きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

若葉の山に迎えられ

2016-04-30 19:36:45 | 田舎日記
昨日、田舎に帰って来た。

帰ってくると、Mちゃんに電話をして、買い物に連れて行ってもらう。
それが、もうそろそろ4年近くになる。
連絡が少し遅れると、父の具合が悪いのか?…と、心配してくれる。

今朝も、早速、買い物に連れて行ってもらった。
いつものように、山を越え香川まで、山道を車で走ってくれた。

先月この道を通った時より、
山の景色は、大きく変化していた。
山肌は鮮やかな若葉色に覆われ、ふっくらと穏やかな表情で迎えてくれた。

その若葉は、1枚1枚が明るい日差しを受け、
キラキラと眩しく輝いて見える。

うっすらとピンクの塊を見せたいた山桜は、若葉に変わり、
その後を、山藤が薄紫の塊に染めていた。
なんと美しい!
春夏秋冬、山は魅力的な姿を見せてくれ、何度来ても飽きることはない。

丁度1年前‘‘春山をいく”という題で、ブログを書いた。

その頃は、5~6時間、家を空けて出掛けることも出来る程
父の看護にも余裕があったが、
今は、せいぜい2~3時間が限度。

到底、山には行かれない。

ずいぶん寂しいが、
こうして香川に買い物に出かける道すがら、
山を眺めるだけでも、心が慰められる。

最近、目に見えて少食になった父が、
珍しく「お刺身が食べたい」と言ったので、
新鮮なお刺身も買って帰った。
少し遅くなった昼食に、
新鮮な内にと思って、食べてもらった。

無言だが、口に運ぶ箸の速さで分かる。
美味しそうに食べてくれる姿を見るだけで、嬉しくなる。

大きな喜びは求めないが、
こんな些細な喜びが、明日も介護を続けさせるのだと思う。






コメント
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