黒幕が表に出た理由は何か
オバマが6年ぶりでホワイトハウスに戻って大歓迎を受けた。
表向きの理由はオバマケアと呼ぶ健康保険法を通して満12年の行事があったと言う。しかしメディアはバイデンの人気回復を助けるためという。そういえば確かにバイデンの人気がガタ落ちしているので、民主党側は何としても秋の中間選挙の前にバイデンの人気をとりもどしたい。だからバイデンがオバマの出馬を願ったのかもしれない。
バイデンの数々の失敗は誰でも知っていることだし、オバマがバイデン政権の黒幕であることは前から囁かれていたことである。
オバマが8年の任期を終えた後にヒラリーが大統領になって「オバマ政権12年」を続ける意図はメディアで散々言われてきたことだったが、ヒラリーが落選したので中断した。
バイデンがインチキ選挙で大統領になってもオバマがバイデンの傀儡師だと言われていた。だからバイデンが連続して失態を晒すようになったからオバマがホワイトハウスに乗り込んで黒幕の存在をあきらかにし、オバマの人気で民主党の人気回復を狙ったのかもしれない。
それでも疑問が残る。黒幕が表に出たらバイデンの人気は回復するどころかもっと下がるかもしれない。オバマは単なる「オバマケアの12周年記念」に出たのかもしれないが、オバマがホワイトハウスで大歓迎されて参加者が彼の周りに集まったとき、ペロシ下院議長はオバマにベッタリくっついていたし、大統領のバイデンは誰にも相手にされず片隅でウロウロしていたのである。
もう一つの疑問は、バイデン大統領が演壇に登り、オバマを紹介して歓迎の辞を述べた後、演壇に登ったオバマの第一声は、「ありがとう、バイデン副大統領」だった。
勿論、群衆が大笑いしたあとすぐに「冗談だよ」と言ったけれど、冗談にしてはあまりにも酷い。
オバマには別の意図があってこう言ったのではないかと思うのは下種の勘繰りだろうか。
つまりオバマは俺がホンモノの大統領であると言った、それはバイデンに不満があるだけでなく、これからホワイトハウスに乗り込んでカイゼンするという表現ではないか。
バイデン本人の失態は数えきれないほどある。国境問題、違法移民、コロナ対策、エネルギー対策などに続いて幕僚たちが苦心して名誉回復のために計画したG7とG20会議のあとワルシャワでの重要講演での失言、帰国後もワルシャワ失言の取り消しと取り消し否認。帰国後の人気は35%まで落ち込んだ。
バイデンのワルシャワ講演における大失敗が黒幕(本当の指導者)の出現となったのではないか。
バイデンとホワイトハウスの幕僚たちの不手際がオバマ黒幕の出現となったのではないか。
バイデンの補佐官、Jake SullivanとRon Klain(クレインと発音する)が陰でバイデンを操っているが、この二人は元ヒラリーの腹心でオバマの腹心ではない。
オバマがホワイトハウスに送り込んだ腹心のSusan Riceはホワイトハウスで表だった事をして居ない。つまり、オバマの指令がスーザン・ライスを通じてバイデンと幕僚に届いていないから本人が出てきて、ホワイトハウスのカイゼンに乗り出したのではないか。
副大統領のカマラ・ハリスはバイデンよりもっとダメで、国境問題でもポーランドでも失態を演じた。11人のハリスの補佐官が次々と辞任したことでもわかる。ハリスはバイデンの後任者になれない。だから何とかしなければならないが、バイデンではやれないからオバマがやるのかもしれない。
以上が私の想像だが、今後のホワイトハウスの変化を注意してみる必要がある。