俺はワルポンだっ!

ちょいワルおやじを卒業したワルポンの斜め下から見た現代社会

『おしどり』

2010-01-24 20:56:56 | Weblog
佐倉市にある「川村記念美術館」へ行って来ました。

自然豊かな北総台地の森と湖に囲まれた広さ30haの敷地に、DIC株式会社が同社の研究所と隣接して建てたものです。

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同美術館では、モネの「睡蓮」、ルノワールの「水浴する女」、レンブラントの「広つば帽を被った男」の西洋画や、重要文化財になっている長谷川等伯の「烏鷺図(うろず)」などの日本画を所蔵しています。

ローランサンのパステルカラーの明るく華やかな乙女チックな絵なども女性に人気です。他にもシャガール、ピカソ、尾形光琳・・・など名だたる画家の絵があります。

美術館周辺は庭園になっていて、屋外では彫刻やモニュメントなども鑑賞出来ますし、野鳥や花木などの自然にも触れ合いながら散策を楽しむことも出来ます。

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先日、出会ったリタイヤ・カメラマンから、ここにも「おしどり」がいると云う情報を得ていましたので、天気も良いので出かけました。

塩鮭と梅干のおにぎり2個、みかん1個、さくらあんぱん1個をリュックに積め、途中、自販機でお茶のペットボトル1本を求めました。

「おしどり」と出会える期待に胸を弾ませ、一刻も速く飛ぶような気分で現地へ向かいました。
着いてすぐに小走りで庭園の中の池へまっしぐらに・・・

・・・ところが、大きな池の何処にもその姿が見えません。

コブハクチョウが3羽とガチョウが数羽いるだけです。
カラスが“カアカア”馬鹿にしたように何処かで鳴いています。
期待していただけに少々肩の力が抜けました。

仕方無しに湖尻の堰堤に下りて行って、池の方を見渡せるよう設置されたベンチへ陣取り、握り飯をほおばりました。
漠然と池の向こうの景色を眺めていると、向こう岸の木の下の日陰に何やら黒い丸っこいものが並んでいます。

丸くなってうずくまっている黒い姿・・・ “おっ!おしどりだっ!”
あの華やかさはありませんがおしどりですっ!
いっぱいいるじゃないですか!・・・その数、27羽です。

すると、一羽が突然、水平に飛び出しました。そして湖面に着水しました。










色鮮やかなおしどりです。
カワセミよりも、ルリビタキよりも、孔雀より、ひょっとしてゴクラクチョウよりも綺麗です。
憧れの彼女に出会ったみたいです。


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でも、この寒い冬に、何で日当たりの良い暖かそうな場所にいないのだろうか?
食事をしながら、日陰から出て来るのをじっと待つこと2時間・・・
観察していました。

一応集団でいますが、肩をくっ付けあう仲の良さはありません。
離れていて、どこか冷めています。
それどころか意外と意地悪で、近くの相手を突っ突きまわして追いやります。
突然飛び出して来たのは、そのせいでした。

あまりにも派手な衣装なので天敵に狙われないように日陰にいるのだろうか?
いえ、そうじゃないのです。夜遊びするために昼寝を決め込んでいるのです。
(実は夜行性なのです)

それともう一つ! 実は、1年毎にパートナーを代えるそうです。
それに子育ては雌の仕事で、オスは他のオスと遊びまわるか、別のパートナーを探すのだそうです。

人間で言えば、福山雅治かキム・タクのように二枚目のハンサム君なのですが、「ちょいワルおやじ」どころか、とんだプレイボーイの遊び人なのです。
「おしどり夫婦」などと仲の良さの代名詞みたいに云われるおしどりの正体を見たのでした。

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これじゃあ“おしどり夫婦”と云われたくないですよねっ!

ところで、そこの“おしどり夫婦っ!”大丈夫ですよねっ?




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