「国営」というところが味噌。身のほどをわきまえていると言うべきか。それとこれとは直接的には比較できないが、先日の東京都議選の結果に関してマスコミが全然言わないのでこの場で言わせてもらいたいと思う。はっきり言って馬鹿馬鹿しいと。
稲田発言について。マスコミは「失言」と言い立てている。そうだろうか?むしろ「本音あるいはイデオロギー丸出し」であって、言い方を換えれば内閣の中では稀に見る「正直者」と呼んだほうが正しい。ところが経済界からは「失言」に関する自民党批判が出ているようだ。経済界がもっと真面目に将来を考えるなら、いっそのこと「キューバ」みたいな政策をどんどん押し立てていくのが実は最も効果的。グローバル資本主義をより一層強力に押し進めたいと本気で考えているのなら、計画的に進めた方が良い部分はより一層計画的かつ慎重に。また資本主義が本来の力をストレートに発揮できる部分ではより強烈にアナーキーな開放路線を押し進めた方が資本主義が本来持っている怒濤の実力を世界的規模で展開させるに当たっては随分速い。この辺りの議論はマスコミのような馬鹿馬鹿しい放言をクールに無視してはっきり認識しておいたほうが断然賢明だろうと思われる。
差し当たって五輪。が、五輪で儲けることが現時点で既に決定的なのは大手ゼネコンのそのまた限られたごく一部である。それ以外はまだまだデータが曖昧なままといった情況のようだ。参考として考えられるのは前回大会。その地となったリオデジャネイロのあっけない現状を日本国民は知っているだろうか?知らされているだろうか?そしてさらに五輪開催というだけでは「日本経済の起爆剤」などと言うたわけきったおとぎ話などができる余地は一つも生じてこないはず。にもかかわらず「五輪」=「日本経済の起爆剤」であるかのような論調が一人歩きしていることは余りにもはなはだしい誤解でしかないだろう。しかしそれを上回る不幸が既に想定されている。「五輪」=「日本経済の起爆剤」論を前提として大阪万博開催が大真面目に語られている事実は、ただ単に想定される「薔薇色のおとぎ話」を実際に超えていく本当の不幸となるに違いない。
安倍内閣の失敗は第一にも第二にも、あくまで経済政策の失敗が「つまずきの石」になったのであって、それが根本的に解決できていない上で東京都議選の時期と重なった。注意したい。他の議員の「暴言/失言/本音」が二重三重に重なってしまったのは経済政策失敗の「事後」だ。世界的に広がった経済不安の時期とその構造。それを目の前で見せつけられた「事後」だからこそ東京都民はこれ以上貧乏くじを引きたくないし引くわけにもいかないと考えたのだろう。この点について見て見ないふりをして通り過ぎようとすると本当の政権崩壊を招くことになりかねない。そうした事態は今後考えられるかも知れないが、しかし他に取って代わる政治的勢力はほとんど目に付かない。ないも同然。自民党に取って代わり得る勢力がないに等しい国家。そしてその暗澹たる末路。日本にはその自覚がほとんどないように思われて仕方がない。
稲田発言について。マスコミは「失言」と言い立てている。そうだろうか?むしろ「本音あるいはイデオロギー丸出し」であって、言い方を換えれば内閣の中では稀に見る「正直者」と呼んだほうが正しい。ところが経済界からは「失言」に関する自民党批判が出ているようだ。経済界がもっと真面目に将来を考えるなら、いっそのこと「キューバ」みたいな政策をどんどん押し立てていくのが実は最も効果的。グローバル資本主義をより一層強力に押し進めたいと本気で考えているのなら、計画的に進めた方が良い部分はより一層計画的かつ慎重に。また資本主義が本来の力をストレートに発揮できる部分ではより強烈にアナーキーな開放路線を押し進めた方が資本主義が本来持っている怒濤の実力を世界的規模で展開させるに当たっては随分速い。この辺りの議論はマスコミのような馬鹿馬鹿しい放言をクールに無視してはっきり認識しておいたほうが断然賢明だろうと思われる。
差し当たって五輪。が、五輪で儲けることが現時点で既に決定的なのは大手ゼネコンのそのまた限られたごく一部である。それ以外はまだまだデータが曖昧なままといった情況のようだ。参考として考えられるのは前回大会。その地となったリオデジャネイロのあっけない現状を日本国民は知っているだろうか?知らされているだろうか?そしてさらに五輪開催というだけでは「日本経済の起爆剤」などと言うたわけきったおとぎ話などができる余地は一つも生じてこないはず。にもかかわらず「五輪」=「日本経済の起爆剤」であるかのような論調が一人歩きしていることは余りにもはなはだしい誤解でしかないだろう。しかしそれを上回る不幸が既に想定されている。「五輪」=「日本経済の起爆剤」論を前提として大阪万博開催が大真面目に語られている事実は、ただ単に想定される「薔薇色のおとぎ話」を実際に超えていく本当の不幸となるに違いない。
安倍内閣の失敗は第一にも第二にも、あくまで経済政策の失敗が「つまずきの石」になったのであって、それが根本的に解決できていない上で東京都議選の時期と重なった。注意したい。他の議員の「暴言/失言/本音」が二重三重に重なってしまったのは経済政策失敗の「事後」だ。世界的に広がった経済不安の時期とその構造。それを目の前で見せつけられた「事後」だからこそ東京都民はこれ以上貧乏くじを引きたくないし引くわけにもいかないと考えたのだろう。この点について見て見ないふりをして通り過ぎようとすると本当の政権崩壊を招くことになりかねない。そうした事態は今後考えられるかも知れないが、しかし他に取って代わる政治的勢力はほとんど目に付かない。ないも同然。自民党に取って代わり得る勢力がないに等しい国家。そしてその暗澹たる末路。日本にはその自覚がほとんどないように思われて仕方がない。