試作5号機の試聴です。
前作の試作4号機と比べ、ホーン鳴きが少なくなっています。
4号機は制御不能とも思える強烈な中低音ピークに悩まされましたが、今回は大分改善されました。
これは、ホーン開口を後ろにした為だと思います。
低音の伸びも素晴らしく、深々とした重低音が部屋に響き渡ります。
ホーンの広がりを抑えた効果が上手く出ています。今までの経験だと、ホーン広がり率は「0.85」がいかなるホーンにおいても最適値のような…
http://kanon5d.web.fc2.com/audio/kouza19.html
いわゆるバックロードの音とは異なり、低域のスピード感が遅いのですが、
部屋中に広がり、包み込まれるような解像度の高い低音は、後面開口バックロードの特徴だと思います。
一方で、よく聴くと中低域(150Hz付近)に盛り上がりがあるのは否めません。4号機比較で改善されたといえ、まだまだな印象を受けます。
そして、中高域のヌケが悪い。ボーカルが澄み切らずに、濁って奥まった感じに聴こえてしまいます。空気室や本体に対策を色々と講じましたが、根本的な解決にはつながっていないみたい・・・
では、周波数特性の測定です。
マイクはべリンガー ECM8000、PCへの音声入力はローランド TRI-CAPTURE、ソフトはMySpeakerです。
今回は、ネットワークを使用してツイーターも稼動させているので、ちょっと高域特性が伸びて(荒れて?)ます。
<グラフはクリックで拡大>
軸上1m
ホーン出口
ユニット近接
測定後、軸上1mの測定結果が芳しくないので、小一時間不貞寝しましたw
冷静になって見てみると、4号機のような15dBを超える中低域のピークはなく、若干ながらの改善に成功したようです。
ホーン出口の特性でも、ホーンが低域下限まで動作しているために40Hzのピークの存在感が増しています。一方で、1kHzのピークも増加しているようですが、後面開口では影響は小さいと思われます。
驚いたのが、ユニット近接測定。ユニット単独でも、100~200Hzの帯域に6dB以上のピークがあります。これは、空気室容量によるユニットのQ0(共振先鋭度)上昇で、バックロードホーン箱である限り避けるのは困難だと思われます。
久々に、次の試作機の構想に苦難しました。
バックロードを続けるべきか、やめるべきか。
特に空気室容量によるQ0上昇の悪影響が明らかになったので、このままバックロードを続けていては根本的な解決になりません。
そこで、決断。
『共鳴管』にしよう。
カノン5Dにとって共鳴管は初挑戦ですが、
今更「バスレフ」という一般的な方式に戻るつもりもありませんw(多分その考え方が泥沼への最短ルートw)
さてさて、12月のコンテストまでに良い結果が出せるかどうか。
下手したら、コンパネ作りの試作機でコンテスト参加するかもしれません(爆
前作の試作4号機と比べ、ホーン鳴きが少なくなっています。
4号機は制御不能とも思える強烈な中低音ピークに悩まされましたが、今回は大分改善されました。
これは、ホーン開口を後ろにした為だと思います。
低音の伸びも素晴らしく、深々とした重低音が部屋に響き渡ります。
ホーンの広がりを抑えた効果が上手く出ています。今までの経験だと、ホーン広がり率は「0.85」がいかなるホーンにおいても最適値のような…
http://kanon5d.web.fc2.com/audio/kouza19.html
いわゆるバックロードの音とは異なり、低域のスピード感が遅いのですが、
部屋中に広がり、包み込まれるような解像度の高い低音は、後面開口バックロードの特徴だと思います。
一方で、よく聴くと中低域(150Hz付近)に盛り上がりがあるのは否めません。4号機比較で改善されたといえ、まだまだな印象を受けます。
そして、中高域のヌケが悪い。ボーカルが澄み切らずに、濁って奥まった感じに聴こえてしまいます。空気室や本体に対策を色々と講じましたが、根本的な解決にはつながっていないみたい・・・
では、周波数特性の測定です。
マイクはべリンガー ECM8000、PCへの音声入力はローランド TRI-CAPTURE、ソフトはMySpeakerです。
今回は、ネットワークを使用してツイーターも稼動させているので、ちょっと高域特性が伸びて(荒れて?)ます。
<グラフはクリックで拡大>
軸上1m
ホーン出口
ユニット近接
測定後、軸上1mの測定結果が芳しくないので、小一時間不貞寝しましたw
冷静になって見てみると、4号機のような15dBを超える中低域のピークはなく、若干ながらの改善に成功したようです。
ホーン出口の特性でも、ホーンが低域下限まで動作しているために40Hzのピークの存在感が増しています。一方で、1kHzのピークも増加しているようですが、後面開口では影響は小さいと思われます。
驚いたのが、ユニット近接測定。ユニット単独でも、100~200Hzの帯域に6dB以上のピークがあります。これは、空気室容量によるユニットのQ0(共振先鋭度)上昇で、バックロードホーン箱である限り避けるのは困難だと思われます。
久々に、次の試作機の構想に苦難しました。
バックロードを続けるべきか、やめるべきか。
特に空気室容量によるQ0上昇の悪影響が明らかになったので、このままバックロードを続けていては根本的な解決になりません。
そこで、決断。
『共鳴管』にしよう。
カノン5Dにとって共鳴管は初挑戦ですが、
今更「バスレフ」という一般的な方式に戻るつもりもありませんw(多分その考え方が泥沼への最短ルートw)
さてさて、12月のコンテストまでに良い結果が出せるかどうか。
下手したら、コンパネ作りの試作機でコンテスト参加するかもしれません(爆
そして仲間が増えそう?で嬉しいです。(^^)
メールでもご連絡を致しましたが、是非、Tabo-xはカノン5Dさんの新『共鳴管』の参考にしてください。
今後も宜しくお願い致します。
共鳴管は、強力なフルレンジユニットでは低域がダラ下がりになりますが、ウーハーユニットならば低域がフラットになる可能性があると思います。
…と、自分が発案したような気になっていたら、長岡先生の本にも同様の事が書いてありました(汗
Tabo-xの件、承知しました。お陰さまで試作6号機との共鳴管比較ができそうです。
部屋のスペースに余裕があればしばらく置いておきたいのですが…