オーディフィル公式ブログ (趣味の小部屋)

スピーカー工房「オーディフィル(AudiFill)」の公式ブログ。
リアルで心地よい音の【ひのきスピーカー】を製作中。

abo-xの製作&試聴

2011年08月07日 06時04分34秒 | オーディオ
それは一通のメールから始まったのです。
aboさんという方から、「新しいエンクロージュアが完成した」との連絡があり、私も便乗して作ってみることにしました。

aboさんは、PCのオーバークロックの世界では非常に有名な方で、
その凄さはサイトのアクセス件数からも想像できます。
http://www13.plala.or.jp/setfsb/

さて、本題のabo-xは、
共鳴管に蓋をしたような構造となっています。


コンパクトで8cm~10cm口径のユニットに対応するのが特徴。

そこで、このabo-xの能力を確かめる為に、3パターンの箱を作ってみました。

(1)ただのバスレフ(容量:約9.6L 、ダクト面積:約8cm^2、ダクト長さ:12mm、共振周波数:82Hz)
純正abo-xと同容量のバスレフ箱。ダクトのチューニング周波数も同等で、内部の仕切りが無いだけ。

(2)ただの共鳴管(断面積:92cm^2、管の長さ:104cm)
純正abo-xから、開口部の蓋を取り外した形。

(3)abo-x
aboさんの設計図どおりに組んだもの。


使用するユニットはALPINEのDLS-108X。
f0:120Hz、Qts:0.8、mo:5.2g の同軸2wayです。


写真右が(1)
写真左が(2)(3)で、蓋が脱着できるようになっています。


ティッシュっぽいものが見えていますが、配線を通す穴からの空気モレを防ぐための処理です・・・


さて、視聴!

まずは、バスレフ箱の(1)から。
ウェルバランスな再生音。「初めっからハードル上げるなぁ~」と思わせたほどに必要十分な音です。
80Hz以下の帯域から音が出てくれるので、大半の楽器の音域をカバーしてきます。一方で、バックロードホーンのような凄みは無く、どんな音楽・音域でも70点だが、それ以上でもない感じ。

次は、共鳴管(2)
ユニット裏の音がそのままダレ流しのような感じ。ホーン開口部からワンワン音が漏れてしまい、ボーカルなどは聴いていられない。
一方で、開放感や音楽の楽しさをダイレクトに伝える能力に長けており、和太鼓やアニメの音楽にはマッチする。

いよいよabo-x(3)
強力に低音域が引き締まり、バスドラムの低音が「どん」ではなく「ドツン」と鳴る。ダンピングが効いていて逞しい低音域なのだが、若干開放感に欠けるようにも感じる。
先ほどの(2)とは異なり、ボーカルも非常に魅力的に鳴らす。ホーン開口部を絞るのは非常に効果的なようだ。


と、こんな感じの視聴感想でした。
次回は、この(1)~(3)の周波数特性を比較してみようと思います。

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