オーディフィル公式ブログ (趣味の小部屋)

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リアルで心地よい音の【ひのきスピーカー】を製作中。

新 忠篤氏による「ミニコンサート2009」(@アムトランス)に行ってきました。

2009年09月30日 18時48分37秒 | オーディオ
先日、
新 忠篤氏による「ミニコンサート2009」(@アムトランス)に行ってきたカノン5Dです。

新先生は、ラジオ技術誌で真空管アンプなどの記事を書いておられて、今回はラジオ技術9月号で発表された「6BQ5」プッシュプルアンプの試聴会です。

このアンプは、UL結合と3極管結合の切り替えとNFBが0-6-12dBの選択ができる遊べるパワーアンプで、
部品も「ファインメット」のトランスを用いることで高音質を実現しているとのことでした。ファインメットトランスは、感動度が高いとか。(新先生も音質差をどう表現しようか悩まれていたようです。)

UL結合(5極管と3極管の中間みたいな物だとか?)で「NFB」が0では、普通SN比が悪くなってしまうのですが、
本アンプではプリアンプ並みに注意して設計する事で、SN比を問題なく稼いだとのことでした。特に、電源からのハムノイズの処理が大切だそうです。

まず、UL結合で5dBのNFBをかけた状態での試聴です。
全体的に重厚な響きで、ホール後方の音をイメージさせます。

そこで、NFBを0dBにすると、
和音の響きが凄くよくなり、音も生き生きとしてきた感じです。

「負帰還をかけると音が平坦になる」というのを見事に体感してしまったのですが、これは全てのアンプ言えることではない(と思うので)あしからず。

次に、UL結合から3極管結合へ。
音が柔らかくなり、高域もナローな方向になりました。でも、UL結合のキリッとした音も魅力だなぁ。
正直、「3極管結合が圧勝か?」と予想していたので、この結果は意外でした。

さらに、3極管結合のままNFBを5dB、12dBと上げてみる。
うおぉぉぉ、やめて~。弦がどんどん硬くなっていくorz

参加者の中からも、UL接続が健闘していたとの声がありました。(あったような気がするw)

そんな試聴を通して、新先生は、
6BQ5は戦後のオーディオ球で、2A3と並ぶような魅力のある球です。
今回はプッシュプルアンプでの比較試聴でしたが、シングルアンプでも同じ感じに変化します。
真空管アンプフェアの初日に、このシングル版をデモします。
とのことでした。この音を再体験したい方は、真空管アンプフェアへ!!

この試聴会は、「ミニコンサート」と呼ばれるように、音楽のリスニングがメインなのです。
通常の試聴会ではありえないような、クラッシックの1曲まるまる聴かせていただいたりしました。

そんな中で、印象的だったディスクが
「ロバート・マンの芸術 - モーツァルト, バルトーク, ベートーヴェン / サイトウ・キネン・オーケストラ 」
これは、元々「記念録音(メモ録り)」としての音源をCDにしていて、ほとんどワンポイント録音といった形で収録されており、無加工な生音そのままに近い録音とのことです。

今回の参加者は20名近くいらっしゃり、熱気ムンムンの試聴会ではありましたが、
とても楽しい時間を過ごすことができました。

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