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なにも ほしがならなぁい なにも きたいしなぁい

深夜食堂2 第11話「再び赤いウインナー」

2011-10-19 | 授業
相変わらず挿入歌と言う名の真の主題歌が鈴木常吉で安心しました。


『深夜食堂2』(公式)


松岡錠司監督が放送開始前の番線番組で『深夜食堂2』をして、「『フレンチコネクション』における『フレンチコネクション2』にしたい」と言ったようなことを仰っていました。前者は救いの無いラストを描いたリアリティポリスアクション。かたや続編である後者はエンターテイメントに徹しまくったエンターテイメントポリスアクション。どっちが優れていると言うよりも位相が違う、そう松岡監督は言いたかったのかもしれません。

めしやは前作と同様にセットなのですが、セットのスケールが増したことでセットに奥行きがでました。しょっぱなから全編にかけてBGMが流れて、前作とは異なる雰囲気。そしてゲストは安田成美。バージョンアップ感が半端無い。別にこれは前作の第一話のゲストである田畑智子さんがどうこうじゃないけど。更にしょっぱなから竜ちゃんと刑事の関係が明らかにされ、「えっ?」と。



でも刑事役の光石研さんのお芝居が何だかすごいですよ。冒頭の「風営課じゃないよ。俺は。」という台詞回し、表情からキレキレですよ。ゲストの安田成美のクーロズアップの長回し。安田成美が結婚して、幸せな生活を送れたからの芝居なのかとも思えたり。何て映画でしょうか。分かりやすいエンターテイメントでありながら、ちゃんと映画!もはやテレビドラマじゃないよこれ!卑怯!光石さんの慟哭とかもうねぇ。



本当に思うのですが、これが第一話で大丈夫か?と言うくらいのクオリティでした。『深夜食堂2』ってもはやテレビドラマじゃない。テレビドラマみたいな映画が増えている中で、映画みたいなテレビドラマも生まれているんだ。