9月1日に田舎に帰る予定にして、高速バスの予約を取ったが、
南の海に台風が発生した。
その進路に、ドキドキ ヒヤヒヤさせられた。
気になる台風情報は、TVを見るたびに変わっていく。
発生当初は、もっと早くに通り過ぎるはずだったが、
私の気持ちを知ってか知らずか、速度を落とし、
一番避けたい1日前後に近畿に近づいて来そうだ。
どうしよう!
バスの予約は、キャンセルした方が良いのだろうか?
帰る日が近づいて来るのと同じように、台風も近づいて来て、心配は、一層深刻になる。
31日の早朝、九州に上陸した台風は温帯低気圧になった。
ホッとしたが、
温帯低気圧になっても、その勢力は台風のままを保ちながら、接近して来るらしい。
この強風では、鳴門大橋は通行止めになるかもしれない。
相変わらず、心配は消えそうに無かった。
困った時だけの神頼み
「どうかお天気が回復しますように!」
そして今朝、4時の起床と同時に、外を確認した。
雨は止んでる。風も無い・・・・・が、降水確率は、午前中50% 午後は80%だった。
7時半に家を出る時は、まだ雨は降っていなかったが、
この時、徳島に、大雨警報が出ていた。
三ノ宮を高速バスで出発した時に、ポツリ ポツリ降り始めていた雨が、淡路島に入るころには、ドシャブリの大雨になって来た。
この時、兵庫県にも、大雨の予報が出た。
雨は激しく降ったり、止んだりを繰り返し、私をイラつかせたが、徳島に入った時は奇跡的に止んで、空も明るくなっていた。
「今日は、全て付いてる!」
大雨の中を、背中にパソコンの入ったリュックを背負い、キャリーバックを引っ張って歩くのだけは、避けたかった。
この大雨の中、傘を差さずに帰って来られたのは、なんとラッキーな事か!!
日頃、特に良い行いをしているつもりも無いが、
出掛ける前に母の写真に手を合わせて、頼んだのが良かったのか?
それとも、寛大な神様は、
無信仰で無礼な神頼みを、たまには聞いてやろうと、思ってくれたのだろうか?
雨が上がり、幾重にも重なって見える遠くの山肌から、煙のように白い霧が立ち上って行く。
イラついた気分を吐き出し、湿った空気を吸い込み、思いっきり大きな深呼吸をした。
清々しい気分になった。