拉致問題解決に政府は本気？

国会審議の様子をニュースで見て岸田総理の答えに、この人本気なんだろうかと感じました。

これは、安倍氏や菅氏にも感じたことですが、どうも今一ピンとくる答えではなかったような気がします。

短いニュース映像なのでカットされてるとは思いますが、岸田総理の「拉致問題は、水面下で交渉を続けている。その内容は話せない」と言うてました。

確かに、外交交渉では国民に即伝えることができない裏があることは分かります。
しかし、その内容は歴史的に見てもそれを言ったら政権が危機に陥るなんて話がザラにあります。
例えば、沖縄返還の際に米軍基地に関する事項で裏取引があったり、核の持ち込みに関してもエッと思うような話を聞いたりしたことがありました。

小泉元首相が北朝鮮を突然訪れた際には、日本政府と北朝鮮の間で暗躍する人物が取りざたされました。
あの時は、確かに水面下での交渉があったんだなぁ～と思いましたが、それをいい事に後の総理が「水面下での交渉」という言葉を使って、議論を逃れているように思う国民は多いはずです。

水面下で交渉してるなら、ソロソロなんらかの成果があってもいい頃でしょうに…。

ただ、小泉さんのように北朝鮮に岸田さんが行ってしまったら、大変なことになるでしょう。

アメリカなんて即座に日本に何らかの制裁を加えてくるでしょうし、日本政府が縋り付いている国際社会という得体のしれないものから爪弾きにされるでしょう。

アメリカ大統領が拉致被害者の家族に面会するのも、日米関係を保つために必要不可欠だと考えているからでしょうね。

もちろん、日本を味方につけて北朝鮮への経済制裁等々を続けるためです。
もし、日本が単独で拉致被害者を連れて帰り、北朝鮮へ莫大な援助をすることになれば大変なことになるでしょう。

そんなことできないことが与党議員も野党議員も分かっているけど、取りあえず国会で一度は話題に出さんと国民が納得しないから仕方なく不毛なやり取りをしているようにしか見えません。

拉致被害者家族の方には、誠に辛いことだとは思いますが、本当のところは魑魅魍魎が跋扈している永田町のことですから、当分闇の中でしょう。

真剣にやろうと思えば、これまで長い期間何の進展もないはずがありません。

国民に何も聞こえてこないのは、政治家たちが揃って何かを隠しているからではないでしょうか。