X線がアルキメデスの業績に迫る

古代ギリシャの数学者アルキメデスが書き残したと言う文字が強力なX線で解明されています。キリスト教の僧侶が書いたと言われる祈祷文の上に、８００年以上も後に撲り書きしたと言われるものです。先週、メンロパークにあるスタンフォード大学のリニアアクセラレーターセンターの研究者がX線を使って１０世紀のアルキメデスの重要な文献を探索していました。
X線は粒子加速器を使って発生させていますが、繊細な羊の皮で作った紙を傷めることなく、当初のインクに残っている微量の鉄分に反応して光りだしました。
”我々は西洋科学の父とも言われる彼の新しい見識を手に入れているのです。”と、この一連の発見を編成してきている、ウイリアム・ノエルは語っています。”中世期の書籍があまりにも酷い状況であるので、イメージングを手がけると言うのは最も困難な仕事です。”
昨年の成功に引き続き、スタンフォードの研究者達は珍本の収集家やX線の科学者を招き１１日間のプロジェクトを行いました。
髪の毛ほどのX線は、１ページ辺り１２時間の照射が必要でした。研究者達は１５ページもの書類を、現代のイメージング技術により紐解いていきました。夫々の新しい発見はその都度多くの人に見られるようにネットで公開されました。