新年明けましておめでとうございます。
このブログを見てる人の中には自分の友人も含まれているので、この場を借りて申し上げます。
旧年中は大変お世話になりました。
今年もどうぞよろしくお願いします。
昨年のうちに書きたかったことなのですが、昨年末に青島幸男さんがなくなりました。
むろん亡くなった方のご冥福は誰であれ祈るべきかもしれません。
しかし、政治家などの場合死んでしまえばその人の負の側面が消えてしまうわけではありません。
この人が都市博を中止したことで一体どれだけの借金が東京都に生じたのか今現在自分は分かりません。
どこかのマスコミがそういうことを書いてくれれば分かるわけですが、自分がみた限りその数字などを出しているところはありません。
ようするに死んでしまえば、できるだけいいことばかりを書いて悪いことは忘れるようにする。
それがマスコミの悪い癖で、そのおかげでこの国の国民は政治に関してまともな判断をすることができなくなるわけです。
この都知事を選んだのはようするに東京都民です。
はっきり言えばこういうタレント議員を選んだ都民が悪いわけです。
しかし、あの都知事選のあと自分の記憶ではかの朝日新聞ですら、都市博中止には社説で警鐘を鳴らしたはずです。
にもかかわらず、初志貫徹というのでしょうか、この政治家は都市博を中止して、東京都に莫大な借金を負わせました。
そのことを青島さんが死んだ時などにもっとマスコミは大きくとりあげげるべきだったと思います。
ワイドショーなどは逆に政治家としてのこの人の活動よりもタレントとしての活躍を忘れるなというような取り上げ方で、いかにも一億総白痴化の申し子らしい取り上げられ方だと妙に納得しました。
青島さんの都知事としての負の遺産は決してこれだけではないのです。
都の税金の使い方に関して住民の情報公開の請求に誠実に答えなかったり、在任中の不祥事など、この人の都民に与えた失望といかりは数知れなくあったはずです。
死んだと言えば、橋本元総理も昨年死にました。
この政治家が死んだ時、週刊文春が意外なことにこの政治家をかばいむしろなぜか小泉さんを貶めるような書き方であったように思いましたが、その点は今確認できません。
実はその後、週刊文春が生前、橋本さんに関してどのような報道をしていたのか、自分なりに思い出してその証拠のようなもののも探した上で書こうと思っていたら年末になり、新年になってしまいました。
でも書かないわけには行かないので書かせてもらいますが、週刊文春はこの政治家のスキャンダルを執拗に追いかけていたのではなかったでしょうか。
そのことを思い出させてもらったのがたしか、昨年の年末の週刊文春の「今年なくなった人」みたいなモノクロの特集でそこには「諜報部員と思しき中国人女性と交際するなど脇の甘いところも見せた」という表現でした。
実はこの直前の行財政改革に関する部分も自分としてはひっかかるのですが、ここはさておきまして、この「思しき」ってなんだよ、と思いました。
自分はネットなら何でも勝手に書いていいとは思っていません。
ですから、できれば週刊文春が以前どのようなことを橋本さんに関して書いたのか調べようとしたのですが、その手間隙を惜しんでしまいました。
しかし、週刊文春が「思しき」というふんに書いているわけですから、自分だって週刊文春がかくかくしかじかと書いたと推測して書いたとしても批判されるいわれはないと今書きながらつくづく思うわけであります。
今までもそういうことは少なからずあったわけですが、推測で書いてもいいというより、一々前回のエントリーのように何年何月何日号のこの雑誌にこう書いてある、などと証拠を突きつける必要もないな、と思いました。
とにかくこの橋本という政治家がいかに日本の舵取りを誤ったかということについては今さらいうまでもないでしょう。
とにかく、週刊文春は橋本さんの中国自分女性との交際をスキャンダラスに何べんも取り上げていたのではなかったでしたっけ。
それを死んだ時には「思しき」などと言ってごまかすのはマスコミとして最低のことです。
「思しき」で書くのかよ。それでは「推定無罪」ならぬ「推定有罪」ではないか、なぜ生前きちんとしらべて白黒はっきりさせなかったのか、と思われてなりません。
ちなみに自分は当時この報道に興味はありませんでした。
ようするにこういうことだからです。
週刊文春以上に問題なのははっきり言って橋本さんやその遺族の対応、というよりきちんと対応しなかったことに問題があります。
それが事実無根であるなら法廷で争うなどすべきでこのようにうやむやにしたまま、死なせてしまうなど、とんでもない話です。
むろんこの政治家の恥知らずさ加減はあれだけの経済失政をしながら再び総理に立候補した時点で国民誰もが分かっているわけですが、それにしてもひどい政治家でした。
自分はこの人物が勉強会のようなものを作ったときに記者会見で「また総理に立候補するのか」という質問が出たときに「嫌だね、そういう質問が出ること自体」とふてくされて言っていたのを思い出します。
それ以外にもなにかの討論番組でフジの黒岩キャスターが「財政赤字をどうしますか」と聞いたら、逆に「今財政赤字がどれだけあるのか知っているのか」と訪ねて黒岩がなきそうになったのを思い出します。
その後で黒岩が橋本をなにかのことでご機嫌をとったら「ほめてくれてありがとう」などと言い、黒岩は「これだけいじめられてほめるのもつらいものがあるんですが」などと苦笑していたのを思い出しますが、ようするにこの人は議論をさせない名人でした。
自分の嫌なことをきかれるとこわい顔をして人をにらみつけて怒る人で、いかにも昔の政治家だった印象があります。
いつだったかの選挙での自民党のCMはこの人が剣道をやっているCMだったと思いますが、それにか限らず、政党助成金という税金をこのような使いかたされたらたまらん、ということもされてしまいました。
したがって、この人が総理のあとに行革大臣?をやったこと自体が税金の無駄だったと思います。
政治家は後世の歴史家の判断に任せるなどと言って国民の意に沿わない政策をやることが時としてあるようです。
橋本の増税の時にもそのようなことが言われたかは分かりませんが、とにかくこの人の消費税値上げでどれだけこの国の経済が破壊され国に借金がふくらんだか、これもこの人が死んだ時にそれほど取り上げられなかった気がします。
政治家は鬼籍に入ればみんな「立派な政治家」なってしまうんでしょうか。
政治家のほうもようするにマスコミがこんなものだとみなたかをくくってるわけでしょう。
死んだ後には遺族には肩書きや名誉だけが残ります。
国民や都民は莫大な文字通りのつけが残されるというわけです。
橋本龍太郎に関してはサイトぐらいもういい加減更新するなり、消すなりしたらどうかと思いますが、ようするにどうでもいいってことですかね。
スーダラ節でも歌いたい気分です。
統一してませんが、ところどころ文中敬称略です。