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Tcupサ終のため2022年春に移籍しました。岩手盛岡のことやサッカーなどスポーツのことを書きたいと思います。

2002年・岩手のサッカー事情

2011-06-25 19:49:00 | 蹴歌蹴闘
2002年といえばやはり日本・韓国共同開催のワールドカップは外せない。
このとき、日本代表に盛岡出身の小笠原満男が選出された。出番は少なかったが、この活躍がその後岩手のサッカー人に与えた影響は大きかった。

では、県内のサッカーの状況はどうだったか。いくつかオラの気になった出来事を書きたい。

まずはヴィラノーバ盛岡の誕生。と同時に、岩手県サッカー選手権と天皇杯サッカー岩手県大会が一元化された。
その1回戦で見たのはヴィラノーバ盛岡対石鳥谷FCだ。岩手県リーグ同期昇格のチーム同士だが、2002年には1部に盛岡、2部に石鳥谷となった。ヴィラノーバ盛岡は前年まで「バウハウスFC」だったが、バウハウス系の和久石派(太田浩史もいた)がチームを離れて新チームとなった。元ゼブラの新垣一彦、元仙台の中村学の加入でパワーアップし、県リーグ前期首位。
しかし石鳥谷も岩手選抜8強(96年)時のキャプテン近田和也が入った。またここのメンバーは県民体に出てくる選手が主体の上、レベルも高い。
そんな両チームの対戦であるが、試合はヴィラノーバが押す展開に。まずはセンタリングに中村学のところ、スルーしたボールに新垣が合わせて先制。さらに千葉裕矢がPKを決めて2-0とした。
その後もヴィラノーバのほうが試合の主導権を握ったものの、追加点は無く2-0のまま試合は終わった。

そのヴィラノーバと当たる盛岡商業は格下相手に6-0の大勝であったが、盛商の面子もそろっていた気がする。GK小原孝広、DF川島和、MF松田賢太、山本脩斗、FW福士徳文と2000年代の最強メンバーの一角を成していた。
岩手県選手権では盛岡ゼブラが彼らに敗れたりしたし、高校選手権では不来方のFW白澤実に秒殺ゴールを決められた後で逆転を演じたりということで名門復活の一歩を踏み出す年になった。

初・大文字。

2011-06-25 19:21:00 | 蹴歌蹴闘
盛岡ゼブラは2001年、5年ぶりに天皇杯本大会に出場した。そのときの記憶をネットの過去ログをもとに振り返った。

オラは京都へ夜行バスと新幹線を乗り継いでやってきた。もちろん目当てはゼブラとFC KYOKENの試合だ。この試合、何としてもゼブラに勝って欲しかった。なぜなら次はベガルタ仙台なのだ。
試合会場である西京極陸上競技場の外でオラは懐かしい人に会った。盛岡ゼブラに在籍経験のある村田大さんだ。現在はKYOKEN所属。結構昔話などしてしまった。そうしているうちに試合開始1時間前。僕はメガホンを買い応援臨戦体制を敷く。その前にKYOKENサポーターの人たちにも挨拶するのであるが・・・

さて試合。KYOKENのツートップは西條と白石または中井と読んだオラだったが、何とリザーブだと読んでいた田辺とまったくのデータ外の井上悠介というツートップ。ゼブラだって負けてはいない。矢内と平の「これが最強だ!」のツートップで応戦する。
試合が始まった。序盤から一進一退のペースになった。しかしなかなか決定機を作れず。ゼブラが斉藤仁のシュートで目を覚ましたのだが、惜しくも右。さらに矢内も攻め込んでいくがダメ。KYOKENは井上がいい。そして・・・
DF小野寺を抜いて一気にシュート!これが決まってしまった。前半は0-1で終了。
しかし後半、サイド攻撃からまたも井上が決めてしまう。さらにFKからパスで撹乱し中に入ったところはMF小谷野!!さらにさらに井上がハットトリック達成で0-4.それでも僕は応援をあきらめるわけには行かなかった。
その後ゼブラも高橋主税を投入し流れを取り戻そうとしたが時すでに遅し。何とか最後まで奮戦したが1点が遠かった・・・
結局最後は燃え尽きたかのように倒れこんだ。これですべてが終わったかのようだった。まるで京都の夏の大文字である。
これが「盛岡名物大文字祭り」の始まりだった。いまではゼブラが負けると必ずやってしまい、それ見たさに東北リーグを訪れるファンも増えた。そう考えると感慨深い。
最後にはKYOKENサポーターからあたたかいエールをもらった。関西だと僕を見ても結構面白がるみたいで・・・ありがとう!

帰宅後FW井上のことを調べたところ、立命館出身で昨年度関西学生リーグ得点王との事。それでは本格派と呼ばれて当然なわけだわな。ゼブラにも一人は本格派のそう言うの欲しいな…と思う。

なお、両チームのメンバーは以下のようになっている。
FC KYOKEN京都
GK 石原荘介(佐川印刷から移籍)
DF 丸山展生/小林武/藤原敬二/吉田啓
MF 阿岸勝/小谷野徹/坂元要介/西條公基
FW 田辺和弥/井上悠輔
SUB 岸 大之/荒川大督/鳥井貴憲/田中哲/川端泰彦
盛岡ゼブラ
GK 高橋誠
DF 小野寺賢/蛇口卓也/高橋走
MF 下河原真浩/小原昭弘/斉藤仁/佐々木豪臣/高橋峰
FW 矢内昭彦/平聡
SUB 高橋竜太/八重樫伸/金知晴/高橋主税/トーマス・エイドリアン

その後KYOKEN京都はFC京都BAMB、そしてアミティエSCと名前を変えて関西リーグでがんばっている。先日(2011年4月)そのアミティエを見たときに、遠野高校卒の菊池亮君がいた。取材時はリハビリ中だったが、前期最終戦でベンチ入り。早く完全復活してほしいところだ。


ひとり旅…

2011-06-24 19:00:00 | 岩手のネタ
一戸町へ行きました。


まずは小鳥谷で藤島のフジ。

それから小繋、ここから歩きましたよ。

奥州街道ひとり旅です。


一戸の摺糠集落。バスも通ります。

それから岩手町に入って御堂観音です。

ゆはずの泉にほこらも。これはいいぞ。

というわけで、3時間以上かけて小繋から御堂を歩いてしまいました。

忘れえぬ聖戦

2011-06-22 11:30:00 | 蹴歌蹴闘
2001年3月17日、いよいよこの日が来た。この試合に負ければゼブラ、いや岩手のプライドがズタズタにされる。そして僕はこの戦いを「聖戦」と名づけた。
対戦相手は2部北ブロック優勝の北都銀行。監督は現在東北リーグ運営委員の加藤正樹さんだ。

その大事な初戦、まずペースをつかんだのはゼブラだが、ゴール前の北都は及川、田近と固い守備陣。ゼブラはなかなかシュートが打てない。
北都銀行はFWの工藤、主将の光田徹(この年秋田県A代表)が走る。これをゼブラの主将下河原、帷子が止めに入る。
先制点はゼブラ、CKからMF小原がヘッドで 決めた。さらにチームの危機にゼブラ復帰のMF高橋主税、佐々木豪臣が意地のシュートを見せるが決まらない。逆に北都銀行がCKからMF佐藤陽一のパスにDFの小玉のバイシクルシュート。これでゼブラは同点に追いつかれた。
それからは北都ペースに。光田、工藤にMF西本が絡んでリズムを作る。が、ロスタイムにゼブラがCKから高橋主税のヘディング。これが決まって2-1として前半終了。

後半は北都のプレーが目立つ。FWの運動量が落ちない。ゼブラはMF金を下げ、斉藤を投入。それから流れが良くなったが、サッカーは何が起こるかわからない。
ゼブラの攻勢をカウンター気味に食い止めて流した北都、右サイドから西本が独走。一気にゴール前へ走って矢のようなシュートをゼブラのゴールに突き刺した。
ここから北都ペースに戻る。辛くもGK高橋誠やDFたちが防ぐ。そして反撃のチャンスを待つが、これが今の(というか去年の)ゼブラなのか、決めるべきところで決まらない。結局2-2の同点で1日目を終えた。

翌日(18日)、どうしても負けられない(引き分けでもよかったが)ゼブラはスタメンにMFトーマス・エイドリアンを入れる。それによってゼブラは昨日見られなかった「流れ」が出てきたようだ。対する北都も光田が昨日以上の動き。そこに西本のサポート。なかなか見ごたえのあるゲームに見えたが、ゼブラのシュートはゴールの枠を外してしまった。北都も「引き分けでもT-1昇格は出来ない」ということで積極的に打つがダメ。
中盤に差し掛かったところ、両チームエキサイトして警告が相次ぐ。そんな中でゼブラはトーマスが基点となり攻める。しかしなかなか決められない。結局前半は0-0、あと45分でこの聖戦に終止符が打たれる。

そして後半戦。一進一退の展開が続くが、そのなかで北都の小玉翼(現秋田FCカンビアーレ)が走る高橋主税を倒し2枚目の警告(=退場)。ゼブラが数的優位に立ったが、直後のFW蛇口のシュートは空回り。そして北都MF萩原のシュートの処理を高橋誠が誤ったとして両チーム口論になる。
そのあとゼブラが蛇口、高橋主税のシュート。しかし相変わらずゴールネットを割れない。一方の北都は疲れの見えた光田からFW堀江に交代。しかし堀江はボールへの絡みが少ないように見えた。
試合は終盤、両チームとも単調な展開になってしまうが、こんなところでゴールが生まれようとは思わなかった。40分を過ぎたあたり、北都は工藤が退場、9人になってしまう。だがそこで得たFKに上がっていた田近が合わせてついに均衡が崩れた。この一瞬、僕は言葉も出なかった。

しかしゼブラも負けられない。そう、この戦いは「聖戦」なのだから。動きの良くない帷子を下げ、オラがバックラインから藤原監督に訴え続けたFW工藤浩三郎が入った。そして彼へのボールが多くなる。ここから奇跡が生まれたのだ。
DF八重樫のクロスからシュートを打つゼブラ、北都GK千葉の跳ね返りにヘッドは…
10番!工藤浩三郎!!
そして時計が12:51を指したとき、ホイッスルが鳴る。ゼブラは一瞬にして地獄から脱出した。負けた北都銀行は天国から地獄だったけど…。

今回の試合で「来季のゼブラはこうすべき」という点が見えた。
1.本格派FWの補強
高橋峰は本格派とはいえない。蛇口は故障以降得点能力が落ちた。工藤浩は実力はあるが練習で出来ていないようだ。こうなるともう一枚本格派と言えるエースが必要。
2.俊足の選手はぜひともほしい
試合を見ていて思ったことだが、足の速い選手が今のゼブラにはいないのでは?新垣が干されて退団してからのゼブラはスピード感がない。(トーマスはまずありますけど)
中村学、根子ぐらいの俊足はほしいところ。
3.当たり負けしないDF
帷子や小野寺はまだまだ若い。とはいえ
相手に当たり負けはするな!!
ボディコンタクトの強い、マンマークに強いDFを求める。実名出すと近田和也君(盛岡商業~国士舘大)。来て下さい。すぐレギュラーになれますから。
4.中盤のゲームメーカー
僕は高橋峰は中盤がいいと思うのだが。あと主税さんや佐々木豪が戻ってMF完成だと見る人もいたのが気になった。
もうすこしゲーム作れるのがほしい。幸い候補として千葉裕矢君(盛岡商業~帝京大)がいる。 是非来てくれ!

とか書いたが、近田も千葉裕も結局ヴィラノーバ行き。次回はそのへんの話をしたい。