『しゃべり場』というNHKの番組があって、その第一期はよく見ていたが、第二期以降はあまり見ていない。
第一期のメンバーはかなり優等生タイプが多かったが、それ以降はついてゆけない雰囲気にかんじられてしまいには全く見なくなった。
この番組はもうすぐ終わるらしく、それにあわせた記念のような企画の一環としてだろうか、反響のあった回が再放送された。
3/17に放送された第1期「命の重さって何ですか?」の回を見た。
提案者は前島賢で2000年5月20日に放送されたものだった。
最初に放送されたときもこの回には特にひきつけられて再放送も当時見た記憶がある。
もう6年近くたつのだろうか。本当に時がたつのが早い気がする。
特に印象的だったのは、西原理乃が自分の弟が幼い頃の事故で動けない状態にあることを言って、泣いていたことだ。
当時おきた少年による殺人事件が理解できてしまう、という前島のある種の告白めいたものとかみ合うはずもなく、前島はそれは「理乃が殺さない理由であって自分が殺さない理由にならない」などと言っていた。
変に妥協したり話を合わせたりしないところが、この人の面白いところであるような気もした。
自分の主張を曲げずにいい続けるというのは簡単なようで意外と難しいような気もする。
この番組の第一期はすごく面白かったがメンバーをかえてしまったこと自体、いろいろ理由があるだろうが、一種の「妥協」のような気がして仕方がない。
民放に比べれば視聴率などをそれほど気にしなくてもいいのだろうし、あのままのメンバーで続けることはできなかったのだろうか。
ずっと同じメンバーでずっと同じようなことをしゃべっていてもよかった、と自分などは思うのだが、第一期の最後などは某落語家が現れて話がまとまらないどころかものすごい混乱の中で幕を閉じた印象がある。
それでも最後にはたしかNHKの屋上にみんなで上がってさわやかに終わったはず。
もう一度同じメンバーで何かについて話しあってほしい気がする。