しゅはっきまっせーり‥♪

子どもの検定に同伴し、会場となった地元のある大学に赴いた。

鳥のさえずりが聴こえる屋外で、待つこと２時間弱。
多少着膨れして来たものの、少し身体も冷えて来たなー控室に退散するかなーと、思い始めた頃、涼やかなメロディが聞こえてきた。

最初、からくり時計が奏でているかと思ったが、振り向くと、学生さんが校舎の一室でハンドベルクワイアを練習していた。


クリスマスの曲を練習しているようで、時折 私でも知っている曲が始まる。

もろびとこぞりて が始まり、小学生の頃に習った讃美歌のひと節が脳裏に浮かんだ。
クリスチャンでなくとも美しい歌やメロディは歌いたくなる。


あの頃は幼なすぎて何か呪文のように感じていたのだが、曲の調べは好きだった。５線譜にはひらがなが並ぶだけだったから意味は解っていないけれど。

そう。
巨人の星の『思いー込んだーら』が『重いコンダーラ』って聴こえる類とおんなじよね。土均しをコンダラだと思っていた。


♪もーろびとーこぞりーて
うたえまーつれー‥♪

なんて。クリスチャンじゃない子どもには、全く状況が分からない。

しゅはっきっまっせーりー
しゅはっきっまっせぇりー‥

うー‥、今なら分かるから歌うと微妙な感触だ


とはいえ、美しいハンドベルだった