試作6号機「ver6.0」は、前回の日記で
開口部を下側にすると、低音量感が大きく増えることが確認できました。
90Hz付近が上昇するのは好都合なのですが、
邪魔な150Hz~300Hz付近のピークを除去したいものです。
そこで、吸音材を入れてみました。
吸音材は「A」と「B」の二箇所に投入。
「A」(サイズ:300×150×20 mm)
共鳴管開口部から30cm位の位置に設置。
(ちなみに、共鳴管開口部に吸音材を置くと、なぜか低音の力感が大きく後退してしまいました。ちょっと奥まった位置に設置する事で、低音の量感を保ったまま付帯音を減少させることができました。おそらく、バックロードホーンに関しても同様のことが言えると思います。)
「B」(サイズ:100×50×20 mm)
こちらは、管端から33cm前後の位置に設置。
7倍振動の腹にあたる位置にセットしました。
なお、材料は「金魚用ろ過フィルター」です。
綿・和紙・シルク・フェルト…と様々な素材で吸音材のテストを行ってきましたが、
この「ろ過フィルター」は余り欠点らしいものが無く、かつ非常に安価なので重宝しています。(繊維系なので、綿と同じぐらいチクチクします?)
測定は、開口部のみで行い、
倍音共鳴の減衰を確認しました。
[吸音材なし][底面開口] ver6.0(ユニットは閉管端より 81cm)+ DLS-108X)
<開口部>
[吸音材Aのみ][底面開口] ver6.0(ユニットは閉管端より 81cm)+ DLS-108X)
<開口部>
[吸音材A+B][底面開口] ver6.0(ユニットは閉管端より 81cm)+ DLS-108X)
<開口部>
<f特考察>
吸音材を使っても、中低域の特性に大きな変化はありません。変化は誤差の範囲内です。
むしろ、2kHz~5kHzの高域(漏れ)に変化が生じています。
吸音材を開口部近くに使うと、ホーンの高域漏れが防げるという定説の確認ができました。
今回は、中低域のピークをコントロールすることはできませんでしたが、
小澤隆久先生は、共鳴管体積の約3割という大量の吸音材を用いることで、
倍音共鳴の撃退に成功しています。(stereo誌 2011年7月号参照)
吸音材(の悪影響)か倍音共鳴か、人によって選択するバランスが異なりそうです。
<視聴感想>
f特では変化は無かったのですが、聴感特性は大きな変化がありました。
設置場所に関わらず、吸音材を挿入すると中低域がスッキリする感じで、
低域肥大対策としては効果的だと感じました。
吸音材による悪影響に関しては、入れる部位によって異なるようで、
ユニット近くに入れると、中高域がデッドになり音楽の美味しい部分が削がれる感じなのに対し、
開口部近くに入れると、低域の弾み感、キレの良さが後退するようにも感じました。
次回は、中低域の共鳴音対策として、
共鳴管の一部に穴を開けてみようと思います。
開口部を下側にすると、低音量感が大きく増えることが確認できました。
90Hz付近が上昇するのは好都合なのですが、
邪魔な150Hz~300Hz付近のピークを除去したいものです。
そこで、吸音材を入れてみました。
吸音材は「A」と「B」の二箇所に投入。
「A」(サイズ:300×150×20 mm)
共鳴管開口部から30cm位の位置に設置。
(ちなみに、共鳴管開口部に吸音材を置くと、なぜか低音の力感が大きく後退してしまいました。ちょっと奥まった位置に設置する事で、低音の量感を保ったまま付帯音を減少させることができました。おそらく、バックロードホーンに関しても同様のことが言えると思います。)
「B」(サイズ:100×50×20 mm)
こちらは、管端から33cm前後の位置に設置。
7倍振動の腹にあたる位置にセットしました。
なお、材料は「金魚用ろ過フィルター」です。
綿・和紙・シルク・フェルト…と様々な素材で吸音材のテストを行ってきましたが、
この「ろ過フィルター」は余り欠点らしいものが無く、かつ非常に安価なので重宝しています。(繊維系なので、綿と同じぐらいチクチクします?)
測定は、開口部のみで行い、
倍音共鳴の減衰を確認しました。
[吸音材なし][底面開口] ver6.0(ユニットは閉管端より 81cm)+ DLS-108X)
<開口部>
[吸音材Aのみ][底面開口] ver6.0(ユニットは閉管端より 81cm)+ DLS-108X)
<開口部>
[吸音材A+B][底面開口] ver6.0(ユニットは閉管端より 81cm)+ DLS-108X)
<開口部>
<f特考察>
吸音材を使っても、中低域の特性に大きな変化はありません。変化は誤差の範囲内です。
むしろ、2kHz~5kHzの高域(漏れ)に変化が生じています。
吸音材を開口部近くに使うと、ホーンの高域漏れが防げるという定説の確認ができました。
今回は、中低域のピークをコントロールすることはできませんでしたが、
小澤隆久先生は、共鳴管体積の約3割という大量の吸音材を用いることで、
倍音共鳴の撃退に成功しています。(stereo誌 2011年7月号参照)
吸音材(の悪影響)か倍音共鳴か、人によって選択するバランスが異なりそうです。
<視聴感想>
f特では変化は無かったのですが、聴感特性は大きな変化がありました。
設置場所に関わらず、吸音材を挿入すると中低域がスッキリする感じで、
低域肥大対策としては効果的だと感じました。
吸音材による悪影響に関しては、入れる部位によって異なるようで、
ユニット近くに入れると、中高域がデッドになり音楽の美味しい部分が削がれる感じなのに対し、
開口部近くに入れると、低域の弾み感、キレの良さが後退するようにも感じました。
次回は、中低域の共鳴音対策として、
共鳴管の一部に穴を開けてみようと思います。
AもBももう少し上です。だいたい2分の1の位置に近いところにポイントがあります。
ぴたりと当たれば、今の半分の量でも劇的に効きますよ。