オーディフィル公式ブログ (趣味の小部屋)

スピーカー工房「オーディフィル(AudiFill)」の公式ブログ。
リアルで心地よい音の【ひのきスピーカー】を製作中。

フィンランドバーチとロシアンバーチの違い。(試聴記)

2010年11月21日 22時20分20秒 | オーディオ
自作スピーカー派憧れの高級合板として、「バーチ」系の合板があります。

入手が容易なものとして、「ロシアンバーチ」と「フィンランドバーチ」がありますが、
産地が違うのは当然にせよ、音色・音質の違いが気になるものです。

思うことは誰もが同じなようで、
http://rasenkan.blog.so-net.ne.jp/2009-05-17
に比較試聴記が掲載されています。

私の方でも比較試聴を行ったので、今回報告します。
上記記事のように綿密なものではありませんが、感じたこと書いてみます。

試したのは、今回のミューズの箱舟発表用スピーカーで、
自立台、そしてインシュレーターとして音色を確認しました。


変な例えですが、「照明」に例えると・・・

「フィンランドバーチ」→ナトリウムランプ(トンネル内のw)
豊かな響きを持っていますが、これが2~5kHz付近の中高域を強めてしまう性格を持っているようです。上手く使えば良好な音色感が楽しめるのですが、下手をするとキンつきの原因になってしまいアニソンなどが全く聴けなくなってしまいます。この場合、バロック音楽などクラッシック系ならば多少華やかな鳴り方だなぁ~と思い許容してしまう事もありますが、和太鼓や男性ボーカルの厚みで判断ができます。
この事は以前から自作派の中では知られていて、シナ合板などを混ぜて設計する人も多いようです。

「ロシアンバーチ」→蛍光灯w
こちらは真面目な表現。重心は下がり、低音の音圧も上昇して聴こえます。さらに、音像はクッキリとなりつつ広がり感も素晴らしいものがあります。重心が下がったお陰で、アニソンの女性ボーカルの実体感も向上し、中高域も聴きやすくなりました。材質としての「粘り」が音に表れているように感じますね。
一方、音の面白みが少なく、モノトーン(陰影は強いが、色彩が不足)に感じることもあります。ただ、MDFのような悪質な状態ではなく、しっかりと情報量は確保されているので、好みに応じてインシュレーターで響きを添加してやれば良いと思います。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« FOSTEXの新FFシリーズ | トップ | ミューズの方舟主催 自作ス... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

オーディオ」カテゴリの最新記事