オーディフィル公式ブログ (趣味の小部屋)

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FE83E用 試作4号機 の測定と考察

2010年08月23日 21時13分08秒 | オーディオ
試作4号機のf特を測りました。
左が4号機、右が3号機



かなり良好な特性に見えます。
90Hz~15kHzまで十分に出ています。

しかし、実際の試聴では低音不足です。
どうやら、100Hz付近と250Hz付近のディップが影響大のようです。チェロやベース、和太鼓など、この帯域がカギとなる楽器は多いようです。
そして、確かに90Hzは出ているのですが、ピーク幅が狭く量感としては感じないようです。

この低音に関してもう一つ。
試聴感触では、試作3号機の方が低音が出ているように感じるのです。

試作3号機のf特は↓

4号機との違いは、100Hz以下が少ない代わりに、300Hz付近が盛り上がっています。
3号機は確かに篭った音ですが、重低音も出ているように感じるのです。

そこで、80Hzのサイン波を再生してみました。
3号機↓

4号機↓


3号機の方が歪み成分が多く、それを量感として捕らえていたようです。
言うまでも無く、正しい(好ましい)再生音は4号機の方ですね。


4号機では、中低域の癖は確認されませんでした。
f特を見ても200Hz付近に大きなピークはありませんが、
500Hzに鋭いピークが確認されました。
おそらく、長さ35cmの6本直管によるものだと思いますが、聴感では全くと言っていいほど分かりません。
ただ、精神衛生上良くないので、次作からは上手く処理しようと思います。


次作の課題としては
・あと少し(6dBぐらい?)低音量感を出す。
といった所でしょうか。

音場感と音ヌケが素晴らしい「スワンヘッド」、癖を激減できる「コーナー部処理」、低音レベルを稼げる「VW方式」など(ようやく)見えてきました。

まだ不透明なのが、ホーン広がり率・長さ・スロート断面積といった項目ですね。特に広がり率は未だに感覚として分かりづらいw

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