これは実に後味が悪い記者会見だった思う人はあまりいないようだが、早稲田大学の学生が記者会見に出てきて「真実」を話した。
たとえばこちらをご覧ください
マスコミではよく西武から学生に「不適切なお金が渡っていた問題」などといっているが、まず違法性はなく野球協定に違反ということらしい。
しかし、「不適切」ということを言うならもちろんこの学生や親が金を受け取ったことも不適切であることをマスコミはもっと言うべきではなかったかと思う。
早稲田の会見にしても、なぜこの間まで学生の氏名の公表を避けていながら、急に会見に同席させたのかわからないが、自分に言わせれば西部に対する批判が頂点に達した段階でこのような会見は不適切である。
いわば自分たちは犠牲者だと一方的に言っているようなものであるが、西部がほとんど何の反論もできない状態になっている状態で「口裏あわせをするように言われた」と言ったところで、自分たちも最初は学生の氏名すら公表しなかったのだから自分たちも「口裏あわせをしていた」のだろうと思われて仕方ないだろう。
つまり自分にいわせれば、早稲田大学もこの学生もそういうことを暴露する資格はない。
自分は最近野球は見てないしこういうことには興味はなかったのであるが、どうも先日来、西部の球団社長がやたら頭下げてばかりで、納得が行かない。
大体においてこの事件が表面化してから早稲田は学生の氏名の公表を「勘弁してくれ」などと言っていたはずである。
自分が見たところでは氏名が新聞によって違っていたりしたようだが、ようするにこのままでは「早稲田の学生が裏金をもらった」ということばかりが問題になり続けるという意識が大学関係者の危機意識を深めさせて、いわば学生一人にいわば「詰め腹を切らせる」ことによって事態の収拾ということであろう。
関係ない学生の名前がマスコミなどで(たしか)あがったり、早稲田の野球部全体が疑いの目で見られるのはたしかにまずいことであろうが、自分はこの記者会見の内容や早稲田大学の姿勢には非常に不愉快でたまらない。
まずマスコミはこの会見で問題の清水勝仁が西武の犠牲者のように報道したりコメントしているようであるが、果たしてそうだろうか。
たとえば西武が口らあわせのようなことを言って来た事を明らかにしたようだが、それはたしかにけしからぬことではあるが、西部としては自分の会社のためだけではなくてこの学生のためと言う意識も完全に否定し去ることはできない。
はっきり言って自分に言わせればこの学生や親にしても金をもらっていながらそういうことまでしゃべってさも自分は犠牲者であるかのごとくにしゃべっているのはおかしな話しである。
はっきり言ってこれはお金をもらうほうだって悪いであろう。
だからそれなりに処分されてはいるけれど、まず自分が反省しているならまず受け取った金は全て西武に返すべきである。
自分はこのことが一番大事だと思うのだが、どうも自分が知る限りではそういう話は見かけない。
もしかしたらその点はいわばタブーなのかもしれない。
しかしこの学生の経済事情がどうあろうと少しでも反省しているなら今すぐに借金してでもまずお金を返すこと、それが謝罪する場合の誠意の示し方であって、もしかりに金も返さずに反省してます、などといっても意味はない。
とにもかくにもお金を出した西武が悪いというマスコミの論調が出た段階で、記者会見に出てくるなんておかしなはなしで、しかも最初はこの学生はウソの説明をしていたらしいから、そんな学生はそれこそ最初から信頼に価する人間ではない。
西武もそのことは見抜けなかったというか、子供だと思ってなめてかかるから痛い目にあったということなんだろう。
自分に言わせればこういう風に金を受け取っていながら口裏あわせをさせられたなどと、まるで自分は犠牲者であるかのように言う人間はスポーツマンどころか人間として最低である。
それをまたかばうこの国のマスコミも最低である。
その記者会見は一部しか見ていないが、ようするにマスコミがこの学生は犠牲者であるかのごときコメントなどともに流しているわけである。
それに流される人が全てではないと思いたい。