昨日は愛宕山に登って来ました。
愛宕山は南房総市(旧・円山町)にあります。
千葉県の最高峰なのですが、標高が408.2mしか無く、県別の最高峰の中では全国一低い山なのです。
*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*
しかも、全国の最高峰の山で、許可がないと絶対に登れない唯一の山でもあります。
と云うのは、「航空自衛隊峯岡山分屯基地」の中に山頂があるため、登頂するためには事前に登山許可の届出が必要なのです。
手続きは、一週間以上前に電話で届け出る必要があります。
入山の許可日は、平日が毎週火曜日と木曜日で、土日は第一と第三の土・日曜日です。
住所・氏名・電話番号・車の車種・ナンバー、団体の場合は団体名と代表者名が必要です。希望日を伝えると、見学の時間を指定されます。
当日は参加する全員が身分を証明するために、免許証か健康保険証などの提示を求められます。
それに、時間厳守です。早過ぎてもいけません。定刻でないといけません。
実際に今回、30分前に正門前に着いたのですが、出直すように指示されました。
理由は、正門に通じる道路の道幅が狭いため、路上に車を止めておくと、大型車両の通行の妨げになるから、と云うことです。
最新鋭レーダーを使って24時間体制で空からの侵略を警戒監視し、日本国の防衛ために高射砲を設置して非常時に構える航空自衛隊の首都圏防空の要衝最前線基地でありますから、お堅いのは当然のことであります。
*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*
と言う事で、12時から13時に入山の許可を頂いた訳であります。
木更津から国道410号線を館山方面に走り進むと、鴨川市で長狭街道と交差したすぐ先の右手に道の駅「みんなみの里」があります。
更に進むと、道路は急に狭くなり曲がりくねった山道になります。
南房総市との市境を過ぎるとすぐに峠を越えて下り坂となり、前方に日本酪農発祥の地である「酪農のさと・峰岡牧」が見えて来ます。と、同時に、「峯岡山分屯基地・3km」の大きな看板が目に入ります。
そこを右折し、急な山の斜面を切り開いて造られた林道を2kmほど上ると、二股に分かれる分岐点に出ますので、左手に進めば基地の正門へ到達します。
出直しを命じられましたので、見晴らしのいい広場に車を止めての昼飯をとった後、再び、鉄格子の扉で封鎖された正門の前に12時きっかりに車を着けると、係員がやって来て免許証の提示を求められました。その後、受付窓口で必要書面に氏名などを記載し、車を所定の場所に駐車するように命じられました。
車に戻り運転席に着くと、おもむろに重そうな扉が横に引き開けられ、更に車止めも開けられて、手招きする自衛官の指示に従って車を止めました。
*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*
ご一緒する登山者は10数名で、平日ですから、またもや、リタイヤ組と思しき方々と、それと似たり寄ったりのご年配のご婦人方でございました。
基地内の広場には、案内役の自衛官が待っていてくれました。
若くて飛び切り別嬪さんの二等空曹殿でした。昔で云う軍曹殿でしょうか?
(襟章から、じゃないかと?・・・間違っていたらごめんなさい)
整備された敷地内を進むと、いきなり急な階段です。
ひとしきり登ると、ちょっと古ぼけた赤い鳥居があり、その先も急な階段が続きます。
息を弾ませながら一気に登ると、狭いけれども平らな敷地に出ました。
そこには小さな石の祠がありました。
愛宕神社のお社です。愛宕神社は全国各地にありますが、京都の愛宕山頂の愛宕神社が総社で、火防の神様を祭っているそうです。
ここの愛宕神社は、火を防ぐのは“水”と言う事で、「雨乞いの神様」として昔から地元の農民たちの信仰を集めていると、軍曹殿が説明してくれました。
ここからは少し坂道も緩やかになりますが、軍曹殿は身のこなしも軽やかに、先頭に立ってずんずん登って行きました。
当方は写真を撮りながら登ったのもありますけれど、山頂に着く頃には、すっかり息も上がってしまい、どん尻でした。
狭い頂上では、先着の皆さんが互いに代わる代わる記念写真を撮っておられました。
撮り終えた頃を見計らって、曹長殿から名刺大の記念カードを頂きました。
そこには、「千葉県最高峰登頂記念」とあり、その頭に「各県最高峰で最も低い」という副標題が付いていました。他にも「愛宕山408.2m、登頂日22.1.26、あなたは今年度449番目の登山者です。」などと記載され、山頂の三角点とそれを表示した道標の写ったカラー写真が印刷されていました。
山頂からの眺望は周りを木々にさえぎられ、あまり良いものではありませんでした。
「レーダードームのある所からは晴れた日には富士山も見えるのですが・・・今日は開放していないのでそこまで行けないのですけど・・・」と気の毒そうに云う。
「でも、2月21日の日曜日には、“みんなみの里”や“国保病院”からシャトルバスが運行され、9時から15時まで“基地開放”がありますので、その時はレーダードームのある所まで行けますので、是非また来て下さい」とのこと。
山頂からは、そのレーダードームの姿は見えませんでしたけれど、御巣鷹山の日航ジャンボ機墜落事故の時には、ここのレーダーが逸早くその異状飛行をキャッチ・追跡して、墜落位置を正確に把握することが出来たことによって素早い救助活動が可能となり、川上慶子ちゃんたちの奇跡の救助に貢献できたのだそうです。
(↓鴨川市の大山千枚田からレーダードームを望む)
*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*
みんなの最後に記念の写真を撮ってもらったワルポンは、「ブログに載せたいので写真を・・・」と恐る恐るで、しかし、ずうずうしくも、お願いしましたら快く了解を頂来ましたので、軍曹殿の凛々しい写真を撮らして頂きました。
山頂の斜面に一輪だけ咲いていた“スミレ”にも似て、軍曹殿は「温順、謙虚、控えめ、誠実、貞節、つつましい幸福・・・」の花言葉そのままの方でした。
きっと、峯岡山分屯基地にいる150名の隊員たちの“マドンナ”なんでしょうね。
皆様も是非、“基地開放日”には訪問しましょっ!
カレーライスも振る舞われるそうですよっ!
(↓愛宕山と尾根続きの「二ツ山」山頂からの遠望)
愛宕山は南房総市(旧・円山町)にあります。
千葉県の最高峰なのですが、標高が408.2mしか無く、県別の最高峰の中では全国一低い山なのです。
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しかも、全国の最高峰の山で、許可がないと絶対に登れない唯一の山でもあります。
と云うのは、「航空自衛隊峯岡山分屯基地」の中に山頂があるため、登頂するためには事前に登山許可の届出が必要なのです。
手続きは、一週間以上前に電話で届け出る必要があります。
入山の許可日は、平日が毎週火曜日と木曜日で、土日は第一と第三の土・日曜日です。
住所・氏名・電話番号・車の車種・ナンバー、団体の場合は団体名と代表者名が必要です。希望日を伝えると、見学の時間を指定されます。
当日は参加する全員が身分を証明するために、免許証か健康保険証などの提示を求められます。
それに、時間厳守です。早過ぎてもいけません。定刻でないといけません。
実際に今回、30分前に正門前に着いたのですが、出直すように指示されました。
理由は、正門に通じる道路の道幅が狭いため、路上に車を止めておくと、大型車両の通行の妨げになるから、と云うことです。
最新鋭レーダーを使って24時間体制で空からの侵略を警戒監視し、日本国の防衛ために高射砲を設置して非常時に構える航空自衛隊の首都圏防空の要衝最前線基地でありますから、お堅いのは当然のことであります。
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と言う事で、12時から13時に入山の許可を頂いた訳であります。
木更津から国道410号線を館山方面に走り進むと、鴨川市で長狭街道と交差したすぐ先の右手に道の駅「みんなみの里」があります。
更に進むと、道路は急に狭くなり曲がりくねった山道になります。
南房総市との市境を過ぎるとすぐに峠を越えて下り坂となり、前方に日本酪農発祥の地である「酪農のさと・峰岡牧」が見えて来ます。と、同時に、「峯岡山分屯基地・3km」の大きな看板が目に入ります。
そこを右折し、急な山の斜面を切り開いて造られた林道を2kmほど上ると、二股に分かれる分岐点に出ますので、左手に進めば基地の正門へ到達します。
出直しを命じられましたので、見晴らしのいい広場に車を止めての昼飯をとった後、再び、鉄格子の扉で封鎖された正門の前に12時きっかりに車を着けると、係員がやって来て免許証の提示を求められました。その後、受付窓口で必要書面に氏名などを記載し、車を所定の場所に駐車するように命じられました。
車に戻り運転席に着くと、おもむろに重そうな扉が横に引き開けられ、更に車止めも開けられて、手招きする自衛官の指示に従って車を止めました。
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ご一緒する登山者は10数名で、平日ですから、またもや、リタイヤ組と思しき方々と、それと似たり寄ったりのご年配のご婦人方でございました。
基地内の広場には、案内役の自衛官が待っていてくれました。
若くて飛び切り別嬪さんの二等空曹殿でした。昔で云う軍曹殿でしょうか?
(襟章から、じゃないかと?・・・間違っていたらごめんなさい)
整備された敷地内を進むと、いきなり急な階段です。
ひとしきり登ると、ちょっと古ぼけた赤い鳥居があり、その先も急な階段が続きます。
息を弾ませながら一気に登ると、狭いけれども平らな敷地に出ました。
そこには小さな石の祠がありました。
愛宕神社のお社です。愛宕神社は全国各地にありますが、京都の愛宕山頂の愛宕神社が総社で、火防の神様を祭っているそうです。
ここの愛宕神社は、火を防ぐのは“水”と言う事で、「雨乞いの神様」として昔から地元の農民たちの信仰を集めていると、軍曹殿が説明してくれました。
ここからは少し坂道も緩やかになりますが、軍曹殿は身のこなしも軽やかに、先頭に立ってずんずん登って行きました。
当方は写真を撮りながら登ったのもありますけれど、山頂に着く頃には、すっかり息も上がってしまい、どん尻でした。
狭い頂上では、先着の皆さんが互いに代わる代わる記念写真を撮っておられました。
撮り終えた頃を見計らって、曹長殿から名刺大の記念カードを頂きました。
そこには、「千葉県最高峰登頂記念」とあり、その頭に「各県最高峰で最も低い」という副標題が付いていました。他にも「愛宕山408.2m、登頂日22.1.26、あなたは今年度449番目の登山者です。」などと記載され、山頂の三角点とそれを表示した道標の写ったカラー写真が印刷されていました。
山頂からの眺望は周りを木々にさえぎられ、あまり良いものではありませんでした。
「レーダードームのある所からは晴れた日には富士山も見えるのですが・・・今日は開放していないのでそこまで行けないのですけど・・・」と気の毒そうに云う。
「でも、2月21日の日曜日には、“みんなみの里”や“国保病院”からシャトルバスが運行され、9時から15時まで“基地開放”がありますので、その時はレーダードームのある所まで行けますので、是非また来て下さい」とのこと。
山頂からは、そのレーダードームの姿は見えませんでしたけれど、御巣鷹山の日航ジャンボ機墜落事故の時には、ここのレーダーが逸早くその異状飛行をキャッチ・追跡して、墜落位置を正確に把握することが出来たことによって素早い救助活動が可能となり、川上慶子ちゃんたちの奇跡の救助に貢献できたのだそうです。
(↓鴨川市の大山千枚田からレーダードームを望む)
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みんなの最後に記念の写真を撮ってもらったワルポンは、「ブログに載せたいので写真を・・・」と恐る恐るで、しかし、ずうずうしくも、お願いしましたら快く了解を頂来ましたので、軍曹殿の凛々しい写真を撮らして頂きました。
山頂の斜面に一輪だけ咲いていた“スミレ”にも似て、軍曹殿は「温順、謙虚、控えめ、誠実、貞節、つつましい幸福・・・」の花言葉そのままの方でした。
きっと、峯岡山分屯基地にいる150名の隊員たちの“マドンナ”なんでしょうね。
皆様も是非、“基地開放日”には訪問しましょっ!
カレーライスも振る舞われるそうですよっ!
(↓愛宕山と尾根続きの「二ツ山」山頂からの遠望)
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