぶようになっている。
一体どうしたものやら・・・・
とは言うものの・・・
2つの特殊部隊に2隻の特務艦とクルー、隊員が配属になる。
その特務艦とはアルゲニクス級である。
マックスはアルゲニクス級に乗れる事に関して、まっいいかと思ったので。
満足・・・
その反面
元部下からの敬意が無くなった事に関してミリアは複雑な感情を数時間抱いていたようだ。
メガロード01が出航してから1年が経過した。
2013年に入ると初の植民惑星プラネットエデンが発見され・・・・
翌年にはメガロード01の同型艦による移民船団が次々と出港した。
近距離移民船団により、数々の植民惑星とヒューマノイド型の異星人の国家と国交を結ぶなど。
繁栄が期待される状態になりつつあった。
『こちら月面クラビウスクレーターベースより、メガロード01へどうぞ』
「こちらメガロード01からクラビウスクレーターベースへ、オールグリーン。」
『こちらクラビウスクレーター了解、アポロクレーターベース並びに地球総司令部に近況を報告するオーバー』
この日もメガロード01はクラビウス基地を通して近況を報告していた。
移民船団の義務は超長距離通信を行い中継地点を通じて近況を報告するのが義務である。
このような体制が取られているのは・・・
後続のメガロード級移民船団が安心して銀河の海に出る為であり・・・
後にイルミナシオンとの戦いに巻き込まれるメガロード02とメガロード03も・・・・
月面基地を通して通信を行っており・・・・・
入植できそうな小さな惑星があれば、中継地点を作り・・・・・
軍隊などを駐留させる。
「船団長、報告終了しました。」
一条未沙「ご苦労様です。」
第1次超長距離移民船団長早瀬未沙.少将
メガロード01船団を率いるのは一条未沙少将・・・・・
かつては早瀬未沙であり、SDF-1マクロスに乗艦し第1次星間大戦を経験し・・・・
今は一条輝と結婚し・・・一条姓となっている。
少将と言う階級は船団長特例であり・・・この若さで将官は異例の大出世であり・・・
彼女の年齢であれば、高くても少佐・・・よくて大尉・・・普通は中尉から下士官かである・・・
統合軍の基準であればどれほど異例なのかは分かる。
一条輝「スカルリーダーから各機へ・・・各エリアのパトロールに入るぞ、各小隊ことに展開しろ!」
新統合宇宙軍.スカル大隊司令官.一条輝中佐
『ハッ』
この男の名は一条輝・・・・
ファンレーサーの少年が偶然戦闘に巻き込まれ・・・・
VF-1Dバルキリーに乗り込み・・・軍人へ進んだ。
現在は未沙の夫であり、スカル中隊隊長兼スカル大隊司令官である。
数々の伝説とトライアングラーの伝説を築いており、一躍有名になったエースパイロット。
今は未沙と結婚したい、娘未来を授けている。
一條輝「ようやくパトロール任務から解放されるな。」
輝はパトロール任務を終えるとメガロード01に接続しているARMD級に回収される。
今回のパトロールは後任部隊に任せて終了。
周辺宙域の安全はオールクリア。
何事もなく平穏なりと・・・・・
自分が休んでいる間は、敵に襲われない限り娘とゆっくりしよう。
輝はそう思いながら、この場を後にする。
一条未沙「交代までまだ時間あるか、定時には帰れないわね。輝・・・未来大丈夫かしら?」
一方の未沙は船団長の職務が長くなりそうで帰れそうにない。
なんせこの船団の心臓部であるのだから・・・・
メガロードだけじゃない、多数の軍艦や移民船を指揮する責任者だから。
いつも副船団長が来るまで休みはない。
「一条船団長、交代に参りました。」
一条未沙「助かったわ、もう疲れがたまってくたくたなのよ。後の事はお任せね。」
「ハッ、了解しました。」
ようやく副船団長がやってきた。
これでやっと休む事が出来るし、家に帰る事が出来る。
未沙は更衣室に向かうと私服に着替えメガロード01内の家に帰った。
結構長時間勤務、早く帰らないと・・・・
一条輝「お帰り未沙、ご飯は作ってあるよ。」
一条未沙「ありがとう、ところで未来は?」
一条輝「疲れて寝ちゃったよ。」
家に帰ると輝が料理を作って未沙の帰りを待っていた。
愛娘の未来は既に寝ており、ベッドですやすやと眠っている。
輝と未沙は未来が寝ているベッドに来て笑顔で愛らしい娘の顔を見る。
一条未沙「可愛いよねぇ、未来はどんな子供に育つのかしら?」
一条輝「最初はお堅い性格なキャリア・ウーマンになりそうだなぁ。」
一条未沙「もうそれは私の性格に似てしまうって事?でも案外、生意気でちょっと歳上をおばさんと言う感じになるんじゃない?」
一条輝「なにぃ!?まんま俺じゃないか!」
冗談を交えながら、未来の将来を考える。
これからどんな大人に成長するのだろうか?
成長するにつれてどんな性格になっていくのだろうか?
輝と未沙は考える。
輝はごく普通の一般家庭の出身、未沙は軍人家系の出身・・・・
案外、それらの要素が混ざったかのような性格になるのだろうか?
二人はその事を想像する。
一条輝「まぁ案外、以外な性格になるかもしれないね。」
一条未沙「それもそうよねぇ、まぁ私達の育て方次第じゃないのかしら?輝。」
一条輝「確かに、案外飛行機馬鹿になりそうだな~」
想像しても、結局は自分たちの育て方次第。
もしくは未来の行動次第・・・・・・・
最終的に人格の完成は未来が行う。
その翌朝
一条未沙「今日、休みだから私が未来の面倒見るわね。」
一条輝「あぁ頼むよ未沙。」
普段、二人が同時にいない時は近所に未来を預けるが・・・・
今日は未沙が休みなので未来の世話をやる。
一方の輝はパトロール任務があるので出勤である。
二人が一緒に休日になる日は希にしかない。
一条輝「行ってくるよ、未沙。」
一条未沙「行ってらっしゃい、輝。今日は私の手料理よ!」
一条輝「それは楽しみだ!」
今日も新たな歴史が進む。
例え歴史の本に乗らないような出来事ではあるも、二人の歴史にとっては・・・
貴重な歴史の1ページである。
その後、二人は2016年。
メガロード01船団の失踪で歴史の表舞台から消える。
公式ではまだ存在しているが・・・
二人や同じくメガロード船団にいたリン・ミンメイの姿を知る者はいない。
ただ数十年後・・・・・
いやこれはまた別の機会で・・・
第2部月面の部下から
同時期・・・・
地球防衛の最大の要塞衛星月面にある・・・・
新統合宇宙軍総司令部アポロ基地・・・
マックスとミリアは元部下に誘われ自らのバルキリーに乗り・・・
出迎えの艦隊に回収されアポロ基地にやって来た。
今回二人が及ばれしたのはある理由から
それは・・・・
星村絵里「ようこそ、ムーン・ベースアポロへ!」
新統合宇宙軍.星村絵里.少尉
ミリア「貴様こそな。元気そうで何よりだ!」
新統合宇宙軍ミリア・ファリーナ・ジーナス中尉
月面アポロ基地完成12周年記念。
2001年、地球統合宇宙軍の総司令部として月面アポロ基地が完成した。
その同年にはメガロード01と呼ばれる事になるSDF-2メガロードの建造が始まった。
アポロ基地を皮切りにグランドキャノンやクラビウス基地など・・
月面各地に統合軍軍事施設や新たなフロンティアとして移り住む民間人の都市が作られた。
かつての日本国の皇族やそれに連なる家系が集団移住し・・・
神道の本拠にした事でも知られる。
そんなアポロ基地は毎年、完成何周年記念イベントが行われている。
マックスとミリアが来たのは地球のマクロスシティーからの特使であり・・・
宇宙軍総司令官星村謙三とアポロ基地司令官に挨拶するのが目的である。
二人は更衣室で軍の清掃に着替えており・・・
頭には制帽を被っている。
マックス「まさか君の義父上が宇宙軍総司令官に任命されるとはねぇ。」
新統合宇宙軍マクシミリアン・ジーナス大尉
星村絵里「はい、結構私・・・いい玉の輿に乗りました。」
ミリア「モーア、夫婦関係が一番だぞ!」
星村絵里「私と和也の関係は良好です。」
今回出迎えてくれたのは、星村絵里。
かつてのミリアの部下の一人モーア・カリダムである。
今は星村謙三の息子でエースパイロット星村和也の妻になり・・・・
日本人らしい名前に改名しパイロットをやっている。
星村和也「ようこそ月面へジーナス大尉。」
新統合宇宙軍星村和也中尉
マックス「ありがとうございます。星村中尉もお元気で・・・・」
星村和也「愛妻がいるので当然です。」
星村和也、星村謙三の息子であり・・・
きちんとした実績のあるエースパイロットであり、絵里の夫である。
今も実戦部隊に勤務している。
マックスとミリアは星村夫妻と共にパーティー会場へ向かう。
その道中、宇宙艦ドックを覗ける展望室があった。
そこには2隻の軍艦があった。
ミリア「あれはなんだ?」
星村絵里「来年就役する予定の特務艦アルゲニクス級です、特務艦なのでVF-X部隊向けですが。」
マックス「でも中々いい艦だね、一度は乗って見たいもんだね。」
その艦とはアルゲニクス級、VF-X向けの特務艦であった。
今日の記念日に新たな部隊の創設を発表する予定であり・・・・・
これからどのような運用方法で使われるのかも説明される予定である。
マックスとミリア.絵里.和也はパーティー会場へ向かう。
「ジーナス君か、よろしく。ご夫人も美しい。」
マックス「ありがとうございます。」
いよいよパーティーが始まった。
幹部軍人を始め、各政財界の大物までもが結集している。
ミリアは料理を食べたそうだが、今はそんな雰囲気じゃないため顔が難しそうにしている。
星村和也「固まっているね、絵里の元上官。」
星村絵里「料理が食べてたいのを我慢しているのよ、私は和也のお陰で慣れたけど・・・・ミリア1級空士長は・・・まだまだかぁ。」
絵里と和也は酒を持ちながら、今の様子を見ている。
緊張しているミリアを見て、絵里はしっかりして欲しいと思った。
元上官だし、緊張しないで堂々として欲しかった。
ようやく解放されたミリアが料理を少し慌てて食べるのは見て・・・
微笑ましいけど、もう少ししっかりしてくれと更に思う。
「では新たな特殊部隊ダンシング・スカルとシーアンタレスの指揮官の発表です。」
星村和也「おっ発表されるのか、楽しみだなぁ。俺には無縁な話だけど。」
マックス「案外、決まるかも知れませんよ。」
いよいよ新たな特殊部隊ダンシング・スカルとシーアンタレスの指揮官の発表がされる。
皆は一体誰が発表されるのかを楽しみにする。
果たして結果はどうなるのか?
わくわくしながら司会の話を待つ・・・
「ダンシング・スカルの隊長はマクシミリアン・ジーナス大尉、副隊長はミリア・ファリーナ・ジーナス中尉。続きましてシーアンタレスの隊長は星村和也大尉、副隊長星村絵里中尉。」
ミリア「なっ」
マックス「なにぃぃぃぃ!?」
選ばれたのはマックスとミリア・・・・・そして星村絵里と星村和也。
この二グループの夫妻がそれぞれの特殊部隊の隊長になる。
まさかの展開にマックスとミリアはかなり驚く。
こんな展開になるなんて聞いてないと。
星村和也「同じ特殊部隊の隊長としてよろしくお願いします。大尉。」
マックス「どうも・・・・」
星村絵里「同じ中尉としてよろしくお願いします。ミリア♪」
ミリア「お前・・・元上官への敬意なくなったな。」
それぞれ特殊部隊の指揮官になった者同士握手する。
なんでこうなってしまったのか、マックスとミリアは困惑するし・・・
何せ元部下から敬意がなくなって、馴れ馴れしくミリアと呼ぶようになっている。
一体どうしたものやら・・・・
とは言うものの・・・
2つの特殊部隊に2隻の特務艦とクルー、隊員が配属になる。
その特務艦とはアルゲニクス級である。
マックスはアルゲニクス級に乗れる事に関して、まっいいかと思ったので。
満足・・・
その反面
元部下からの敬意が無くなった事に関してミリアは複雑な感情を数時間抱いていたようだ。