奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

片付けが苦痛にならないように、努力ではなくて習慣化で整理整頓も簡単になる間取りと収納計画、全体的な傾向も視野に入れつつ各家庭の個人差での収納方法を提案するように。

2023年11月11日 | 収納・片付け・暮らし・インテリア

 

必要な物を適所に収納できる間取り。

 

家造りで新築やリフォーム

リノベーションを行う際に

全体の間取りを考えつつ

自分達が持っている「物」を

どこにどのように

収納するべきか・・・・・?

 

それによって「過ごし方」も「快適性」も

随分変わります。

 

スッキリとした部屋で

物があふれることなく過ごすのか

片付けや整理整頓が難しく

せっかくの新居なのに

物があふれて煩雑な空間で

ドアの開閉にすら

イライラしてしまうのか?

 

片付け上手になれる家づくり。

■やまぐち建築設計室■の

オフィシャルホームページ

https://www.y-kenchiku.jp/

雑誌の収納特集にて執筆等も行っていますが

新しい住まいが

いつの間にか

モノがあふれて

ゴチャゴチャな家に

ならない計画となるように。

※12 暮らしに寄り添う住まいと収納計画

※書籍の執筆コーナー

※書籍の執筆コーナー

※書籍の執筆コーナー

 

LDKや個室の収納のポイントや、

計画しておくと便利な

おすすめな収納など・・・・・。

 

収納ストレスのない

家づくりの参考に。

 

生活用品や食材は、

基本的には全部隠して

LDKをスッキリした空間に。

 

家族が集まり、

暮らしの中心となるLDKには、

必然的に物も集まります。

 

LDKは広さを重視して

収納スペースを削ると、

生活感のある物が視界に入り、

かえって雑然としてしまいます。

※LDK・テレビの背面壁裏に収納スペースをレイアウト・約3帖の収納

 

壁面などを利用したり

フェイクのような「カタチ」をデザインして

物をスッキリ隠せるような

収納を設けるのがおすすめです。

 

収納を造作すると

収納家具を置く必要がなくなり、

LDKが広々として

使いやすくなります。

 

一目で収納スペースと分からなくする事で

雰囲気が崩れる事もありません。

 

LDKに限らず集まる収納物は

基本的には

その場所で使う物。

 

収納する物に合わせて

ある程度のサイズをイメージして

容量の設計を

間取りに落とし込むように。

 

またディスプレイのように

雰囲気よく収納する事も

整理整頓しやすくするコツでもあるので

棚の位置を変えつつ

飾りとなる可動式の棚も便利です。

 

LDKの収納には、

掃除道具や日用品などの他に、

子供の学校からのプリントや

その他家電類等の取扱説明書など、

増え続ける書類をまとめ、

ファイルボックスを使って

整理すると便利かと思います。

 

ステーショナリー関連(文房具)や

乾電池や細かな日用品も

カタチをそろえつつ

個人差によって「色分別」または「サイズ分別」

「行動分別」「使い方分別」等、

分別方法も実は色々あるんです。

 

住まい手さん

それぞれの「得意」「不得意」にあわせて

そういう「収納の方法」を間取りと

組み合わせる事で

整理整頓も難しくなくなります。

 

片付けや整理整頓も

強制ではなくて「適した方法」で

提案する事が重要だと思いますので。

 

それが習慣化すれば

使い勝手の良い収納で

整理整頓のしやすくなりますから。

 

どのような分類にして

収納すれば

取り出しやすく、

片付けしやすくなるのかは

間取りの打ち合わせと

現在の住まいと

習慣と困りごとを聞かせていただきつつ

実情を背景にして

考えていますよ。

 

アイデアとしては

収納の中にコンセントを計画すれば、

コードレス掃除機の充電ができ、

基地にもなりますし

プリンター置き場にもなります。

 

そして物が多い

キッチンの収納には

頭を悩ませますよね。

 

そこで、例えばですが

キッチンをまるごと収納する

というアイデアもあります。

※LD+K(リビングダイニング+キッチン)の間取り

 

※飾り棚壁の向こう側には「I型キッチン」スペース

 

※壁内に仕込んである引き戸を閉める事でキッチン空間そのものを隠す間取り

 

ダイニングとキッチンの間に

スライドドアを設けることで、

急な来客時や生活感を

見せたくない場面に

キッチンそのものを

隠すことができます。

 

片付けが苦手でも、

これなら時短も出来ます。

 

昔の和室が多い時代での

各部屋を襖で仕切るようなイメージです。

もちろん、

収納を適切に住まい手さんにあわせて

計画する事が、

スッキリしたキッチンを保つ基本です。

 

キッチンが丸見えになる

アイランド型や半対面式の場合は、

キッチン背面に

家電も隠せるカタチでの大容量収納。

 

※アイランド型キッチンの背面に建具を設置してキッチン収納と家電・冷蔵庫も隠すプラン

 

これも「隠す」という事で

スッキリさせる方法です。

 

振り向くだけで

キッチン用品を取り出す事が出来て、

家事動線が短くなるため

作業効率もアップします。

※動線とは人の移動するルートの事

 

スペースに余裕があるなら、

食材をたっぷり収納できる

パントリーも検討要素に。

 

共働きなどで、

まとめ買いをすることが多い方には

お勧めの収納庫。

 

一目でストックが分かるので、

メニューを考えたり、

買い足しするものを

考えたりする時にも便利な収納方式。

 

キッチン周辺での細かなものも

まとめる事が出来るので

状況によっておススメです。

 

次に、

季節家電やアウトドア用品など、

時々しか使わない物、

大きな物の収納に

ぴったりな納戸スペースも

収納の要素。

 

でも、生活動線から

離れた位置に計画してしまうと

気分的にも

収納の出し入れが大変に感じる事も

多くなると思います。

※LDKに隣接させた収納スペース

 

LDKに隣接した納戸なら、

比較的出し入れも簡単で

使い勝手が広がる事も多くなります。

 

遊び心で屋根裏部屋のような

「こもり感」をデザインして

書斎的な使い方も出来るようにすると

個人の持ち物の整理整頓も

少し気分が変わりますよ。

 

個室にも多く採用する

クローゼットは

それ以外の場所にも

省スペースでもよいので

「一人にひとつ」あると

便利だったりします。

 

「自分の物を自分で管理」することが、

片付く家のポイントです。

それが難しい場合は

このブログでもよく書いている

ファミリークローゼットに・・・・・。

 

衣替えや洗濯物の片付けも

各家庭で生活環境に合わせて

どのように行うのか?

軽いルールをつくれば、

家事の負担も減らせます。

 

子供部屋のクローゼットは、

季節の衣類を管理しやすくする為に、

ハンガーパイプの上部へ棚を設け、

カラーボックスや

プラスチックケース

市販の収納ボックスなどを

フリーで使えるような状態にして、

自分が使いやすく

カスタマイズできるように。

 

主寝室に一つのクローゼットでは、

収納の分量に

夫婦格差が生まることもあるので

場合によっては

夫婦それぞれの

クローゼットを設けると、

使い勝手も向上しやすくなります。

ウォークイン方式の

クローゼットの場合も同様に。

※ハンガーパイプをコの字型に配置したウォークインクローゼット+枕棚

 

「使う場所」に

「使いたい物」が収納できる事で

暮らしやすさが格段に変わります。

 

LDKや個室以外にもある

「物があふれがちな場所」に、

計画すべき収納・・・・・。

※収納タワー付きのシステム洗面化粧台の活用

 

洗面収納

洗剤やソープ、タオルなど。

洗面所は、

使う物が多いわりに

収納が少ない場所になりがちです。

 

ミニマムに計画する方が

良い場合もありますし

その逆の場合もあります。

 

トイレ収納も同じです。

市販のトイレットペーパーは、

18個入りが多いですよね。

※トイレ収納→写真右側空洞部分は階段下を利用した収納スペース

 

トイレと階段下を近づけたり

間取りの工夫で

余白空間をつくり

18ロールがぴったり入る

造り付けの収納を計画する事もあります。

※こちらも階段下を利用したWCスペース

 

※普段は飾り棚のスペース

 

※天板(カウンター)を二分割しているのでカウンターを二枚外せば

 開閉して収納スペースにトイレットペーパーも18ロールそのまま入ります

 

それだと購入時のまま

ストックが可能になります。

ストックの実情も

間取りの構成には重要・・・・・。

 

様々な収納のスぺ―スと位置関係が

間取りと片付け

整理整頓には関連します。

 

一番大切なのは実情を考える事。

 

物の総量と暮らしが

一致しているのか?

自分自身が収納に対して

苦手意識があるのかないのか?

 

家造りの際には

そういうところも加味した

収納の考え方を

提案させていただいています。

 

暮らしを正直に丁寧に

収納計画と連動させた

間取りのカタチを考えてみませんか?

 

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やまぐち建築設計室

建築家 山口哲央

奈良県橿原市縄手町387-4(1階)

https://www.y-kenchiku.jp

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