最近、会社を出て駅に向う途中の夜道で とても甘い花の香りがするのに気付きました。
昼間もたまに通る道ですが 香りを強く感じるのはやはり夜。 視覚が弱くなる分嗅覚が敏感になるのかもしれません。
ジャスミン? いや、ちょっと薄めのクチナシ? そんな匂い。
で。 その花の正体が判りました。
冒頭の写真の花、柊(ひいらぎ)です。
金木犀に似た形の、小さな真っ白い花を、枝いっぱいたわわに咲かせていました。
あるお宅の塀沿いにぐるりと植えられています。
柊はその葉のトゲの鋭さから生け垣に使われることも多いみたいですね。 魔除けとしての要素も含まれていたり。
柊といえばまさにクリスマスシーズンに相応しい樹ですが 赤い実がなるクリスマスの象徴のようなあのヒイラギとは、実は、似て非なるものだそうです。
あれは西洋ヒイラギで、科が異なる全く別の植物。 知りませんでした!
今夜も 会社からの帰り途 優しく甘い香りが漂っていて なんだかふっと心がほぐれました。
冷たく清んだ冬の夜の ささやかなアロマテラピーです