俺はワルポンだっ!

ちょいワルおやじを卒業したワルポンの斜め下から見た現代社会

『比叡山』

2016-10-08 18:43:59 | 観光地
世界文化遺産・天台宗比叡山延暦寺は1200年前、伝教大師最澄上人により開かれました。

“その教えの根本となすものは「個々が思いやりの心をもって一隅を照らす人になる」すなわち、一人ひとりが相手の立場に立って考え、自分の出来ることを精一杯行うことが、周りを良くすることにつながると言うのです”とパンフレットにありました。

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東塔(とうどう)の根本中堂は延暦寺の総本堂で、御本尊は薬師如来です。
何回も災害に逢い建て替えられましたが、現在の姿になったのは徳川家光公の命で寛永19年(1642年)に竣工したもので国宝になっています。
この10月から10年がかりで大修理が行われるということでした。


宿坊・延暦寺会館で精進料理の昼食を頂きました。
「食事略作法」という経本を頂いたので見ると、食前観という経文を唱えてから頂きましょうと言われましたが、冷めちゃうのではないかというので、“合掌・いただきます”だけで食べちゃいました。


精進料理は何十年も前に羽黒山で頂いたことがありましたが、こんなにも美味しいものかと感心しながら頂戴いたしました。
このほかにもてんぷらや煮物などが付いて満腹した次第です。

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西塔を経て横川中堂へ廻りました。


鎌倉時代には日本仏教各宗派を開いた祖師たちが比叡山に籠山修行したのです。
浄土宗の法然上人、浄土真宗の親鸞聖人、臨済宗の栄西禅師、曹洞宗の道元禅師、日蓮宗の日蓮上人などは命がけの修行の末、一宗一派を開かれたのでした。

比叡山の山霧漂う空気を胸いっぱい吸い込んで敬虔な気持ちになって山を下りましたが、京都市内に入り「出町ふたば」の豆大福をほおばって、「七輪」の焼肉をビールで腹一杯食べちゃったら、現実の俗社会に戻ってしまいました。