俺はワルポンだっ!

ちょいワルおやじを卒業したワルポンの斜め下から見た現代社会

『秋刀魚』

2008-09-17 13:54:55 | Weblog
このところ、秋晴れの良い天気が続いて、通る風もさわやかです。
秋といえば「秋刀魚」ですよね!

ワイフの友達に「七輪フェチ」がおられまして(失礼!)、七輪を買い求め過ぎたので、一個あげるということで、我が家に七輪が届きました。
元来、七輪は、ものを煮るのに炭の価が七厘で出来たということで名付けられた庶民の道具だったのです。

しかし、頂いた七輪は、石川県珠洲市の今では希少価値のある天然岩で出来たものです。
床の間に飾って家宝になるような由緒正しい立派な七輪です。
炭火で焼いた秋刀魚は、この上なく美味しいと写メールも届いたということで、早速試してみることにしました。

スーパーの魚売り場ではなくて、魚屋がやっているスーパーに行きました。
一尾250円のこの上ない大きなのもいましたが、「産地も三陸で、鮮度と味は同じだよ」と威勢のいいオッちゃん店員が言うので、75円のリーズナブルな方を買い求めました。

夕方から、針金ハンガーの針金をむき出して、二丁のペンチでねじ繰り回して苦労の挙げ句に、渡し金(わたしがね)の高さを調節する五徳(ごとく)を、作りました。
新品ピッカピカの七輪をデッキの一段高いところにセットしました。

火熾し(ひおこし)に入れた備長炭の炭をガスコンロにかけて火を熾(おこ)し、十能の代わりにアルミの鍋蓋を上向きに左手で持って、その上に、真っ赤に熾きた炭火の入った火熾しを右手で重ね持ってデッキの七輪へ運び入れました。

七輪の上に、手製の五徳を架けて渡し金を載せました。
渡し金には、秋刀魚の皮がくっつかないようにと酢をワイフの指示で丁寧に塗りました。
半分に切った秋刀魚をおもむろに渡し金に載せ、じっと待ちました。

しばらくしても何の反応もしない秋刀魚を見ていると、少し遠火過ぎたかなと思いましたが、七輪の下側にある送風口が閉まっていたのに気付き、全開にすると急に秋刀魚から油が炭火に滴り落ち、あのジュージューという音と、焦げる臭いと、煙が濛々と立ち上がりました。「もんじろう」も興奮してキューンキュンと鳴き騒ぎます。

これは部屋の中では出来ません! 屋外に限ります。

備長炭の遠赤外線で、ほどよく焼けた秋刀魚に大根おろしと醤油でいただきました。
ホクホクと引き締まった身をほおばると・・・ 美味い!
これぞ正に秋の味覚だっ!

満足して、ビールをひとくち・・・ ゴックン ふうーっ

東の空を見上げると、お盆のような満月が雲の間に間に・・・

「月月に月見る月は多けれど、月見る月はこの月の月」 詠み人知らず

9月14日は、「中秋の名月」でした。俗に「芋名月、栗名月」とも云われます。
余談ですが、このあたりの大栄町(現成田市)、栗源町(現果香取市)の特産のベニアズマは本当に甘くて美味しいさつまいもで、おすすめです。
9月15日朝刊の天声人語には、十五夜は満月とは限らない、満月は今夜とありました。
と言うことは、満月は十六夜ということになるのかなあ?


天高く馬肥ゆる秋、実りの秋、収穫の秋です!
梨、ぶどう、柿・・・くだもの
新米も出ました、秋茄子は嫁に食わすな!
魚も、カニも・・・

酒は美味いし・・・ 肥満にご注意!!!

この秋は、この七輪に何回お世話になりますことやら・・・