先日発表されたFOSTEXのFE83NV、FE103NVを試聴してきましたのでレビューを書こうと思います。
場所は、エクスペリエンスストア二子玉川(フォステクスショールーム)。
入荷したばかりでエージング途中ながらも、聴くことができました。
まずは、8cmフルレンジのFE83NV。
私自身、FE83E、FE83En、FE83Solと愛用してきたので、その進化が楽しみです。
宇多田ヒカルの曲を聴くと、グッと沈み込むドラムと、艶めかしいボーカルが印象的でした。
箱のFOSTEX BK85WB(BK85WB2の前モデル)との相性は非常に良いようです。
しっかりと聴くと、NVらしさとして、深みのある再生音を感じることができました。
空間に音像が浮かぶのは小口径の良さですが、
その音像一つ一つが濃く、実在感に溢れているのです。
ボーカルは薄くなったりカサつくことなく肉付き豊かに。
シンバルは、華やかさだけでなくリズム感とノリの良さを感じるように。
旧来のFEEnでは望んでも手が届かなかった領域にNVは到達していました。
低音は思いのほか太く、箱とのマッチングの良さを感じました。
自作バスレフ箱を作るときは、このBK85WBを超えられるかがポイントになりそうです。
言うまでもなく、FEらしさは健在。
ドラムのバシッとくる立ち上がりの良さは、紛れもないFEサウンドです。
金属センターキャップもないので、全帯域での音色の統一感はFFWKよりFENVが優位と感じました。
さて、お次は10cmフルレンジのFE103NV。
エクスペリエンスストアオリジナルの6L箱で試聴しました。
全体の印象はFE83NVと同じですが、口径が大きくなったぶん低音の駆動力が大きく上がります。
おそらく低域下限は先の8cmと大差ないのですが、ドムッと鳴る8cmと異なり、ゴリッとしたハイスピードな低音を感じました。
もう少しゆったりとした鳴り方でよければ、8L程度の箱でずっしり沈む重低音を狙っても良いでしょう。この辺は、Qtsの小さかったFE103Enでは出来なかった使いこなしかもしれません。
10cmの良さは何と言っても鳴りっぷりでしょう。
箱素材の違いの影響も大きそうですが、熱いバンドサウンドをライヴ感たっぷりに鳴らせるのはFE103NVの独壇場かと思います。
他のフルレンジではこの熱気の表現は難しいですし、FEも12cm以上はバックロード向け。FE103Enも、熱気感より元気の良さ(やもすると歪感)が前面に出てきてしまう。このFE103NVは今まで聴けなかった「旨味サウンド」を実現してくれるでしょう!
FENVで気になるのは、中域のディップ。
周波数特性を事前に見ていましたので、注意深く聞いてみましたが、意外にも気なるものではありませんでした。FEらしいボーカルの張り出しも十分ですし、何かが引っ込んで聴こえないという感覚もありませんでした。
不思議になって質問してみると、「背圧がかかる実条件では振動系がダンプされるので、特性上も素直なものになる。カタログ特性を重視して振動系を必要以上に制振すると音が犠牲になる。」とのことでした。
特性ではなく、実際の出音を重視して軽量振動系とするのは、まさにFEらしい選択だと思います。
Webで特性が出回る今日において、そうした判断をしてくれたフォステクス開発者には感謝申し上げたいです。
近日中には、手元に届くであろうFENV。
旧モデルからの載せ替えもアリと思いますので、いろいろ楽しめそうです!
場所は、エクスペリエンスストア二子玉川(フォステクスショールーム)。
入荷したばかりでエージング途中ながらも、聴くことができました。
まずは、8cmフルレンジのFE83NV。
私自身、FE83E、FE83En、FE83Solと愛用してきたので、その進化が楽しみです。
宇多田ヒカルの曲を聴くと、グッと沈み込むドラムと、艶めかしいボーカルが印象的でした。
箱のFOSTEX BK85WB(BK85WB2の前モデル)との相性は非常に良いようです。
しっかりと聴くと、NVらしさとして、深みのある再生音を感じることができました。
空間に音像が浮かぶのは小口径の良さですが、
その音像一つ一つが濃く、実在感に溢れているのです。
ボーカルは薄くなったりカサつくことなく肉付き豊かに。
シンバルは、華やかさだけでなくリズム感とノリの良さを感じるように。
旧来のFEEnでは望んでも手が届かなかった領域にNVは到達していました。
低音は思いのほか太く、箱とのマッチングの良さを感じました。
自作バスレフ箱を作るときは、このBK85WBを超えられるかがポイントになりそうです。
言うまでもなく、FEらしさは健在。
ドラムのバシッとくる立ち上がりの良さは、紛れもないFEサウンドです。
金属センターキャップもないので、全帯域での音色の統一感はFFWKよりFENVが優位と感じました。
さて、お次は10cmフルレンジのFE103NV。
エクスペリエンスストアオリジナルの6L箱で試聴しました。
全体の印象はFE83NVと同じですが、口径が大きくなったぶん低音の駆動力が大きく上がります。
おそらく低域下限は先の8cmと大差ないのですが、ドムッと鳴る8cmと異なり、ゴリッとしたハイスピードな低音を感じました。
もう少しゆったりとした鳴り方でよければ、8L程度の箱でずっしり沈む重低音を狙っても良いでしょう。この辺は、Qtsの小さかったFE103Enでは出来なかった使いこなしかもしれません。
10cmの良さは何と言っても鳴りっぷりでしょう。
箱素材の違いの影響も大きそうですが、熱いバンドサウンドをライヴ感たっぷりに鳴らせるのはFE103NVの独壇場かと思います。
他のフルレンジではこの熱気の表現は難しいですし、FEも12cm以上はバックロード向け。FE103Enも、熱気感より元気の良さ(やもすると歪感)が前面に出てきてしまう。このFE103NVは今まで聴けなかった「旨味サウンド」を実現してくれるでしょう!
FENVで気になるのは、中域のディップ。
周波数特性を事前に見ていましたので、注意深く聞いてみましたが、意外にも気なるものではありませんでした。FEらしいボーカルの張り出しも十分ですし、何かが引っ込んで聴こえないという感覚もありませんでした。
不思議になって質問してみると、「背圧がかかる実条件では振動系がダンプされるので、特性上も素直なものになる。カタログ特性を重視して振動系を必要以上に制振すると音が犠牲になる。」とのことでした。
特性ではなく、実際の出音を重視して軽量振動系とするのは、まさにFEらしい選択だと思います。
Webで特性が出回る今日において、そうした判断をしてくれたフォステクス開発者には感謝申し上げたいです。
近日中には、手元に届くであろうFENV。
旧モデルからの載せ替えもアリと思いますので、いろいろ楽しめそうです!
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