奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

機能的で美しいという事、ほんの少しの事かも知れないけれど大きく変化する感情と心地に語り掛けるような過ごす空間を考えるように、間取りだけではなくて考え方と空間と暮らす人に機能的である美しい暮らしの設計。

2024年03月27日 | 設計の事デザインの事

 

機能的で美しいという事。

寒い日が続くなと思っていたら

なんだか急に

春めいた気温が続く日も多くて、

奈良県でも県境で

標高も高く

気温が冷える地域でのリフォームもあり、

スタッドレスタイヤを新調したのですが

本領を発揮せぬまま

役目を終えそうな気がしてならないくらい

季節が進みました。

 

本来の機能を果たせず、

ただただすり減っていくことに

切なさを感じます。

 

そんなタイヤには申し訳ないですが、

好きな言葉のひとつである「機能美」について

少し触れてみたいと思います。

 

機能美とは、

建築・工業製品などで、

余分な装飾を排して

無駄のない形態・構造を追求した結果、

自然にあらわれる

美しさのことを指すことが多い言葉。

 

使いやすさと

見た目の美しさを兼ね

備えデザインされたものは

日常に溢れています。

 

例えば、

毎日使用するであろう

キッチンツールなどは

秀逸なものがたくさんあると思います。

日本におけるプロダクトデザインの第

一人者である柳宗理さん。

 

彼のデザインするキッチンツールは

美しい流線形が目を引きます。

 

トングやレードルなどは

一見するとごく普通の形状に

見て取れますが、

先端をほどよく尖らせ、

掴みやすいのに

食材を傷つけにくかったり、

丸ではなく楕円形にすることで

より注ぎやすくするなど、

僅かな形状の違いで、

普段何気なくしている動作を

少し楽に、

そして美しくしてくれる

そんな工夫がなされています。

 

インテリアのジャンルでも

機能美溢れる

プロダクトがたくさんあります。

1958年発売以来、

世界中で愛されている

傑作ペンダントライト「PH5」(ルイスポールセン)。

 

一度見れば忘れられない

特徴的なシルエットは、

外側のどこから見ても

電球が見えない

独自設計のシェードにより、

眩しさの抑えられた

優しい光を灯します。

 

単なる形態だけのデザインにとどまらず、

人と空間を美しく見せ、

幸せに暮らすことができる

光を醸し出すよう設計されていることから、

PH5は「モダン照明の父」とも

呼ばれています。

 

仕事や勉強に

毎日使う文具にも

面白いものがあります。

10個のキューブが

チェッカーフラッグのように

重なり合った

ユニークなデザインの消しゴム。

 

その名も「カドケシ」。

 

1つのカドがなくなってきたら、

ちょうどいいタイミングで

別のカドがあらわれ、

何度でも新しいカドで消す快感を

味わえるというもの。

 

消しゴムを日頃から

使っている皆さんからすると

気になる商品ではありませんか?。

 

空間や暮らし方をデザインする家も

機能的なデザインが

佇まいを美しいものとし、

生活において使い勝手が良い。

 

1つの方向に振り切っていても

良いのかもしれませんが

それぞれの家族や暮らしの方向性にとって

ほどよく馴染み、

バランスの取れたものであることを

心掛けたいと思います。

 

暮らしそれぞれにおいて

大切な空間の役目を

考えているところです。

 

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■やまぐち建築設計室■

 建築家 山口哲央

奈良県橿原市縄手町387-4(1階)

https://www.y-kenchiku.jp/

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