オーディフィル公式ブログ (趣味の小部屋)

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[S-044] ユニット交換 Fostex FE103Sol→FE126E

2015年07月05日 07時40分49秒 | オーディオ
S-044は、stereo誌の10cmScanSpeakからFOSTEXのFE103Solへと変えて、
純粋なバックロードホーンとして生まれ変わりました。

では、そのユニットをFE126Eへ変えてみるとどうなるか、確認してみます。

FE103Solは、FE103Enの限定verとして発売されましたが、聴感上もスペック上もバスレフ向けユニットとして進化したものです。
一方で、FE126Eは(現在FE126Enとなりましたが、)完全なるバックロードホーン向けユニットです。

スペックを比較するとこんな感じ。

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実効振動半径 4.0cm(103Sol)→4.6cm(126E)
最低共振周波数 85Hz(103Sol)→70Hz(126E)
出力音圧レベル 90dB/W(103Sol)→93dB/W(126E)
m0 2.5g(103Sol)→2.9g(126E)
Q0 0.44(103Sol)→0.25(126E)
マグネット重量 226g(103Sol)→440g(126E)
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入れ替えると、こんな感じですね。





試聴は、「ダクト塞ぎ」状態で行いました。
まずは、壁から1mほど離してのフリースタンディング状態で聴いてみます。

FE126Eの磁気回路の強さが全面に出てきています。
ギター曲は、しっかりとしたエネルギーを感じさせ、それでいて自然さが確保できいます。三味線は腰があり、朗々と鳴り、口径の利点を感じさせます。
ホーン鳴きは良く抑えられ、チェロ曲も違和感はありません。

ソプラノは12cmフルレンジには厳しく硬さが目立ちますが、発音は明瞭です。
ただユニットが強力になった分、低域150Hz以下は薄手で、ハイ上がりです。FE103Solで聞こえていたオルガンは聞こえませんし、和太鼓の地響きは全くありません。


より現実的な状態として、壁際に寄せて試聴してみると、200Hz付近に自然な厚みが出てきます。
しかし、肝心な80Hz以下が出てくる感じではなく、重低音の増強は確認できませんでした。

バイオリンは柔らかい響きに変化します。決してレンジが伸びるわけではありませんが、バランスの変化という点はセッティング変更は重要なポイントとなりそうです。



ユニットが大口径化したところで低音が出るわけではない、これがバックロードホーンの難しいところかもしれません。
次回は、周波数特性とインピーダンス特性からユニットの違いを把握してみようと思います。

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