オーディフィル公式ブログ (趣味の小部屋)

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リアルで心地よい音の【ひのきスピーカー】を製作中。

スピーカー再生技術研究会 2011年オフ会に行ってきました

2011年09月05日 06時19分33秒 | オーディオ
今日は、「スピーカー再生技術研究会」の発表会に行ってきました。

この会は、多自由度バスレフで有名な鈴木茂氏が率いる団体で、
自作スピーカー技術を研究するだけでなく、広く公開することを掲げているのが特徴です。
http://rilsrt.web.fc2.com/

オフ会の場所は、東京の中野にある
小規模なホール(大学の大講義室ぐらい?)でした。

そこには、ずらっと並んだ個性豊かなスピーカー達が!


印象に残った発表をいくつか紹介します。

まずは、金子氏の「新方式密閉型」。

上下の二つの密閉箱を、ダクトで連結した形になります。
長岡先生は「密閉型バスレフ(※)」として命名していましたが、実際には作っていないみたいです。
(※ 長岡鉄男のオリジナルスピーカー設計術 Special Edition 基礎知識編:音楽之友社 P.18)

出てきた再生音は、非常にウェルバランスなもの。
広い会場では若干中低域が寂しい感じもありましたが、
普通の部屋であれば、大編成のオーケストラもGOODでしょう。

発表後半では、スピーカーを解体して単純なバスレフとして鳴らしました。

この状態では低音が皆無で、「新方式密閉型」の威力に関心させられました。



次は、松さんの「ASURA」。

Stereo誌コンテストの準グランプリ作品。
長岡氏の「ヒドラ型」の改良版で、基本は異方向を向いたフルレンジ4発で構成されます。
音は素晴らしいの一言で、下部サブウーハーも相まってグランカッサの響きも大迫力です。
「ヒドラ型」ならではの音場感も素晴らしく、スピーカーの周囲にフッと濃厚なステージが出来上がる感じでした。
この音を聴いて、ヒドラ型を作りたくなった人も多いはず!!



こちらは、大沢氏の多重共鳴管。

2穴ダクトバスレフに、長さの異なる2本の共鳴管を連結させた形。
8cmフルレンジとは思えないほどの、とんでもない音圧で超低音が鳴り響きます! おそらく、40Hz以下までフラットに出ている音でした。

さらに、大沢氏は多自由度バスレフ「MCAP-CR」も発表。

こちらも、素晴らしい重低音。量・質・伸びの全てが完璧です。

ダクトは交換式になっており、様々なパターンをテストできます。

同系統の箱でも、大きく帯域バランスが異なり、
多自由度バスレフの奥深さを垣間見ることができました。



そして、高橋氏の「Isobarik形式」と「Fostex型ダブルバスレフ」の複合型。

「Isobarik形式」は、「タンデム型」
「Fostex型ダブルバスレフ」は、第一・第二空気室容量が等しいダブルバスレフ、
といったところでしょうか。

ユニットが安価なものを使っていたので、再生音は課題が残ったようですが、
通常のダブルバスレフとは異なり、強力なダンピングが効いた低音が印象的でした。


だいぶ駆け足になってしまいましたが、(省略した方、すみません)
最後はチャリティーオークション!

超破格で落札される商品の数々に、会場も盛り上がる一方!
私もFE103Mを手に入れました♪
ちなみに、この代金は被災地復興のために寄付されるそうです。



今回初めて参加した会でしたが、
「コンテスト」でなく「発表会」に近い形式だったので、
終始和やかな雰囲気が印象的でした。

オフ会を開催してくださった会員の方、
楽しい時間をありがとうございました!


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