最近、涙するような小説に出会った。 ２

‥ツヅキ。



以前は、読むと深く息をつきたくなるような作家だった。
小説の世界に浸ってしまう感動。

なのに最近は‥そう‥マンネリなんだろうねぇ。


事実より奇なる小説はないんだろうか。

以前はその作家たちが出版したハードカバーは必ず買っていたが、最近は、まず図書館で読むか文庫本が古本屋に出てから買うようにしている。
それだけ、展開がつまらない。

読んだ本の感想が出なくなっている。

ご本人は気づいているのかなぁ‥。
本当にがっかり。


最近は、面白けりゃ絵はどうでも良く売れるって作品がたくさん出ている。

でももう少し、ストーリーも絵も素晴らしい、読みたい作家さんに増えて欲しいものだ。

最近、涙するような小説に出会った。

小説に‥と言うよりは、作家さんだね。

歳のせいか、小説もだんだんとパターンが目につくようになってしまっている。

残念ながら この作者も、読むようになってから、あるパターンが見えて来て困って来たところ。

大雑把に言えば、『展開⇒途中ドタバタかハプニング⇒感動』っていう感じ。

最終的に感動すりゃいいかと思いきや、最初のアクシデントあたりで嫌気が指すようになる。不思議なものだ。

何冊か読んで、あまりに露骨に分かるやつは読むのをやめようかと思う。

でも、感動部分はとても巧いから微妙に期待もあり読み進めてみる。

今回の本は、なかなか巧く、予想外に流れて行っていた。
それで読み進めたら、なかなかの１冊であったので安心した

自分も書く事は好きだが、すべて自分の体験や思いが根底になきゃ無理だし、
小説家のように色んな分野の内容は書けない。
いくら研究旅行したって、根拠のない事は活字になんてできないから、あれだけ書き込めるのは凄いとは思うが、センスは出るんだろなぁ‥。

以前も書いた気がするが、もう20年来読んで来た２人の作家がいる。
残念ながら、最近は『ここまでかなぁ』とがっかりさせられている。


‥ツヅク