ほぼ一週一ネタgoo

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やらかす

2007-08-05 00:41:03 | 芝居
長い長い秋浜悟史氏追悼企画が終わった。亡くなったの報を受けてから、約2年、当初1周忌で無謀にも計画された企画は、結局3回忌に上演され、終幕を迎えた。

いろいろとあって本当に大変だった。何しろ最後の選挙にはやられた。しかし、結局は、そうなるようになっていったのだなぁと思う。
キャスト、スタッフとも本当によく頑張ってくれた。お金集めに動いてくださった、実行委員会の方々も本当に感謝の気持ちで一杯である。

成功と言っていい成果を上げられたのは、結局どこかで秋浜さんが見守っていてくれたからだろうと思っている。しかし、難しい芝居ばっか書いてたもんだ秋浜さんは。

リヤカーを借りたG大の先生にチケットを渡してきたのだが、その先生は先週の盛岡公演に来てくれていた。んで、なんだかよくわからないまま、それなりに舞台は愉しんでくれたようなのだが、やはりなんだかよくわからなかったようで、秋浜さんの奥さんの「主人の芝居を理解するのは難しい」みたいな言葉に救われたと、のちの感想で述べていた。

んで、どうしてもわからなかったことを数点、質問してくださったのだが、それに対して俺が答えるのも難しい。何しろ全部わかってやってるわけではないので。なんでリヤカーに乗っているのか? と聞かれれば「何となくそれがいいんじゃないかと思ってたんじゃないでしょうかね? 寝せたまま運べるし」ってなことくらいしか答えられない。

んでまあ、そういうわけで、リヤカーを借りたお礼に菓子折を全体の制作のMっちゃんにお願いしたのだが、そして、渋民本番の日に持ってきてくれている予定だったのだが、俺はそれをうっかり忘れた。

何をやらかしたかというと、お礼の菓子折を開けてしまったのだ。俺が!

いやそれは、無造作にってほどでもなく、キャストもスタッフも全員が集まれる楽屋(それはみんながご飯を食べたりおやつを食べたりする部屋)に、机の脇にひっそりと置いてあったのだ。目立たぬように。

それをめざとく見つけてしまったのだ、俺は。そして「ああ、これは差し入れなのだなぁ」と勝手に解釈したのだ。

そして、その部屋にわずか1名ばかりいたKさんに「これ、開けてもいいですかねえ?」と訪ねてみたところ「いいんじゃねぇの?」と答えが返ってきた。

これに意を強くした俺は、バリバリと、菓子折を勢いよく開けてしまったのだ。
ふと、開けている途中に気がついた「もしかしてこれは、お礼の菓子折なんじゃないか?」

開けたあと何となくやっぱりみたいな罪悪感に捕らわれ、Kさんに聞いた「これ、開けても良かったんですよね?」そのとき、一番最初に菓子折に手を出したのは、朝食を食っていなかったKさんなのだ!

一応「これ開けたのはKさんってことにしとこう」と、言い残し、楽屋を出、しばらくして、戻る。Mっちゃんがどんな反応をしているのか気になる。

「なんでこんなことになってるの? 信じられない? どういうこと?」という反応のMっちゃんを横目に「ああ、やっぱりそうだったか」と思ったのもつかの間、一番最初にそのお菓子に手を出したKさんは「くらもち開けたっけ!」とバラシやがった。

裏切りものぉー。

ま、俺が悪いんだけどね。

その後、いつも穏やかなMっちゃんが本気で怒っていました。ああ、怒らせちゃった。
でも、ちょっとたったら、優しくなったっけよ。