あきらの稽古日誌~合唱、日本舞踊、ETC

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魂が入る瞬間

2014-09-06 09:20:46 | 日記

演技に「魂が入る」とは、こういうことなのか。
まるで蛹が蝶になるような、華麗な変身でした。

昨日の稽古、ディレクターは、最初に「芝居は、ほとんど仕上がっている。今日は、演技に魂を入れていく」と言われました。
通し稽古ですが、今日は、演技の途中で細かくダメが入ります。
このダメがいちいち心に沁みる感じがして、稽古場の気分が高揚していきます。
そしてOさんの演技になりました。
このところ少し演技に悩みがあるように見えたOさん、今日の最初の演技は、いつもと変わらない演技のように見えます。
ディレクターのダメが入ります。
それに対してOさん「作家らしいイメージを出すのに苦労しています。「花子とアン」の宇田川先生なんかを見てこんな感じとか・・・」
ディレクター「この主人公を作家と思うな。ズボラで豪快なオバサンだ。もっと下品にやれ」と。
実に、この一言で、Oさんの演技、ガラッと変わったのです。
一言で埋もれていた役者の素晴らしい演技を引き出すディレクター、そしてわずかなきっかけで、鮮やかに変身できるOさん。
まさに、「魂が入る瞬間」に立ち会えて、幸せでした。

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