あきまさブログ

日々平安なれ

14座制覇した人

2013-11-25 | 日記
朝から曇りで夕方から雨の予報。
そのとおりでした。

今日返却しなければいけない本があって、しかも読めていないから朝から必死になって読みました。
昼までに読めたからよかった。

聞き書き 塩野米松「初代 竹内洋岳に聞く」読了。
540ページの本だった。
土曜日から読み始めて、外出するときも持って行って電車の中でも読んでいた。
少し気恥ずかしく感じたのは、はた目から見たら辞書でも読んでいるのかと見えること。
分厚い本だ。

先日、竹内さんの著作を読んで、こんな本もあることを知って予約したもの。
8000mを超える山は世界で14あって、それを竹内さんは無酸素で登った人。
無酸素というのは、
高山では空気中の酸素が平地の1/3くらいになるから、
酸素ボンベを担ぎながら酸素を吸って登るのが普通のカタチだが、
酸素ボンベの助けを借りないで登るのを無酸素登山とかアルパインスタイルという。
そうじゃなくて、大勢で酸素も持って行って、シェルパの助けも借りて攻めるのが極地法という。

この本の題名を見て、その竹内洋岳さんの前に初代がいたのかと思った。
そんなことはなくて、この題名の由来は不明です。
最近のことからじゃなくて、竹内さんの幼少のときから聞き書きしている。
東京の小平出身、とは言いながら祖父の神田の方で小さい頃は育っている。
立正大学を8年かけて卒業。
そりゃあ、学生時代からヒマラヤに行っているんだからさもありなん。

しかし、誠実な方のようだ。
日本山岳会、大学山岳部のOB会などには一切所属しないで単独でやることにしているから、偏屈者かと思ったらそうじゃなくて理由はそれなりにあるんだ。
スポンサーとのお付き合いも、企業にもメリットが出るアドバイスをしているようだ。

竹内さんは一回脳梗塞を起こしたらしい。
日本に戻って調べたときには梗塞は溶けていたが、症状は脳梗塞のようだ。
また、雪崩に巻き込まれて背骨を折っている。
凄いのは、背骨にパイプが埋め込まれていても山に行ったこと。

山に持って行ったもの、着て行ったものを書いている。
こういうものは後続の人の参考になるに違いない。

この本は12座登頂した後の発刊だったが、この前の本のごとく今は14座を制覇している。

図書館に午後に行って、山と渓谷、岳人、新ハイキングを読んで胸を躍らす。
いずれの本も雪山メインになっているから読めるのは少ない。
もう少し若くして始めたら雪山の楽しさも味わえたに違いない。
新雪をお初に踏んで足跡をつけて登って行くのは楽しいに違いない。

雨が降る前に帰宅。

今日の写真は図書館手前の道の並木。
黄色いの緑色のはイチョウで、赤くて大きいのは桜なんです。


主に桜の落ち葉。