山本太郎参議は困った君か？？

　秋の園遊会で山本太郎参議院議員が天皇陛下に書簡をお渡ししたということで物議を醸しています。

　山本議員はドラマやバラエティ番組によく出ていましたが、福島原発事故があってから「原発ゼロ」を大きな声で訴えてＴＶ業界（特に民放）から締め出されてしまいました。

　こんな山本さんのもとに原発に反対している多くの人々が結集して、昨年の衆議院議員選挙に出馬しましたが惜しくも落選。

　その後、今年の参議院議員選挙に出て初当選を果たしました。

　山本議員の周りには、レギュラー番組では使わなくなっても、情報バラエティ番組のＴＶカメラが群がり、何かあったら足を引っ張ってやろうとしています。

　また週刊誌は山本君のプライベート問題を大々的に取り上げて「こんな奴が議員でいいのか？」というキャンペーンをはったりしています。

　さらに「２０２０年東京オリンピック成功議案」にただ一人反対し、そこに使うお金を福島事故にあてろと言っています。

　そんなさなかに起きたのが園遊会での天皇陛下への書簡のお手渡しという出来事でした。

　山本君は「福島の現状をお伝えしたかった」と言っています。

　参院の議院運営委員会では、山本君のこの行為に対して非難が集中。

　山本君もＴＶカメラの前で謝罪をしていました。

　天皇陛下に書簡を渡すのが何でいかんのか？？？

　これは天皇陛下は国民の象徴で国事行為以外は政治的な行動をしてはいけないという憲法の規定があるからで、参議院議員の山本君（政治家です）がお渡しした書簡に対して陛下が何かを述べられたり、同感されたりするとそれは天皇の政治利用になってしまうからダメだということになるんですね。

　新聞などでは自民党や民主党などのこうした批判に対して、じゃあお前らは本当に陛下を政治利用してないんかい？という批判のコラムが数多く見受けられます。

　歴史を振り返ると天皇家は自らの意に反してずぅ～と政治（権力者）に利用され続けてきました。

　明治維新で京都から東京へ強制的に政府の意向で連れてこられた明治天皇は、明治政府の作った「大日本帝国憲法」で君主に祭り上げられ「国民の幸福のみを常に願っていた」昭和天皇は戦犯として連合国から罰せられそうになりました。

　しかし、米国の進駐軍は「天皇の戦争責任を追及することなく、日本国憲法で国民の象徴」という立場を新たに設けて日本人の心を掌握しようと企てました。

　天皇家は国内の為政者だけでなく海外の政治家からも利用されてしまうという憂き目にあっているんですね。

　本来、天皇は皇室の祖神である「天照大神」に国民を代表して祈りを捧げるための祭司の頂点にいる人です。

　日本のすべての神のトップにいる「天照大神」に対しての祭事は物凄く多くて時間をかけて行う行事、よくまあ国民のためにあれだけの活動ができるもんだと感心してしまいます。

　今はご高齢で大変なので、祭事のかなりの部分を皇太子にお任せしているようです。

　そんな陛下に対して「福島の実情を知って欲しい」なんて山本君は本当に困った奴です。

　山本バカ議員が言う前に、陛下はそんなことは百も承知で「神様に福島の人たちの安寧を願って毎日の祭事を執り行われている」ことが分かってないからあんな馬鹿な真似ができるんですね。

　山本なんて、たまたま議員になれたから園遊会に招かれただけで、本来ならお側にも近づけないお方であることを忘れちゃってたんでしょう。

　山本君の書簡を丁寧に受け取った天皇陛下のお気持ちを考えると涙が出ます。

　山本君も自分の主張を誰かれなく押し付けているようでは、一流の政治家とは言えません（もっとも政治家になったばかりで右も左も分からんだろうけど）。

　政治的な発言ができない天皇陛下に対してあんな汚い字の書簡（何か透けて見えてた墨文字をＴＶで見た）をお渡しする前に「参議院」の中で自分の意見や法案を通すように考えをまとめ、どうしたら法案を通すことができるのかを必死に考えて行動することこそ必要だとじいちゃんは思います。