超時空シンデレラと言われたランカ・リー。
アクション女優でカッコよさが付け加わった容姿・・・・・
その容姿が故か、男性からではなく女性からも人気の女優兼歌手である。
カッコよさの希には可愛さもあり、ランカの人気は鰻登りである。
そんなランカの源は母方の祖母のメルトランである。
その名は・・・・
ランメル・ファルカ。
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊ラプラミズ直衛艦隊
遊撃戦隊に所属する兵士であった。
今回の物語はランカの祖母ランメルのゼントラーディ軍時代の話であり・・・・
彼女の知られざる苦しみが今判明する・・・・・・・・・
【西暦2004年】
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊は、脱落した監察軍の戦艦を探しつつ。
別の銀河へ逃げる監察軍を追い詰めていた。
分岐艦隊群を囮にし、各直衛艦隊を駆使し・・・
監察軍の基幹艦隊を敗走させていた。
ナタルマ「敵は浮足立っている、このまま敗走させろ!!」
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊ラプラミズ直衛艦隊遊撃戦隊隊長ナタルマ・フィーアンジュ
独立遊撃戦隊のナタルマは特殊攻撃型バトルスーツ.クァドラン・ラースを駆りながら部隊を指揮していた。
クレリア・モレス.フィオナ・メルディアスと言った部隊長とその下の遊撃兵らがクァドラン・ラースに乗り、敵を混乱。
その後ろにラプラミズ直衛艦隊や分岐艦隊主力が突入する。
そして・・・・・・・・・・
ナタルマ「ランメル・・・どうだ気分は?」
ランメル「最高です、多くの敵の血を浴びた気分は最高な心地です。」
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊ラプラミズ直衛艦隊遊撃戦隊ランメル・ファルカ
ナタルマの部下の一人で・・・後に超時空シンデレラと言われるランカの祖母ランメル・ファルカも戦場にいた。
彼女の特徴は持ち前は元気、セミロングであるが感情により髪が動く性質を持つ・・・・
明るく元気な女の子のように感じるランメルだが、相当の腕前の戦士であり・・・・
数多くの監察軍の兵士の命を奪ってきた。
ランメル「どけ!!どけ!!私の邪魔をする奴は消えろ!!」
「うわぁぁぁぁぁ、ゼントラン来るなぁぁぁ」
ランメル「消えろ!!消えろ!!消えろぉぉぉぉぉ!!」
明るい女の子に見えるが、中身は凶悪な程恐ろしい女性兵士・・・・
どんな相手だろうが、殺す事を躊躇わない・・・・悪魔的存在であった。
戦闘に集中しすぎるとゼントラーディ人らしい交戦的で狂暴な性格が出てくる。
ランメルは敵を殺す事に躊躇せず、容赦なく殺す・・・・・・
この姿を孫のランカには見せられないような残忍な姿であり・・・・・・
恐ろしく狂暴・・・・本当の悪魔のようである・・・・・
ランメル「面白い敵はいないのか、つまらん。」
狂暴極まりない性格のランメル・・・・・・
しかし・・・・・・・・・・
それから6年後の2010年2月・・・・・
ランメルを大きく変える事件が起きた・・・・・・・・
第1次星間大戦の末期、ブリタイ・クリダニク率いるアドクラス艦隊がSDF-1マクロスと講和する。
その事態を受けて、ランメルの最高位の上官ラプラミズがボドルザーに報告。
これを重く見たボドルザーは地球人とブリタイ艦隊と第7空間機甲師団などのマクロスと交戦した部隊の排除にはいる。
「ボドルザー総司令・・・・」
ボドルザー「ラプラミズの直衛艦隊を排除する、マイクローンとブリタイもろともな・・・・」
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊総司令官ボドルザー
無論、報告したラプラミズ艦隊も・・・・
排除の対象になり、消されてしまう可能性が浮上する。
その意図はブリタイに見抜かれており、それをラプラミズに伝え・・・・
味方につけた。
しかし
一般のラプラミズ艦隊のメルトラン達は全然その事には気が付いてなかった・・・・・・
ナタルマ「遊撃戦隊全隊員集合。」
フィオナ「ハッ」
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊ラプラミズ直衛艦隊遊撃戦隊フィオナ・メルディアス
クレリア「ハッ」
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊ラプラミズ直衛艦隊遊撃戦隊クレリア・モレス
ナタルマはラプラミズの会話を盗み聞きし、その場から離れ部下を招集した。
フィオナとクレリアと共にランメルはナタルマの元へ集まり、そこに大勢の女性遊撃兵達が集まる。
一体何かが始まる・・・・
一同は何かの緊張感に包まれるかのようにナタルマを見る。
ナタルマ「我々ラプラミズ艦隊はボドルザー基幹艦隊本隊と戦う事になるかもしれない。」
『えっ・・・・・』
ランメル「うそでしょ。」
ナタルマ「これから貴様らは同胞を撃つ準備をしてもらいたい。」
ボドルザー基幹艦隊本隊と戦う・・・・・
ナタルマの衝撃的な発言に・・・・遊撃戦隊の兵士たちは信じられない顔をする・・・・
ランメルもかなりショックを受け・・・・・
いつも元気な表情から180度反対の暗い表情を浮かべる・・・・・
一体何故同胞と戦うのか?・・・・なぜこうなったのか・・・・
訳のわからない悔しさから涙を浮かべる・・・・・
『全ラプラミズ艦隊兵士に告げる、我々はボドルザー基幹艦隊に処分される。それに対抗するためにブリタイとマイクローンと共にボドルザー基幹艦隊と戦う・・・同胞と戦う事を覚悟せよ!!』
ナタルマ「総員、服を着替え戦闘準備!!」
『サ・エスケスタ(了解しました)』
ついにラプラミズ艦隊がボドルザー基幹艦隊と戦う事が正式に決まった。
艦の各所ではラプラミズ艦隊の女性兵士がドタバタするようになり・・・・・・
ナタルマもいよいよ出撃と感じ、部下に着替えるように指示をする・・・・
フィオナとクレリアも他の隊員と共に更衣室へ向かうが・・・・
ランメルだけは残っている。
ナタルマ「ランメル、なぜ残っている?」
ランメル「私・・・・同胞と戦えません・・・・敵じゃないのに・・・・味方なのに・・・・」
ナタルマは残ったランメルに残った理由を聞くと・・・・
ランメルは溜まった本音と激しい感情を泣きながら吐き出す・・・・・
ゼントラーディ軍の軍人として誇りを持ち、今まで多くの敵と戦ってきた。
まだ数タームしか生きていないが、数々のゼントラーディ軍の軍人として貢献してきた・・・
なのに・・・・なぜ同胞と戦う事になったのか・・・・・
ランメルはその疑問と同胞と戦う悲しさに涙が止まらず、戦いたくないと思うようになる。
ナタルマ「ランメル・・・・お前の悲しみは分かる・・・・我が艦隊がマイクローンの船の監視・・・いやブリタイ司令やカムジンと関係を持ちマイクローンと対峙した時点で運命は決まっていたんだ・・・・・」
ランメル「でも・・・・・・・」
ナタルマ「苦しいけど戦ってくれ・・・・仲間の為に・・・・・自分自身の為に・・・・生き残るために・・・・マイクローンが勝ったらお前の好きにしていい・・・・いいな。頼む・・・・・・」
ランメル「わかりました・・・・・」
ナタルマはそんなランメルの気持ちを理解しており、今回の戦いは精一杯やって欲しいと頼む・・・・・・
頼もしく尊敬していた上官ナタルマが頭を下げる・・・・・・
泣いて悲しんでいたランメルであるが、ナタルマの頭を下げる行為を見て了承するしかなかった。
その後、ランメルはパイロットスーツに着替え・・・・・クァドランに乗る。
乗った直後・・・・・・・・・
「あれは・・・・」
「マイクローンの惑星が・・・・」
ランメル「あれがボドルザー司令官の意思・・・・・」
出撃しようとした寸前、地球はゼントラーディ軍の総攻撃を受けた。
この時、地球人の命が奪われたばかりか・・・地球人の遺産や文明が消滅した。
月面アポロ基地の記録によれば地球が太陽よりも輝いたと言われている・・・・・
ランメルはゼントラーディ軍の恐ろしさをこの時、改めて思い知った。
それからしばらく・・・・・・・・・・・・・・・・・
SDF-1マクロス艦長ブルーノ・J・グローバルの演説・・・・
そして、リン・ミンメイの歌・・・・・・
いろいろと聞こえてくるが・・・・ランメルの心はいい気分にならない・・・・・
ランメル「くっ・・・・来るな・・・・・私に撃たせるなぁぁぁぁぁぁ」
迫り来る他の分岐艦隊や直衛艦隊の兵器・・・・・
ランメルはこれらに向けて攻撃を仕掛ける・・・・・
本当は撃ちたくはないが、生き残るために殺す・・・・・
他のエリアでは数多くの仲間が殺され、自分は相手を殺す・・・・
そう考えただけでつらい・・・・・・同胞を殺す事がそんなに辛いなんて・・・・・・・・・
ランメルはボドルザー基幹艦隊決戦後、地上ヨーロッパに降り立ち・・・・・・
地上戦を戦う・・・・・・・
一か月間の戦闘を経て・・・・ついに第1次星間大戦は終結する・・・・
ランメルは他の遊撃隊の面々が入隊する新統合軍に入らず、民間人として生きる道を選んだ。
同胞を殺した痛みが消えておらず、かなり心身に傷がついたと言う。
フィオナ「ランメル・・・・かわいそうだな。」
クレリア「相当同胞を殺すのがきつかったのね。」
フィオナ「・・・・・私たちだって辛かったわよ。」
同胞を殺した重さに耐えきれないランメルを仲間たちは同情する。
ランメルと同様に同胞を殺し戦いから避けるために軍の道を歩まなかったゼントランやメルトランが大勢した。
同胞を殺し慣れている地球人には分からないが・・・・・・
ゼントラーディ軍は同胞を殺すのは、かなり痛い・・・・
風紀違反や問題行動を起こす可能性の高い兵士を処刑する事は仕方がないが・・・・
同胞と殺しあうのは精神的にかなり痛い・・・・・・・・・
ランメルはその後結婚し、ランシェなどの子宝に恵まれるが・・・・・
その傷は永遠に消える事はなかった。
【西暦2060年.地球.北米エリア】
そして・・・・娘ランシェの死亡・・・・・
孫ブレラとランカの別離・・・・・
この事はランシェにかなり精神的な苦痛を味わったと言う。
時々、ランシェが夢の中で出てきては・・・・・
助けを求めては、どこかへいなくなってしまう・・・・・・
そして、自分が殺してきた同胞や近くで死んだ遊撃隊の戦友たちが夢に出てくる。
ランシェ「これも私がしてきた報いなのか・・・・・・・」
ランシェは根はしっかりしているし、日ごろ楽しく生きているので負ける事がないが・・・・
夢を見るたびにランシェはそれを思うようになる・・・・・・・
夢の世界はあの世を繋ぐ空間・・・・・・・
そこには数多くの戦場で散った兵士たちの霊と出会う事になる・・・・・・・・
殺してきた監察軍兵士の姿・・・・・・・・・
死ぬまでそれらと夢の中の世界で会わなければならない・・・・・・・・
戦場で生きてきた人間としての運命(さだめ)・・・・・
ランメル「でも孫娘がバジュラ戦役で苦労したけど、頑張ったから祖母である私が負けるのはおかしいよね・・・頑張ろう!!」
運命だとしても・・・・・
孫娘のランカを始め、子供達や孫が頑張っている・・・・・
ランメルは子孫たちに恥ずかしくないように・・・
定期的に見える夢の亡き敵兵と戦友に負けないように生きる事を頑張っている。
永遠に消えない苦しみと戦いながら・・・・・
アクション女優でカッコよさが付け加わった容姿・・・・・
その容姿が故か、男性からではなく女性からも人気の女優兼歌手である。
カッコよさの希には可愛さもあり、ランカの人気は鰻登りである。
そんなランカの源は母方の祖母のメルトランである。
その名は・・・・
ランメル・ファルカ。
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊ラプラミズ直衛艦隊
遊撃戦隊に所属する兵士であった。
今回の物語はランカの祖母ランメルのゼントラーディ軍時代の話であり・・・・
彼女の知られざる苦しみが今判明する・・・・・・・・・
【西暦2004年】
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊は、脱落した監察軍の戦艦を探しつつ。
別の銀河へ逃げる監察軍を追い詰めていた。
分岐艦隊群を囮にし、各直衛艦隊を駆使し・・・
監察軍の基幹艦隊を敗走させていた。
ナタルマ「敵は浮足立っている、このまま敗走させろ!!」
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊ラプラミズ直衛艦隊遊撃戦隊隊長ナタルマ・フィーアンジュ
独立遊撃戦隊のナタルマは特殊攻撃型バトルスーツ.クァドラン・ラースを駆りながら部隊を指揮していた。
クレリア・モレス.フィオナ・メルディアスと言った部隊長とその下の遊撃兵らがクァドラン・ラースに乗り、敵を混乱。
その後ろにラプラミズ直衛艦隊や分岐艦隊主力が突入する。
そして・・・・・・・・・・
ナタルマ「ランメル・・・どうだ気分は?」
ランメル「最高です、多くの敵の血を浴びた気分は最高な心地です。」
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊ラプラミズ直衛艦隊遊撃戦隊ランメル・ファルカ
ナタルマの部下の一人で・・・後に超時空シンデレラと言われるランカの祖母ランメル・ファルカも戦場にいた。
彼女の特徴は持ち前は元気、セミロングであるが感情により髪が動く性質を持つ・・・・
明るく元気な女の子のように感じるランメルだが、相当の腕前の戦士であり・・・・
数多くの監察軍の兵士の命を奪ってきた。
ランメル「どけ!!どけ!!私の邪魔をする奴は消えろ!!」
「うわぁぁぁぁぁ、ゼントラン来るなぁぁぁ」
ランメル「消えろ!!消えろ!!消えろぉぉぉぉぉ!!」
明るい女の子に見えるが、中身は凶悪な程恐ろしい女性兵士・・・・
どんな相手だろうが、殺す事を躊躇わない・・・・悪魔的存在であった。
戦闘に集中しすぎるとゼントラーディ人らしい交戦的で狂暴な性格が出てくる。
ランメルは敵を殺す事に躊躇せず、容赦なく殺す・・・・・・
この姿を孫のランカには見せられないような残忍な姿であり・・・・・・
恐ろしく狂暴・・・・本当の悪魔のようである・・・・・
ランメル「面白い敵はいないのか、つまらん。」
狂暴極まりない性格のランメル・・・・・・
しかし・・・・・・・・・・
それから6年後の2010年2月・・・・・
ランメルを大きく変える事件が起きた・・・・・・・・
第1次星間大戦の末期、ブリタイ・クリダニク率いるアドクラス艦隊がSDF-1マクロスと講和する。
その事態を受けて、ランメルの最高位の上官ラプラミズがボドルザーに報告。
これを重く見たボドルザーは地球人とブリタイ艦隊と第7空間機甲師団などのマクロスと交戦した部隊の排除にはいる。
「ボドルザー総司令・・・・」
ボドルザー「ラプラミズの直衛艦隊を排除する、マイクローンとブリタイもろともな・・・・」
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊総司令官ボドルザー
無論、報告したラプラミズ艦隊も・・・・
排除の対象になり、消されてしまう可能性が浮上する。
その意図はブリタイに見抜かれており、それをラプラミズに伝え・・・・
味方につけた。
しかし
一般のラプラミズ艦隊のメルトラン達は全然その事には気が付いてなかった・・・・・・
ナタルマ「遊撃戦隊全隊員集合。」
フィオナ「ハッ」
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊ラプラミズ直衛艦隊遊撃戦隊フィオナ・メルディアス
クレリア「ハッ」
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊ラプラミズ直衛艦隊遊撃戦隊クレリア・モレス
ナタルマはラプラミズの会話を盗み聞きし、その場から離れ部下を招集した。
フィオナとクレリアと共にランメルはナタルマの元へ集まり、そこに大勢の女性遊撃兵達が集まる。
一体何かが始まる・・・・
一同は何かの緊張感に包まれるかのようにナタルマを見る。
ナタルマ「我々ラプラミズ艦隊はボドルザー基幹艦隊本隊と戦う事になるかもしれない。」
『えっ・・・・・』
ランメル「うそでしょ。」
ナタルマ「これから貴様らは同胞を撃つ準備をしてもらいたい。」
ボドルザー基幹艦隊本隊と戦う・・・・・
ナタルマの衝撃的な発言に・・・・遊撃戦隊の兵士たちは信じられない顔をする・・・・
ランメルもかなりショックを受け・・・・・
いつも元気な表情から180度反対の暗い表情を浮かべる・・・・・
一体何故同胞と戦うのか?・・・・なぜこうなったのか・・・・
訳のわからない悔しさから涙を浮かべる・・・・・
『全ラプラミズ艦隊兵士に告げる、我々はボドルザー基幹艦隊に処分される。それに対抗するためにブリタイとマイクローンと共にボドルザー基幹艦隊と戦う・・・同胞と戦う事を覚悟せよ!!』
ナタルマ「総員、服を着替え戦闘準備!!」
『サ・エスケスタ(了解しました)』
ついにラプラミズ艦隊がボドルザー基幹艦隊と戦う事が正式に決まった。
艦の各所ではラプラミズ艦隊の女性兵士がドタバタするようになり・・・・・・
ナタルマもいよいよ出撃と感じ、部下に着替えるように指示をする・・・・
フィオナとクレリアも他の隊員と共に更衣室へ向かうが・・・・
ランメルだけは残っている。
ナタルマ「ランメル、なぜ残っている?」
ランメル「私・・・・同胞と戦えません・・・・敵じゃないのに・・・・味方なのに・・・・」
ナタルマは残ったランメルに残った理由を聞くと・・・・
ランメルは溜まった本音と激しい感情を泣きながら吐き出す・・・・・
ゼントラーディ軍の軍人として誇りを持ち、今まで多くの敵と戦ってきた。
まだ数タームしか生きていないが、数々のゼントラーディ軍の軍人として貢献してきた・・・
なのに・・・・なぜ同胞と戦う事になったのか・・・・・
ランメルはその疑問と同胞と戦う悲しさに涙が止まらず、戦いたくないと思うようになる。
ナタルマ「ランメル・・・・お前の悲しみは分かる・・・・我が艦隊がマイクローンの船の監視・・・いやブリタイ司令やカムジンと関係を持ちマイクローンと対峙した時点で運命は決まっていたんだ・・・・・」
ランメル「でも・・・・・・・」
ナタルマ「苦しいけど戦ってくれ・・・・仲間の為に・・・・・自分自身の為に・・・・生き残るために・・・・マイクローンが勝ったらお前の好きにしていい・・・・いいな。頼む・・・・・・」
ランメル「わかりました・・・・・」
ナタルマはそんなランメルの気持ちを理解しており、今回の戦いは精一杯やって欲しいと頼む・・・・・・
頼もしく尊敬していた上官ナタルマが頭を下げる・・・・・・
泣いて悲しんでいたランメルであるが、ナタルマの頭を下げる行為を見て了承するしかなかった。
その後、ランメルはパイロットスーツに着替え・・・・・クァドランに乗る。
乗った直後・・・・・・・・・
「あれは・・・・」
「マイクローンの惑星が・・・・」
ランメル「あれがボドルザー司令官の意思・・・・・」
出撃しようとした寸前、地球はゼントラーディ軍の総攻撃を受けた。
この時、地球人の命が奪われたばかりか・・・地球人の遺産や文明が消滅した。
月面アポロ基地の記録によれば地球が太陽よりも輝いたと言われている・・・・・
ランメルはゼントラーディ軍の恐ろしさをこの時、改めて思い知った。
それからしばらく・・・・・・・・・・・・・・・・・
SDF-1マクロス艦長ブルーノ・J・グローバルの演説・・・・
そして、リン・ミンメイの歌・・・・・・
いろいろと聞こえてくるが・・・・ランメルの心はいい気分にならない・・・・・
ランメル「くっ・・・・来るな・・・・・私に撃たせるなぁぁぁぁぁぁ」
迫り来る他の分岐艦隊や直衛艦隊の兵器・・・・・
ランメルはこれらに向けて攻撃を仕掛ける・・・・・
本当は撃ちたくはないが、生き残るために殺す・・・・・
他のエリアでは数多くの仲間が殺され、自分は相手を殺す・・・・
そう考えただけでつらい・・・・・・同胞を殺す事がそんなに辛いなんて・・・・・・・・・
ランメルはボドルザー基幹艦隊決戦後、地上ヨーロッパに降り立ち・・・・・・
地上戦を戦う・・・・・・・
一か月間の戦闘を経て・・・・ついに第1次星間大戦は終結する・・・・
ランメルは他の遊撃隊の面々が入隊する新統合軍に入らず、民間人として生きる道を選んだ。
同胞を殺した痛みが消えておらず、かなり心身に傷がついたと言う。
フィオナ「ランメル・・・・かわいそうだな。」
クレリア「相当同胞を殺すのがきつかったのね。」
フィオナ「・・・・・私たちだって辛かったわよ。」
同胞を殺した重さに耐えきれないランメルを仲間たちは同情する。
ランメルと同様に同胞を殺し戦いから避けるために軍の道を歩まなかったゼントランやメルトランが大勢した。
同胞を殺し慣れている地球人には分からないが・・・・・・
ゼントラーディ軍は同胞を殺すのは、かなり痛い・・・・
風紀違反や問題行動を起こす可能性の高い兵士を処刑する事は仕方がないが・・・・
同胞と殺しあうのは精神的にかなり痛い・・・・・・・・・
ランメルはその後結婚し、ランシェなどの子宝に恵まれるが・・・・・
その傷は永遠に消える事はなかった。
【西暦2060年.地球.北米エリア】
そして・・・・娘ランシェの死亡・・・・・
孫ブレラとランカの別離・・・・・
この事はランシェにかなり精神的な苦痛を味わったと言う。
時々、ランシェが夢の中で出てきては・・・・・
助けを求めては、どこかへいなくなってしまう・・・・・・
そして、自分が殺してきた同胞や近くで死んだ遊撃隊の戦友たちが夢に出てくる。
ランシェ「これも私がしてきた報いなのか・・・・・・・」
ランシェは根はしっかりしているし、日ごろ楽しく生きているので負ける事がないが・・・・
夢を見るたびにランシェはそれを思うようになる・・・・・・・
夢の世界はあの世を繋ぐ空間・・・・・・・
そこには数多くの戦場で散った兵士たちの霊と出会う事になる・・・・・・・・
殺してきた監察軍兵士の姿・・・・・・・・・
死ぬまでそれらと夢の中の世界で会わなければならない・・・・・・・・
戦場で生きてきた人間としての運命(さだめ)・・・・・
ランメル「でも孫娘がバジュラ戦役で苦労したけど、頑張ったから祖母である私が負けるのはおかしいよね・・・頑張ろう!!」
運命だとしても・・・・・
孫娘のランカを始め、子供達や孫が頑張っている・・・・・
ランメルは子孫たちに恥ずかしくないように・・・
定期的に見える夢の亡き敵兵と戦友に負けないように生きる事を頑張っている。
永遠に消えない苦しみと戦いながら・・・・・