俺はワルポンだっ!

ちょいワルおやじを卒業したワルポンの斜め下から見た現代社会

『西沢渓谷』

2011-08-12 21:41:46 | Weblog
山梨市の西沢渓谷へ行って参りました。
「日本の滝100選」の一つ“七つ釜五段の滝”を写真に撮るためにです。

市発行のパンフレットには「現在では、遊歩道も整備され散策も容易となりましたが
渓谷であるが故の危険もあります。十分に注意しながら西沢の自然を楽しんでください」とありました。
行かれる方は、くれぐれも“自己責任”で行かれてください。

久々に山登りをして、へとへとです。

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前日の夕方、滝のある旧・三富村庁舎にパンフレットを頂くために立ち寄りました。
「これから登られるのですか?」と美人の担当者が怪訝そうに訊ねるではないか・・・
「いや、今からじゃなくて、明日登ります」と言うと、「そうですよね、今からじゃ真っ暗になっちゃいますもんね」と、にこっと笑顔で言った後・・・

「でも・・・」と、気の毒そうな顔で、「明日は朝の九時から一日だけ通行禁止になります。“五段の滝”のすぐ下流にある方杖橋架け替え工事のため、建設資材などをヘリコプターで運ぶので・・・」と言うじゃないですか・・・

「じゃあ、朝早く出て九時前に現場を通過すればいいんですね」と聞くと、困って、ひな壇の上司に相談に行きました。
出てきた課長と思しき男性は、「まあ、そうゆうことですね」という。
「気をつけて行って下さいね」と、美人さんに見送られました。

夕暮れの空を見上げると、山の端には積乱雲が立ち昇っていました。


山じゃ、夕立があるかも知れませんが、ここのところの天気予報では安定した良い天気のはずです。

あ~した天気にな~れ!

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富士山は黒い雲に隠れていましたが、甲武信岳は風も無く雲一つ無い良い天気です。
朝五時に道の駅「みとみ」で山行きの服装に着替えたり、トレッキングシューズを履いたり準備をしていると、「どちらからですか? 五段の滝へ行かれるのですか?」と、東京から来たという若者に声をかけられました。

やはり、西沢渓谷に行くと言うので、九時以降通行禁止になることを話すと、「知らなかったので助かりました」と云って、連れの女性二人と先に出かけて行きました。

カメラや望遠ズーム2本、機材一式、タオル、ジャンパー、飲み物などをリュックぎっしり詰め、熊よけの鈴を付け、三脚と朝飯のおにぎりの10Kg超の荷物を背負って、彼らから10分ぐらい遅れて出発しました。

20分ばかり歩くと西沢山荘前の休憩所に着きました。
「腹に入れてしまえば荷物になるめえ」とばかりに、コンビニで買ってきた紅鮭と南高梅のおにぎり2個に、ダイコン・ニンジン・キュウリ・ナスの浅漬を食べてしまい、さあ、出発! 西沢渓谷に入りました。


雨で濡れた吊り橋には、さっきの3人の足あとが付いていました。
渓谷越しに仰ぎ見る空は青く風はさわやかで、今日も良い写真が撮れそうで気分が乗ってきました。

途中、いくつもの絵になる滝がありました。

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進むにつれ結構きつい上り下りの階段や岩場があったり、落っこちたら絶対に助からなそうな断崖絶壁に作られた人一人やっと通れるぐらいの細い横道の連続です。
よくぞこんな崖っぷちに作ったものです。谷が深く、更に木々が空を覆っているので、朝日が差しこむ余地など全く無いほどの薄暗い路です。

昨夜降ったと思われる局地的ゲリラ雷雨で手摺の鎖が鉄柱ごと崩れ落ちたがけ崩れがあったり、木が倒れ掛かったりしたところも有りました。
がけ崩れの石ころが落っこちていると思って避けて通ると、足元でぴょこんと跳ねるガマ蛙だったり、薄暗い道幅いっぱいに横たわるヘビがいたりで、ビックリです。

谷間は湿気が多くて大変です。
7時30分、急に前が開け、木造りの真新しい“方杖橋”が目に飛び込んできました。


人は誰もいませんでしたが、谷底にはワイヤーロープのかけられた鉄材などの建設資材が、ヘリコプターの到着を待つばかりでした。

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橋を渡り、最後の急な坂道を登り切ると、感動の景色が目に飛び込んできました。
一枚だけお目にかけましょう。“七つ釜五段の滝”です。


でも、後は、フォトコンテスト入選作品が載るであろう写真専門紙を御覧下さい。

お楽しみに・・・