オーディフィル公式ブログ (趣味の小部屋)

スピーカー工房「オーディフィル(AudiFill)」の公式ブログ。
リアルで心地よい音の【ひのきスピーカー】を製作中。

FE83E用 試作4号機 の試聴

2010年08月22日 21時48分24秒 | オーディオ
試作4号機が完成しました。
まずは、外観から・・・



う~ん、なんか奇妙な形になってしまいましたw
前作「時計台」のようにカッコイイ訳でもなく、
スワン・フラミンゴのように愛らしい訳でもなく、
「奇妙」な形だと思います。宇宙人か怪人か?(←ヒドイw)

好意的に見ても、
空気室(ヘッド)部分が、不安定なネックの上で居心地悪そうですww
次回作への最大の課題になりそうですw


さて、音の方は、ちょっと意外な感じになりました。

今回のテーマは、
(1)VW型の音道
(2)コーナー部の処理
(3)ホーン定数の変更
(4)点音源への追求 (←追加しました)
でした。

その中で、(2)と(4)は大成功のようです。
(2)のお陰で、完成直後から全く癖が無い音が聴けています。ホーン開口からも、気持ちイイ音が飛び出してきます。

(4)は、やはり形状の勝利です。モノーラルでの試聴しかしていませんが、明らかにSPからの音離れが違います。音が気持ちよく空間に伝播していく感じです。「時計台」シリーズより圧倒的に優秀です。
「スワンヘッドは伊達じゃないぜ」

興味深い結果となったのが(3)でした。
前作は、空気室約2L、スロート断面積32cm^2、ホーン長1.9m、広がり率0.7で、ややホーン癖が感じられたので、
今回は、空気室約2L、スロート断面積28cm^2、ホーン長2.3m、広がり率0.9でやってみました。

出てきた音は、非常に癖が無いのですが、それと同時に低音も消えてしまいました。
当初の予想では、広がり率を上げたことでローエンドはともかく、量感自体は向上するのでは?と思っていました。
しかし、結果はその逆。ローエンドどころか量感さえも低下してしまい、明らかに低音不足です。癖が無いのが救いですが…
「低域用ホーンは広げすぎるな」という随所で言われる結果通りとなりました。

そんな事から、(1)のVW方式の結果に関しては保留。癖の少なさには役立っているかもしれません。


なお、ホーンから漏れる中高音は少なめでした。
前作同様、ホーンの折り曲げが効いているのだと思いますが、この折り曲げ回数も「過ぎたることは…」だと思うので、
次作での要検討ポイントですね。

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