大岐海岸の手前で、熊手と小さな網を持ったおばあちゃん二人に「何獲ってくるの」と、聞いたら〇×△で地元言葉でわからない。貝とか海藻らしい。「誰でも獲っていいの」と聞いたら「地元の人だけですよ」とのこと。「どこから来たの」「え、福島から、大変だったでしょう」「気をつけて」と、たいへん元気なおばあちゃんでした。
砂浜が続く大岐海岸
大岐海岸の砂浜を歩いて足摺のほうを見ると黒雲が・・・今日のうちに足摺岬観光をしていたほうがいいのではと考え・・・また観光・・・修行です修行・・・いいのです。・・・
すぐ、今日の宿「民宿旅路」にタクシーの手配をお願いするが、なかなかのみ込めない。「とりあえずあと20分ぐらいで到着しますからタクシーを呼んでおいてください」・・・と、携帯が鳴る。・・・タクシーが早く着いたみたいで、あんのじょう気をもんで「今どこにいるの」と、「まもなく着きますよ」と、返事。
民宿の前で待っていた黒塗りのタクシーで足摺岬観光。運転手さんもいろいろ知っていて面白かった。タクシーの前は、この辺で獲れる「めじか」を全国の蕎麦屋さんに卸して廻っていたのですよとのこと。会津若松市の蕎麦屋さんにもけっこう営業に行きましたとのこと。「めじか」とは、そばの出汁に使う宗田節のこと。魚の目から口までの距離が近いから「目近」と呼ばれている。
38番札所金剛福寺を打つ。金剛福寺は四国最南端足摺岬に建ち、観音さまの浄土にいちばん近い寺とされ、遍路だけでなく多くの参拝者が・・・境内は浄土庭園を模していて、大きな庭石で囲まれた池や、仏塔が・・・金がうなっているのかなあと考えてしまう。
運転手さんの案内で足摺岬を一周して民宿に到着したら雨になっていた。明日は荒れるのが確実。
38番札所 金剛福寺山門と本堂
境内と足摺岬
今日の泊り客は、三人。栃木の若いお遍路と大阪から来た団塊世代遍路。大阪の遍路さんは高野山大学通信等々などと言っていた。また、大阪の遍路さんとはここから3泊一緒になる。何かにつけてちんぷんかんぷんなところがある人だ。
この宿のばあさんは81歳でたいへん元気があり、逆らうとおっかないが、演歌が好きなので、森進一や美空ひばりの歌などを歌ってやった。最後に「南国土佐を後にして」を、歌ったら鳴子を持って踊りだした。元気なばあさんでした。
ちなみに、明日の朝は「納豆と梅干」だけでいいと言ったら・・・。
風の便りで旅路はやめたとのこと残念!
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