オーディフィル公式ブログ (趣味の小部屋)

スピーカー工房「オーディフィル(AudiFill)」の公式ブログ。
リアルで心地よい音の【ひのきスピーカー】を製作中。

デノン試聴室に行って来ました。

2007年10月17日 22時55分17秒 | オーディオ
デノン試聴室(DENON DIGITAL SOUND THEATER」に行って来ました。行ったのは9月27日なのですが、ネット不通等で日記に書くのが遅くなってしまいました。

んで、場所は東京の茅場町。駅から近いと思いきや、駅から歩いて10分ほどかかりました。
試聴室は事務所てきなビルの14階。試聴室専用に防音対策が練られた30畳程度の部屋です。

システムは
AVアンプ:AVC-A1XV
DVDプレーヤー:DVD-3930(デノンリンクでアンプへ音声出力)
スピーカー:ヘリコン800×4(Mark2ではない)
       ヘリコンC200(センター)
       ヘリコンS600(サブウーハー)
       ヘリコンW200(サラウンドバック)


SACDの再生音は、最悪・・・
いや、「余り良くない」と表現を穏やかにしておきましょう(笑)

この酷評には理由があるのです。
①私自身ヘリコンSPの音が余り好きでない
こればかりは仕方ありません(笑)
②部屋がデッド
ヘリコンシリーズは指向性の広さから「ライブ」な部屋で聴くのが良いのだと思います。試聴室は会話が不自然なほどデッドに仕上げられていて、製品の音チェックには良いのだと思うのですが、快音とは言い難い音響特性なのです。。。
③部屋が広い
必然的に大出力が必要になります。一体型のAVアンプでは厳しいでしょう。
④SPの置き場所が疑問・・・
スクリーンの端にSPを置いているだけなので、果たして音響的に適切な場所に設置しているかは疑問。


聴いた主なソフトは・・・
「佐渡へ~鼓童 ワン・アース・ツアー スペシャル [Hybrid SACD] 」
まあ、ソフトが過酷過ぎるといえばそれまでです。聴いたのは『9. アンコール 』で、アキュのパワーアンプA60でもヒイヒイいう典型的な「イジメソフト」です。ちなみに、唯一余裕で鳴らせたのがハルクロのモノーラルアンプですね。
今回の試聴では、フロントSPはバイアンプで駆動されていたものの、(鉄筋コンクリの)試聴室の床が揺れるほどの大音量では明らかに低音不足。やはり、大音響で聴くにはセパレートアンプが必要なのですね。

「チェコ・フィルプレイズ スタジオジブリ交響曲集 [Best of] [Hybrid SACD] 」
大編成のオーケストラとしての選択。繊細な音も埋もれずに再現されていました。やはりA1XVは、もう少し狭い部屋(つまり一般住宅)で真価を発揮するアンプなのだと思います。個人的には、より中音が濃いと良いのですが、SPの吟味やルームチューニングで改善されそうな感じです。


ここまでが、SACD試聴の感想。
そう。ココからがAVアンプの本領発揮だったのです!

「ロード・オブ・ザ・リング ~王の帰還~(DVD・DTS音声)」
ちなみに音質・画質共に優秀な「スペシャル・エクステンデッド・エディション」版。視聴したシーンは、「アルウェンとエルロンドの会話シーン→剣が鍛えなおされる場面」と「ピピンとガンダルフが白馬に乗ってゴンドールの鉄壁要塞都市『ミナスティリス』に到着するシーン」の各2分ほどの隣り合ったシーンである。
まず、木の葉や肌の触れ合う音が非常にリアルである。そして、暗騒音も逃さず聴かせる。剣が鍛えられる鋭い音や、馬の蹄の重厚で鋭い音も圧巻だった。BGMは画面左右まで自然に広がり、雄大なスケール感で聴かせる。映像にかんしては、やや色が薄かったが(これはプロジェクターの設定だろう)エルフの服の質感、ミナスティリスの白壁のハイライト・石畳の繊細さも問題なく描写。DVD-3930の描写能力には驚かされる。

「雲のむこう、約束の場所/深海誠 (DVD)」
アニメ映像として視聴したのは、120秒の劇場用予告編。ノイズもほとんど確認できないレベルに抑えられ、映像の隅々(特にコントラスト感)まで十分に描写する。

「007 カジノ・ロワイヤル (ブルーレイ)」
試聴室に備え付けのBDディスクも視聴。音声はPCM変換し、HDMIでアンプへ直結。
音の密度が素晴らしく、銃弾の痕跡まで見えそうな密度感が得られた。アクションシーンが主だったので、音に関してはそれぐらいしか分からなかったが、映像も素晴らしいものであった。(ちなみにプレーヤーはP社製)



とまあ、長くなりましたがこんな感じ。
説明によると「映画再生時には、イコライザーを入れている」とのことで、それが部屋とSPの特性を効果的に補正していたのだと思います。また、今回の視聴で、A1XVが十分な繊細感を再生できる事に驚きました。パワー不足に関しては、一般的な部屋・音量では全く問題ないでしょう。
最後に、DVD-3930の映像は素晴らしいものでした。BDには見劣りするかもしれませんが、DVD単体で考えると十二分な性能でした。

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