昨夜のドラゴンズは、タイガースと対戦して1-0でサヨナラ勝ちしました。
NHKBSで完全生中継されたゲームでの勝利は、攻守に渡るすべてが圧巻でしたね。
先発の大野雄投手は、一目見ただけでもの凄く調子がいいのが分かりました。
相手の青柳投手も今季すでに三勝しているタイガースのエース…。
二人の投手戦は延長10回まで続き、青柳投手は2回裏に木下君にヒットを許した以外、8回裏の高橋周君までヒットなし、大野雄投手はこれを上回る9回表までタイガース打線をすべて抑え込んで無安打無四球という完全試合を思わせる投げっぷりでした。
「投げ合う投手が素晴らしいと、野球ってこんなに早く進んでいくんだ」ということを改めて思わざるを得ない息詰まるような展開でしたね。
9回を互いに無失点で終えて延長戦に…。
10回表タイガースの3番佐藤が放った一発がセンターへの二塁打になり、ここで完全試合の流れが途切れてしまいました。
しかし、この日の大野投手はここで崩れることなく4番大山をセカンドフライに打ち取り、ドラゴンズの攻撃へと移りました。
10回裏、4番ビシエド君から始まったこの回は、相変わらずビシエド君が打てずに1アウト。
5番の三ツ俣君がフェンス直撃の2塁打を放ち、6番木下君が敬遠され、7番溝脇君がライトへヒットを打ち1死満塁のチャンス!
8番に入っていた石川昴君がセンタ前に抜けるヒットを打って、サヨナラ勝ちしました。
この瞬間、大野君は完全試合を逃したことを後悔したのか一瞬うつむいてしまいましたが、次の瞬間にはペットボトルを2本持ってベンチを飛び出し、サヨナラ安打を打った石川君に大喜びで水をブッカケていました。
それにしても、すごい内容のゲームでしたね。
立浪監督は、タイガースの青柳投手のデータから1番高松(左打ち)、2番岡林(左打ち)、3番加藤翔(左右打ち)、4番ビシエド(右打ち)、5番高橋周(左打ち)、6番木下(右打ち)、7番溝脇(左打ち)、8番石川(右打ち)、9番大野雄(左打ち)という左打者主体の打順を組んで臨みました。
でも、いくら左打者を揃えても青柳投手を簡単に攻略できる訳もなく、凡打の山を築いていったのはタイガース打線と同じ…。
最後の最後で、監督の采配が実ってサヨナラ勝ちという快挙が創り上げられました。
大野君は、昨日滅茶苦茶調子が良かったんだろうね。
なんせコントロールが抜群に良かったから。
フルカウントになっても四球を出さず、三振にしたり、凡打を打たせたりという投球がいつもできれば不動のエースの座を掴めるのになぁ~。
じいちゃんは、打たれたり四球を出すたびに抑え込もうとシャカリキになって悪い結果ばかり出してる大野君は「本当のエースじゃない」と言ってきましたが、昨日の投球には脱帽です。
やっぱり、四球から崩れていく彼を見てると、四球を出した後の精神状態をどうにかせんと、これからも苦しむことになることがハッキリ分かりました。
昨日は、四球がなかったから安心して自分の投球ができたんでしょうね。
9回を投げ終わり監督から「もういいか」と聞かれたとき、「柳なら絶対行くと言うだろう」とじいちゃんが推すドラのエース柳君を完全に意識していることを明かしました。
こういうチーム内のいい先陣争いが続くと上位進出が見えてくるでしょう。
これからも大野君には期待しています。
頑張ってじいちゃんに「大野がドラのエースだ」と言わせるような投げっぷりを見続けさせてほしいと思います。