アサド政権の崩壊

およそ50年に渡り親子二代で独裁政治を行ってきたシリアのアサド政権が崩壊しました。

アサド大統領とその一族は、ロシアに亡命したそうです。

つい最近、反体制派の過激派組織がシリア北部のアレッポという街を制圧したというニュースが流れていましたが、アッという間に首都のダマスカスに攻勢をかけて、大統領の追い出しに成功したという事です。

亡命する際にアサド氏は、内戦当事者らと交渉して辞任を決断し、平和的手段による権力移譲を実行するよう指示を残したそうです。

アサド政権は、これまでロシアやイランを後ろ盾として独裁政治を行っていましたが、政権軍を支援していたレバノンの親イラン民兵組織のヒズボラがイスラエルとの戦いで、またロシアはウクライナ侵攻で互いに疲弊して、シリアまで手が回らなくなったのが、今回のシリアの政権崩壊に繋がりました。

しかしながら、過激派が主導する反体制派の統治能力は未知数らしいです。

今のところ抑圧されていたシリアの民衆は喜んでいるようですが、過激派が仕切る政権に移行してイラクのようなイスラム教国家になれば、それはそれで宗教に縛られた厳しい戒律の中で生きることになります。

民主主義諸国の支えになるはずのアメリカの大統領がアメリカ第一主義のトランプさんに代わることで、今後世界各地で民衆の自由が奪われ、世の中がドンドンと荒廃していくような気がしてなりません。

韓国は尹大統領の「戒厳宣言」でレームダック状態だし、日本は石破さんの自民党重視の政策立案で無茶苦茶になりそうで、これからどうなっていくんだろうと不安で仕方ありません。

内紛だらけの国々は政権を奪取しても、どんな国にしたいのか、五里霧中の状態です。

ロシアのプーチンさんや北朝鮮の金さんは、こうした各国の混乱の中でどう立ち回っていくんでしょうか。

ロシア、中国のような独裁国家に加え、もし韓国を北朝鮮が併合したら、独裁国家に取り囲まれた日本はどうなるんでしょうかね。

台湾はアッという間に、中国に飲み込まれるでしょうし、ヘタすりゃ～沖縄も中国の支配下に陥るかもしれません。

まあ、そんなことにならないうちに、じいちゃんは自由を謳歌しながらあの世へオサラバできれば…。

子どもや孫には申し訳ないですが、自分勝手に人生を歩んできたじいちゃんの死に様は、まあこんなもんでしょうね。

※内容の一部に新聞記事を引用しました。