数字のトリックに騙されない
一つの商品が欲しい時は、様々な情報を検討しながら、自分に最適と思ったものを選ぶ。
その時に、陥りやすいのが「数字のトリック」である。
最近は、店頭へ行って体験したうえで購入するより、ネット通販での購入が多い。
そこで、よく目にするのが「国内人気NO1・10万人が使用!」などの宣伝が載っている。
たとえば、この「10万人が使用」してることに、商品への信頼度が高くなり、勢いで申し込む。
しかし、購入後に自分には合ってないことがわかり、全く使用しないで押し入れの片隅で埃を被っている。
正に、数字のトリックに騙された典型的な話である。
冷静に考えると、日本の人口を1億人とすれば、10万人は僅か0.1%に過ぎず、1%にも達していない。
10万人と聞けば「そんなにたくさん」という感覚になり、「0.1パーセント」と聞けば「たったこれだけ」とい
う感覚に変わる。
どちらも、数に変わりなく、ただ数字の表現方法を変えただけである。
これが数字のトリックである。
ここで、気付く方もおられると思うが、日本の人口1億人は、生まれたばかりの赤ちゃんから100歳以上の長
老までの全ての人口である。
今、自分が欲しい商品は、全ての人口が使用可能なものではないのは歴然である。
つまり、0.1%も数字のトリックと言える。
世の中に氾濫する数字を、あらゆる角度から見て真実を見抜くことが、賢い商品選択に繋がる。