はーい、げんきです。

遠くにいる友達に私的トピックスの紹介。話題はその時その時いろいろ。

被ばく牛の生きる道

2017-06-29 21:30:19 | daily
 というドキュメント映画があります。
 全国上映に向けて準備中です。
 クラウドファンディングで出資をしたので、そのリターンでDVDが送られてきました。
 シンプルな作品です。
 旧警戒区域に残された牛をどうするか、という問題を描いています。
 国は、被爆した牛はもう外に出せないし、どうせ死んでいく運命にあるのだから、何か起こる前に処分しなさい、と言い、牛の持ち主は、被爆したって今は生きているんだから、処分なんかしない、と言います。

 なんですかね。
 被爆=死、なんですよ。
 多くの日本人の考え方ってこうですよね。
 癌=死、も同様。
 いやいや、まだ自分生きてるんですけど
 いや、でも、もうアンタ死ぬから、みたいな。
 牛の話でしょ?と言われそうですが。
 被爆した人は、どうせ死んでいく運命にあるのだから処分しましょう、って言ってるのと同じですよ。
 でもさ、被爆してない人だって、死にゆく運命にあるわけですよ。
 何が違うんですかね。
 いやだから、牛の話でしょ?と言われますよね。
 じゃあ被爆した飼い猫や飼い犬も処分ですよ?
 同じ口で、まだ生きているのにかわいそう、とか言いますか?
 この映画に、放射線で死んだ牛は出てきません。
 被爆が原因で亡くなった人がいないのと同じように。

 そもそも被爆するってなんでしょう。
 放射線を浴びること?
 だったら、この国に被爆してない人はほとんどいませんよ。
 地上にいる限り、常に自然放射線を浴びてます。
 日本人の寿命は延びたけどさ、それって、医学の進歩とか全く関係無しに、暮らしている建物が強固になって、建物の中で育てられた物を食べているから、単に被曝量が減って寿命が延びたように見えてるだけかもよ?

 そして牛はどうなったか。
 人が、彼らの道を決めました。

 今年の秋から東京を皮切りに、全国の主要都市で上映されるそうです。
 興味がありましたら、ぜひご覧下さい。
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