毎日の通勤や仕事で車に乗っている方、
家族で用途を使い分けた
複数台の車を所有している方、
趣味の車やバイクを
心置きなく楽しみたい方にとって、
車はなくてはならない、
とても大切な存在だと思います。
※電動シャッター付きガレージハウス(ビルトインガレージ)設計デザイン事例
そのような、
車のある住まいの計画、
家族との暮らしを考える方に
おすすめしたい
家づくりの方法として「ガレージハウス」という
考え方があります。
ガレージハウスとは
建物の一部、
または1階部分にガレージ(車庫)を
設けた間取りに設計された、
住宅とガレージが
一体となった建物の事を指します。
ビルトインガレージ、
インナーガレージとも呼びます。
趣味と実益を兼ねた
ガレージハウスのメリットや、
外観や間取りのデザインについて
ご相談をいただく事もありますので、
プランの事を少しだけ
書いてみたいと思います。
家族と共有できる
ガレージハウスのメリット。
ビルトインガレージの採用は、
1階部分の居住スペースが
狭くなる面は否めませんが、
近隣に借りる駐車場や、
敷地内に設ける野外の駐車スペースにはない
ガレージハウスのメリットを
家族と共有できます。
駐車場コストを吸収できる。
市街地等では自宅の近くで駐車場を探しても、
相場の高いエリアであったり、
見つからないことも珍しくありません。
複数台の車やバイクを所有しているならば、
駐車場の維持コストも嵩んできます。
実際に、今年の4月ですが
ご相談をいただいていた方・・・・・。
自宅の駐車場以外に
月極ガレージの屋根付きタイプ
3台分を借りておられました。
バイクも趣味で数台持っておられるので
バイクに関してはシャッター付きガレージで
こちらも複数台の為色々と。
ガレージを長期的な固定費となる
駐車場料金と
ビルトインガレージにする費用、
コスト以外に得られるメリットを比べて、
ガレージ付きの家に軍配が上がるなら、
ガレージハウスを選択する経済的、
実用的な価値があります。
天候に左右されずに
愛車にアクセスできるガレージハウスの
わかりやすいメリットは、
屋根やシャッターに愛車が守られて保管できる事
居住空間とガレージがつながっている事です。
雨風に当たらず乗り降りができ、
急用にも速やかに出発できる利便性の高さは、
ガレージハウスの大きな魅力です。
真夏の炎天下で
高温になった車内に乗り込む
そのようなストレスからも
開放されます。
また、台風などの強風で生じる
飛来物でボディにキズが付いたり、
風雨で汚れたり、
あるいは紫外線の影響で
塗装が傷むといったことからも、
建物の中に車が完全に収まった
ビルトインガレージが愛車を守り、
長持ちさせます。
汚れが付きにくい点は、
洗車の回数が減らせる
メリットにもつながります。
子育てや介護にガレージハウスが役立つ。
電車やバスなど交通の便がよいエリアに
注文住宅を建てる場合でも、
子育て中、
あるいは介護中のご家庭には
車は欠かすことのできないものになってきます。
日々の買い物はもちろん、
日常的に車の乗り降りや
荷物の積み降ろしの頻度が高い
そういったライフスタイルには、
居住空間から短時間、
短距離で車を使える
ガレージハウスが便利で心強い環境にもなります。
家族の安全な乗り降り、
雨の日に重い荷物を運ぶとき、
あるいはガレージ部分と
キッチンやパントリーが近い間取りなら
食料のまとめ買いの運び込み時に、
ガレージハウスならではの
短い動線や便利さを体験し、
有用性を実感するご家族も多いです。
ガレージ以外の用途で
コミュニケーションを考えることも出来ます。
車やバイクを保管できる広いスペースは、
ちょっとした家族のイベントにも最適です。
ホームパーティーや、
DIYを家族や友人、
地域の方々と楽しむ
コミュニケーション空間としても
場合によっては活用できます。
また、広めに設計した
ビルトインガレージなら、
車やバイク以外の趣味のアイテムや、
家族とのレジャー用品の保管にも
利用できます。
ゴルフやスキー・スノボ、
ロードバイクやキャンプ、
マリンスポーツなど
アウトドア関連の道具は数も多く、
場所をとるものも少なくありません。
玄関収納という考え方もありますが
車に近い分のメリットもありますし
レイアウトを工夫して、
インテリアのように
ディスプレイするのも一つに価値観です。
犯罪から愛車を守るという事。
ガレージハウスは
防犯対策としても優れています。
シャッターを閉めれば、
外から隔離されるので、
犯罪被害リスクは大幅に減ります。
夜間のいたずらや盗難から
愛車を守ります。
開口タイプの
ビルトインガレージには
防犯カメラを設置するなど、
家族や車へのセキュリティを高める事も大切。
排ガスや建て物強度(耐震)。
ガレージハウスのデメリット対策では、
弱点にはどう対応すればよいのか?。
排気ガス、排気音への対策。
居住空間に隣接した
ビルトインガレージで気になるのは、
やはり排気ガスと排気音です。
早朝や深夜に限らず、
車の出し入れの度に
音、匂いが生活空間に影響を
与えるのは避けたいものです。
勿論昨今では電気自動車も
あるので今後の事を考えつつ
設備の事についても考慮は必要です。
排気ガスについては
効果的な換気・吸音への配慮と
対策が求められます。
排気ガス対策。
ビルトインガレージの設計や
使い方次第ですが、
常に自然換気ができるような計画か、
ガレージ内に大型の換気扇を設置して、
排気ガスが溜まらないよう
新鮮な空気に入れ換え、
循環させる必要があります。
また、壁の塗装には、
排気ガスの付着による汚れが
落としやすい外壁材や
塗料を選ぶことが大切・・・。
排気音、エンジン音対策。
車やバイクのエンジンなどの動作音は、
車種にもよりますが、
屋内では想像以上に響きます。
また、屋外ではさほど気にならない振動も
上階に伝わりやすいものです。
ビルトインガレージには、
十分な防音対策が必須となります。
ビルトインガレージと
居住空間の位置関係の工夫も
音対策に有効となります。
ガレージ部分の近くには
寝室やリビングを配置せず、
浴室やトイレ、
洗面など使う時間が短いところを
近くにする間取りすれば、
乗り物や作業中の音を
主要な生活空間から
遠ざけることができます。
開閉時の音が静かな
オーバースライダー型のシャッターを
採用する方法もあります。
照明を上手く
美しく配置して「暗さ」を解決するように。
夜になるとどうしてもガレージ内は暗くなり、
作業しづらく、
転倒の危険も生じます。
落とし物を探すのにも
手間取ってしまいますね。
安全性と、
愛車の映える演出を
両方兼ね備えたビルトインガレージの照明には、
全体を照らす照明と、
足元を照らす照明を
バランスよく配置して
センサー付きの自動点灯式と、
スイッチ式の照明を
適所に設置して
コンセントの位置を考慮した動線設計など、
ビルトインガレージの美しさと
機能性を両立させる配慮がポイント。
愛車が映える照明を、
利便性を考慮しつつ、
こだわりをもって計画するのも、
ガレージハウスの醍醐味。
また、ビルトインガレージに
窓を設ければ採光ができて、
日中の暗さの解消に役立ちます。
ビルトインガレージの空調。
家族や友人と過ごす時や、
メンテナンスや手入れで
愛車と自分だけの時間を楽しむ趣味性の高い用途がある
ビルトインガレージには
温度管理にも気を配りたいところです。
閉め切っていたり、
開口部が広く
外気温の影響を受けやすいガレージには、
エアコンなど冷暖房設備の
設置を検討しても良いかと思います。
冷暖房で暑さ寒さを軽減できますが、
断熱性の高い空間として
最初から計画しておかないと
効率は良くならないので、
そのあたりも注意しておくことで
ガレージハウスの満足度は増します。
愛車との関係性を
どのように考えて
住まいをイメージするのかによって
ガレージハウスが持つ
機能性や過ごし方は変わります。
どんな関係性で暮らしをイメージされますか?
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