朝から雨だった。
合羽は着ねばならないくらい降っていたので、支度で時間は取られて遅い方の電車になってしまった。
当然信号から走らなければならなくて、走った。
最近、この距離を走るのが嬉しい。
子どもの頃、短距離を走ると足がバタつくから苦手だったけど、大人になって走るコツを会得したのかな?
何だか伸びやかに走れる
地下鉄の階段に辿り着く直前、すぐ背後に足音を感じた。
数人が走っているのはよくあるし、今日はわりと近い背後なのが分かったから、先に階段を降りて行ってもらおうと曲がる角度を広めに取って、歩きに切り替えた。
追い越さないのを感じ、一瞬『ん?』と思ったら、『あ、すいません』と声をかけられた。
何かと思えば『これ、落ちましたよ』と液体が入った小さなものを差し出された。
メガネをかけてなくて、おぼろげに目に入ったのは、地面に転がって泡立ってしまっている目薬だった
とっさにモノが浮かばず、お礼が出ず、『あ!ホントですか、すみません』‥とやっと言った。
他人の目薬をわざわざ拾って走ってきてくれるなんて、とてもいい親切に逢った
モノが恥ずかしかったので顔を見れなかった
後ろ姿は30代男性。
感謝
合羽は着ねばならないくらい降っていたので、支度で時間は取られて遅い方の電車になってしまった。
当然信号から走らなければならなくて、走った。
最近、この距離を走るのが嬉しい。
子どもの頃、短距離を走ると足がバタつくから苦手だったけど、大人になって走るコツを会得したのかな?
何だか伸びやかに走れる
地下鉄の階段に辿り着く直前、すぐ背後に足音を感じた。
数人が走っているのはよくあるし、今日はわりと近い背後なのが分かったから、先に階段を降りて行ってもらおうと曲がる角度を広めに取って、歩きに切り替えた。
追い越さないのを感じ、一瞬『ん?』と思ったら、『あ、すいません』と声をかけられた。
何かと思えば『これ、落ちましたよ』と液体が入った小さなものを差し出された。
メガネをかけてなくて、おぼろげに目に入ったのは、地面に転がって泡立ってしまっている目薬だった
とっさにモノが浮かばず、お礼が出ず、『あ!ホントですか、すみません』‥とやっと言った。
他人の目薬をわざわざ拾って走ってきてくれるなんて、とてもいい親切に逢った
モノが恥ずかしかったので顔を見れなかった
後ろ姿は30代男性。
感謝