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奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

キッチンには収納力も重要なポイントです、間取り計画の際に考えておくキッチンのサイズとレイアウトと共に生活や家事空間としてのプランとしての生活収納とレイアウトの重要性。

2024年03月25日 | 家 住まい 間取り プラン

 

キッチンには収納力も

重要なポイントです。

※アイランド型キッチンのレイアウトと暮らしに合わせた収納計画レイアウト事例

 

キッチンが果たす役割は

もはや料理を作る場に留まらない、

というのはこれまでも

多くの場で言われていることです。

 

家族やゲストとのコミュニケーションの場であり、

インテリアとして

住まいの印象を左右する存在ともなっています。

 

キッチンというものを

構成するうえでは

どれもおざなりになってはいけませんが、

重要視するものは

それぞれに異なります。

 

デザイン性を重視する、

掃除のしやすさなどの

機能性を重視する、

あるいは機器の

配列などを含めた使い勝手を重視する、

それぞれのニーズがあると思います。

 

その中で軽視されるべきでないのが

「収納力」です。

 

キッチンには

食材、キッチンツール、

食器・調理家電など

パッと思い浮かべてみるだけでも、

非常にたくさんのものが混在しており、

それらが機能的に配置され、

収納されていることが

望ましい状態です。

 

収納力を欠いたキッチンは

必要なものを十分に収納できずに、

その周辺は乱雑で

使いづらい場所になる

危険性が高くなります。

 

キッチンの面積が

広くなりつつあるのも

収納の必要性から。

 

キッチンにおける

収納力向上の必要性の認知の高まりは

新築やリフォーム(リノベーション)の際

キッチン面積の増加という点に

て取れます。

 

キッチンを使用する人が増えた、

つまり一人のみが

キッチンを使用していた時代から

家族で男女関係なく

皆もキッチンに立つことが

珍しくなくなってきているという

時代の流れも一因としてあります。

 

しかし、

やはりキッチン面積の増加は

収納性を求めた結果にあると

言って良いかとおもいます。

 

間取りに余裕があれば

パントリーなどの

収納庫を設けることも

もはや一般的になっています。

 

また、

時短調理のための

冷凍食品のストックに使用される

「セカンド冷蔵庫(冷凍庫)」は

家電販売店でも人気商品となっていますが、

その配置場所が

必要になる=キッチンスペースの広大化に

繋がるというのは

言うまでもありません。

 

災害に備えた備蓄や

防災用品の置き場所が

キッチンということも多く、

それらを「収納しておく」という意味で

間取りにおけるキッチンの面積は

広くなっています。

 

収納力を増やし、

活かすために必要なこととは

方でキッチンの収納は

単純にキッチンスペースが大きればよい、

というわけではありません。

 

収納とは

「使ったものを仕舞う」

「仕舞っているものを出す」

「普段使用しないものを仕舞っておく」

というものです。

 

それらの行為において、

目的のものが出し入れしやすいか、

あるいは

その場所が普段の動線の中で

使いやすいかどうか、

そして住まい全体と

バランスがとれているかが重要であり、

それはキッチンでも同様です。

 

つまり、

キッチン収納というものは

このようなことを満たしたうえで、

必要なものを

十分に収納できる容量があれば

申し分の無いものになるという事です。

 

そしてそれは何らかの理由で

十分なキッチン面積を確保できない

といった場合でも同様であり、

その場合は

「何を取っておいて」

「何を手放すか」という選択も

重要になります。

 

「8割収納」をめざすキッチンに限らず

収納の基本的な考え方として

収納スペースの

約8割程度に収まるようにものの

所持を抑えるという

セオリーがあります。

 

常にスペースを満杯にしておかない、

つまり収納スペースに

余裕を持たせることがポイントです。

 

食品や食材のストックは

一時的に増えることも多くあります。

 

セールなどで

賢くまとめ買いを行ったとしても

収納スペースにゆとりがあれば

置き場所に困ることも、

収納しきれずに

そのまま外に出ていることもありません。

 

キッチンツールも

その種類は実に多岐にわたります。

 

それらもスペースにゆとりがないと

ついつい煩雑な

収納になりがちです。

 

そしてそれは必要な時に

すぐに取り出すことができない、

あるいは見つからないと

いったことも招きます。

 

まずは

「使いづらいと感じているもの」

「セットの一部が欠けてしまったもの」

「買ったはいいが一度も使っていないもの」といった、

「頻繁に使用しないもの」を

手放すだけでも

ある程度のゆとりができるはずです。

 

普段の動作をイメージする

収納物を少なくして

余裕を持たせたうえで、

次に決めるのはそれらが

どこにあれば使いやすいのか、

という事です。

 

つまり「収納場所を決める」

作業になります。

 

現代のシステムキッチンや

それに伴う一般的な

キッチンスペースの設計は、

これまでに蓄積されてきた

データに基づいた

「最大公約数」ともいえる

使い勝手を求めたものでもあります。

 

つまり、

収納機能についても

ある程度の使い勝手は

約束されています。

 

そのうえで「ここがもっとこうだったら」と

思うことがないかどうかを突き詰めて、

その問題を解消させることが

自身にとって

本当の意味で使い勝手や

収納力を兼ね備えた

キッチンとなるはずです。

 

具体的に言えば、

手の届く範囲に

よく使用するものがあることが

理想です。

 

特に頻繁に使う

キッチンツールや食器類は

腰の高さから目線までの範囲に

収納することで、

出し入れの動作も

よりスムーズになります。

 

使う頻度に応じてよく使うものは

腰高から目線の高さ、

その次に使う頻度が高いものや

重さのある鍋やフライパンなどは

腰より低い高さ、

使用頻度の低いものや

軽いものは手を上に伸ばせば

届く高いところに。

 

まずは使用頻度に応じた

「上・中・下」を決める事は大切です。

こふぇは一般的な

収納スペースでも同じです。

 

このような

自分にとっての使いやすさ、

個々に異なる事情に応じた収納力や機能を

求めるのであれば、

やはり理想はオーダーキッチンです。

 

使い勝手や収納機能を

細かい部分まで追求しながら、

機器の配列や設備の仕様なども指定でき、

組み合わせることができる

自由度はやはり

魅力と言えます。

 

闇雲に理想を詰め込むだけでは

本当の意味での

完成度は低くなる可能性もありますが、

様々な事例を知り、

空間と一緒に考える事で

それらの不安はある程度解消されます。

 

暮らしに有効な考え方を

キッチンの計画でも丁寧に。

 

住まいの新築・リフォーム

リノベーションのご相談・ご質問・ご依頼は

■やまぐち建築設計室■

ホームぺージ・Contact/お問い合わせフォームから

気軽にご連絡ください。

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■やまぐち建築設計室■

 建築家 山口哲央

奈良県橿原市縄手町387-4(1階)

https://www.y-kenchiku.jp/

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住宅設備の機能的な良さを活用する暮らし、浴室(バスルーム)で使用する暖房・乾燥・換気・涼風等の機能を活用して生活環境の改善に室内環境も機能的に向上する選択肢で家の中で暮らしの安全も大切に。

2024年03月25日 | 住まいの水まわり住宅機器

 

住宅設備の機能的な良さを

活用する暮らし。

 

暖房・乾燥・換気・涼風等の機能付きバスルームという選択肢。

※浴室換気暖房乾燥機付きバスルーム(システムバスルーム)

 

浴室換気暖房乾燥機を

上手く使って

入浴事故をなくすように。

※浴室換気暖房乾燥機付きバスルーム(現場造作バスルーム)

 

入浴中の事故は交通事故よりも多い

という統計があります。

 

入浴中の急死・急病の原因は

心肺停止、脳血管障害、

一過性意識障害(失神)、

溺水・溺死とされており、

冬場の寒冷地にとくに多く見られます。

 

暖房の効いた部屋から

寒い脱衣室に行って服を脱ぎ、

熱いお風呂に入る。

 

こうした温度差は

血圧の乱高下や脈拍の

急激な変化をもたらし、

脳出血、脳梗塞、

心筋梗塞などを

引き起こす「ヒートショック」が

起こりやすくなります。

 

このようなことが原因で

亡くなる人は

推定年間1万人以上とされ、

交通事故死の2倍以上にもなります。

 

ヒートショックから身を守るには

急激な温度差をなくすこと。

 

家の中でどのような温度環境を

イメージしておくのかも重要で

特に冬の寒さに関しては

考慮が必要です。

 

そのうえで

例えば浴室換気暖房乾燥機は

浴室の換気・暖房・乾燥などが

目的ですが、

ヒートショック対策にも

一役買っています。

 

暖房機能で

入浴前に浴室を暖めておけば、

浴室に入ったときの

ひんやり感が緩和でき、

急激な温度変化をなくせます。

 

浴室換気暖房乾燥機は

便利でメリットも多く、

導入を希望されるご家庭は

少なくありません。

 

暖房機能のほか、

換気・乾燥の機能は

湿気を抑えてカビや結露の発

減らしてくれます。

 

衣類乾燥機能は

雨の日でも夜でも

洗濯物を乾かせるので、

忙しい家事の強い味方にもなります。

 

最近ではミストサウナ機能、

カビ抑制機能、涼風機能などより多機能になり、

消費電力を抑える

省エネタイプや静音タイプもあります。

 

洗面脱衣室にもそういった機能を

付加させることも可能です。

 

実際にそういった空間にも使用可能な

ミニマムなエアコンも

実は住宅設備機器として

建材メーカーも開発しています。

 

予算やライフスタイルにあった

機種を選ぶには、

間取りと機能面から

住み方に対して

イメージを持つことが大切です。

 

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リノベーションのご相談・ご質問・ご依頼は

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