2001年8月16日(木)~8月17日(金) ともに晴れ
メンバー 山の神と私
コースタイム 8月16日 8:30別当出合駐車場8:45--8:58別当出合9:15--9:55休憩10:00--10:45別当覗11:00--11:35甚之助避難小屋(昼食)12:35--12:55南竜ヶ馬場・室堂分岐13:05--13:45水場13:55--14:10黒ボコ岩14:25--15:00室堂ビジターセンター(泊)
お花の山、白山を訪れた。「百花繚乱」、まさに種々様々な花が咲き乱れているという言葉は、この地のお花畑を表現するためにあるような言葉だ。すごいね。またいずれ行ってみたいと思わせる引力をもつ山だ。ちなみに上に載せたピンクの小花たちは、アカバナシモツケソウ。こんもりふわふわと咲いていて、華やかだ。
前泊は金沢のビジネスホテル。コンビニで買出しをし、7:00すぎに市内を出発した。林道をバリバリ走っていくと、傍らにのっそりとニホンカモシカがいた。こんなところに出て来ちゃうんだね。
ところでこの林道は、本来お盆期間中はマイカー規制で乗り入れができないのだが、たまたま週なかの木曜ということで、この1日だけが規制外になっていた。
8:30別当出合駐車場に到着。バスが停まっているところをみると、かなりの人が入山しているようだ。そこから12,3分で登山口にたどりつく。大きくて立派な休憩舎があって、すでにもう中のベンチは登山者でいっぱいだった。お盆のさ中だから半端じゃない人の多さだ。登山計画書をポストに投函して、さあ出発。
上での宿泊を素泊まりにしているため、ザックには食糧や水を詰め込んできている。ザックの重さと普段の不摂生が影響してか足が重い。歩き出して40分くらいでもうへたりこむ。お茶を飲めば、ちょっとは元気が出るか。
別当覗で再び休憩をとり、砂防新道をたんたんと登っていく。甚之助避難小屋には11:35に到着した。人がなにせ多い。木陰にベンチがあったが、すでに占領されていた。落ち着けそうな適当な場所へ移動し、昼食にする。
12:55南竜ヶ馬場と室堂の分岐にさしかかる。このあたりから、これでもか、これでもかとピンクだ、白だ、黄色だとお花畑がつづき、三途の川を渡って極楽浄土へ向けて登高していくイメージにとらわれる。あの世への一本道。
左:とりあえず上に乗ってみる黒ボコ岩 右:黒ボコ岩から頂上方向をみる
水場を越えて、黒ボコ岩に14:10到着。とりあえず皆岩の上に登ってみて、周囲を見渡している。私も例外ではなく、一段高いところから、山の神を見下ろす。へへへ。岩の周辺はちょっと小広くなっているので、格好の休息場となり、ここも人だらけだ。
平坦な弥陀ヶ原から五葉坂を登ると室堂だ。15:00到着。本日宿泊予定の室堂ビジターセンターの建物に入っていくと、まだ日も高いのに室内は薄暗い。宿泊客は多かったのだが、フツーの山小屋のように詰めて詰めて隙間なしという状態ではなかったのは、せめてもの救いだった。なかには海外からのお客さんもいて、この山の知名度の高さを思い知らされる。
ビジターセンターは、このとき改装中ということもあって素泊まりのみの受付だった。¥4,400(現在は¥5,100)。この素泊まりだけというのが宿泊者を減らしたのかもしれない。缶ビールは¥500。登山口では¥400だったから、荷揚代で¥100上がってしまうのだ。
室堂からの眺めはすばらしかった。この開放感は森林限界を越えているからこそだ。目を転じると、緑色の草原の山が眼前に迫ってくる。そこへもくもくと入道雲が湧き上がってきて、ひと雨来るかと思ったが、それは杞憂だった。
センターの周りにはお花畑があり、柵をめぐらして花を踏みつぶさないように配慮がなされている。山の神と、この花は何で、これは何でと、花園を散策しながら時間を忘れた。