大人のいじめは集団心理が招く
人間は集団になると冷静さを失ったり、罪悪感が薄れてしまうことがある。
今回の派閥の裏金問題もこのような心理が働いていたかもしれない。
今回の派閥の裏金問題もこのような心理が働いていたかもしれない。
そして、いじめや嫌がらせのような道徳的に許されない行為も行ってしまうことがある。
このことは、精神的に未熟な子供ばかりではなく、大人も同様である。
このような、いじめや嫌がらせの裏には集団になるからこそ起きる特殊な心理状態がある。
すなわち、集団心理により人間の考え方や行動がいとも容易に変わってしまうということです。
もちろん、集団心理のせいだからと言っていじめや嫌がらせを肯定するわけではない。
冷静に考えればいじめや嫌がらせのような他人に危害を加えたり不快な思いをさせる行為は、理性が働いている状態であれば、まずすることはない。
大人の場合であれば、誰かをいじめたり嫌がらせをすることよって自分の評判を下げてしまうリスクもある。
それらが原因となって裁判沙汰になれば経済的・社会的損失を被ることは容易に想像できる。
いじめなどで得る利益以上に自分が受ける損害について知っているからこそ、積極的にいじめや嫌がらせなどは理性のある人であればしない。
しかし、集団となると他人にいじめや嫌がらせをすることに対する抵抗感が薄れてしまうことがある。
私的な考えだが、そのような心理状態になる原因は4つ考えられる。
・集団の一因であると感じて強くなったと錯覚する。
・罪悪感の希薄化。
・責任感の希薄化。
・「多数派=正義」という短絡な思考。
そして、忘れてはいけないのが観衆や傍観者の存在である。
観衆はいじめなどを見て面白がってる人、傍観者はそれらを認知していて見て見ぬふりをしている人である。
どちらも間接的にいじめなどの存在を影で支えている存在と言える。
集団そのものを否定してる訳では決してない。
集団心理によっていじめなどの加害者になる可能性が潜んでいることを理解しておくことが大切である。